湘南方面に繰り出すとモールドボードを非常に見掛ける・・・
これはサーフィンが身近な湘南ならではの現象なのか?その光景を見ると「サーフボードに対する価値観は人其々・・・」である事を感じざる得ない。
そんなモールドボードだが、実は俺もボードワークス製のモールドボードを1本所有している。

無敵のテイクオフを誇るデューイ・ウェーバーのパフォーマーである。

これは、以前、書かせてもらった事なのだが、購入当時は家族でビーチに繰り出す時には専らこれに限っていた。
しかし、今は子供の手を引かなくても良い年齢になって来たので、最近は出番が少なくなって来た感じする。
そんな事を知ってか?知らぬか?後輩も未来の為に「モールドを所有しておきたい!」と言って来た事から、これを機に譲る事にした。
モールドはその特性から非常にタフガイなサーフボードであり、確固たる理由と置き場所に不自由が無ければ1本は所有しておいても良いボードだと思う。
実際に俺も手放す事が決まってから、妙にモールドボードが恋しくなってしまった。
別にモールドボードで無くとも乗るボードはあるのだが、「The Day」(色々な意味で)が訪れた時に備えて置きたいという欲望に駆り出され、1本入手した次第である。
モールド、モールドと言いても、サーフテック製やボードワークス製のボードは、ちょっとしたフォームボードと価格が変わらない事もあり、その頑丈な性質からも考えて、中古で十分と判断した次第である。
さて、今回も前置きが長くなってしまったが、ボードの紹介をしたいと思います。
こちらがベルジーのモールドボードである!

ワックスが塗られたままになってはいるが、その独特のアウトラインからしてベルジーの代表作であるモダンクラシックである事が判る。
そして、このボードにはちょっとした粋な加工が施されており、ボード全体がベニヤで覆われているのだ。
これはバルサで時代を創って来たベルジーならではの仕様で、遠目から見るとバルサボードに見える様に配慮がなされている。

また、このボードにはベルジーのディケールに恥じない仕様が他にも施されている。
それがこちらのノーズ&テールのウッドブロックである。
軽さが売りのモールドに、事も有ろうに加重仕様にするとはサーフテックもこのボードに関しては「至れり尽くせり」にしたかったのであろう。



このボードで頭を痛めたのがフィンである。
一般的にモールドボードは軽さを売りにしている性質上、専用のフィンを装着する事が望ましいのだが、中古故にフィンの付属が無く、「積層フィンだと重くはないか?」と心配したが、ベニヤ巻である事やウッドブロックがある事から重さは一般的なロングボード変わらない重さになっている為、この様なフィンとの組み合わせ可能ではないかと考えている。

また、王道のウッド製のハーフムーンに至っても、重さは心配ないと考えている。

さて、今回はモールドボードを紹介した訳だが、現在のモールドボードはエポキシやタフライトが一般的な様であるが、かつてはフォームを使ったモールドボードも1960年代には多数リリースされており、オーレやベルジーを始めとするメジャーなボードメーカーも積極的にリリースしていたのをご存知だろうか?
機会をみて、いずれはその辺のボードも紹介したいと思っている。
Keep Surfing!