ノールライダー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

デイル・ベルジーにその才能を見出されたドナルド・タカヤマが単身で海を渡った事は有名な話である。

ベルジーのシェイプを目の当たりにしたドナルドは、それらを多分に吸収しながら自身のスキルを磨き上げて行き、いつしか多くのサーフボードブランドを渡り歩く事になる。
 
 
デーブ・スウィート、デューイ・ウェーバー、ビング、そして、ジェイコブス・・・
 
 
彼のシェイプ技術は他を圧倒していたらしく、かのジェイコブスは「ドナルドのシェイプは、まるでマシーンで仕上げたかの様に精工であった」と語っている。
 
 
数々の伝説を創って来たドナルド・タカヤマだが、今、彼に代わるシェイパーはいるだろうか?
俺なりに考えてみた。
 
 
そして、真っ先に浮かんだのが、ハンク・バイザックだった。
 
 
ジョエル・チューダーの信頼を一身に集めている彼は、長年に渡ってヘッドシェイパーを務めて来たハンセンを始め、自身のレーベルであるバイザック、ハワイアン・プロ・デザインズ、ベアー、ピュアファン、そして、グレッグ・ノールでスキルアップを図って来た。
 
 
正に、職業シェイパーの鏡の様な人物である。
今日は、そんなハンク・バイザックがグレッグノールの下でシェイプをしていた時代のボードを紹介したいと思う。
 
 
ハンク・バイザックは、グレッグノールの下で1994年から1998年までの間シェイプをしていた訳だが、バイザックがこの間に得たものは計り知れないと言われている。
まぁ、なんと言ってもロングボード史上で、最もプレミアムなボードと言われている「Da Cat」の生みの親であるグレッグ・ノールの下に居たのだから当然と言えば当然なのかも知れない。
 
 
今日はボードの紹介の前にもう少し書き綴りたいと思うのだが、文章だけがダラダラと記載されていると読む側も億劫になって来ると思うので、ボードの全体像だけでも紹介したいと思う。
こちらが今回紹介するボードである。
イメージ 1
このボード、実はTCモデルと言う、余り聞きなれないモデルなのだが、ベースとなっているモデルは、その独特なテール寄りのアウトラインからも判る様にグレッグノールのノーズライダー、通称ノールライダーである事が判る。
 
 
と・・・
ここからいつも通りのボードの詳細画像に行きたい所なのだが、先にも記載した通り、このボードに纏わる?というか、この時代にかつてのレジェンド達が過去にとらわれない為に試行錯誤してボードプロデュースをしてきた背景を俺なりに書き綴ってみたいと思いますので、続きは次回に書かせて頂きたいと思います。
 
 
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