これまでサーフィンに纏わる映画はどの位あっただろうか?
ショートボードの作品を加えると・・・
いや、ドキュメンタリー物を加えると、その数は計り知れないのではないであろうか?
ショートボードの作品を加えると・・・
いや、ドキュメンタリー物を加えると、その数は計り知れないのではないであろうか?
では、名作となると、一体どの位の作品があるのだろうか?
名作への想い入れは人によって異なるので、一概に「この作品が名作!」と声を大にしにくい感があるが、クラシックのロングボーダー目線からすると恐らく、「ギジット」、「エンドレスサマー」、そして、「ビッグウェンズデー」は名作の中に入って来るのではないだろうか?
名作への想い入れは人によって異なるので、一概に「この作品が名作!」と声を大にしにくい感があるが、クラシックのロングボーダー目線からすると恐らく、「ギジット」、「エンドレスサマー」、そして、「ビッグウェンズデー」は名作の中に入って来るのではないだろうか?
以前、ビング・コープランドがこんな事を言っていた・・・
「ギジットは大きかった・・・」
「あの映画でサーフィンは一つの産業になった」
「あの映画でサーフィンは一つの産業になった」
時代の一部始終を見て来たビングさんならではの一言である。
「ギジット」が上映されるまでサーフィンは一部の者達の遊びだった。
しかし、映画の上映と共にビーチには人が溢れ返る様になり、かのランス・カーソンも「人を掻き分けるのが大変だった」と名言を残している。
「ギジット」が上映されるまでサーフィンは一部の者達の遊びだった。
しかし、映画の上映と共にビーチには人が溢れ返る様になり、かのランス・カーソンも「人を掻き分けるのが大変だった」と名言を残している。
しかし、その一方で、グレッグ・ノールは「ギジット」を酷評している。
「髪の毛も濡れないサーファーを出すなんて愚作だ!」と厳しい名言を残している。
確かに、この事は後にビッグ・ウェンズデーで監督を務めたジョン・ミリアスも言っていた。
彼は「ビッグ・ウェンズデーでは、リアルなサーファー像を描く」事を念頭にメガフォンをとったと語っていた。
彼は「ビッグ・ウェンズデーでは、リアルなサーファー像を描く」事を念頭にメガフォンをとったと語っていた。
それらを見事に納めたビッグ・ウェンズデーは、当時こそ評価を得なかったが、今ではサーファーのバイブルとして、多くの者達に愛された作品の一つになったのではないだろうか?
ギジットが公開された数年後には、ブルース・ブラウンによるエンドレスサマーが公開された。
終わらない夏を追い求めて世界中を旅するドキュメンタリー映画なのだが、公開から半世紀以上の月日が経っても色褪せないサーフィン史に残る名作と謳われている。
終わらない夏を追い求めて世界中を旅するドキュメンタリー映画なのだが、公開から半世紀以上の月日が経っても色褪せないサーフィン史に残る名作と謳われている。
この映画はデイル・ベルジーを筆頭に多くのサーフィン関係者の支援を受けて制作がなされた訳だが、その主役の座を射止めたのがマイク・ヒンソンとロバート・オーガストである。

当時、ヒンソンはホビーのライダー、オーガストはジェイコブスのライダーをしており、彼らと共に劇中に登場した2本ボードは瞬く間に世界中のサーファーに認知される事になる。
そう、前置きがいつも以上に長くなってしまったが、今日は、そんな名作「エンドレスサマー」と所縁のあるボードを紹介したいと思う。
ロバート・オーガストと初めて会ったのは、いつだっただろうか?
当時、江戸川区一之江にオーガストボードの代理店の店舗があり、幾度となく通わせてもらった。
決して、チーム員でもなく、常連でも無かったが、かなりの頻度で顔を出していたのではないだろうか?
当時、江戸川区一之江にオーガストボードの代理店の店舗があり、幾度となく通わせてもらった。
決して、チーム員でもなく、常連でも無かったが、かなりの頻度で顔を出していたのではないだろうか?
その中で、オーガストが店舗の二階からひょっこりと顔を出し、初対面となったのだが、会ったからにはオーダーをしなければとの思いが募り、スプーン&コンケーブのボードを依頼したが、彼がそれを受けてくれなかったという苦い思い出思い起こされる。
それから10年以上経った時だったろうか?
横浜で行われたイベントで彼を見掛た。
身体を壊したのか?彼はかなり痩せていて、一之江であった時の面影は無くなった様に思えた。
そして、それを最後にロバート・オーガストは日本のマーケットから姿を消した。
横浜で行われたイベントで彼を見掛た。
身体を壊したのか?彼はかなり痩せていて、一之江であった時の面影は無くなった様に思えた。
そして、それを最後にロバート・オーガストは日本のマーケットから姿を消した。
今日紹介するボードは、恐らく彼が日本のマーケットに残した最後のシリーズではないだろうか?
これまで様々なアグレッシブルなボードを日本のマーケットに届けて来た彼が最後に選んだボードは、彼がエンドレスサマーの劇中で乗ったボードの完全復刻ボードである。
これまで様々なアグレッシブルなボードを日本のマーケットに届けて来た彼が最後に選んだボードは、彼がエンドレスサマーの劇中で乗ったボードの完全復刻ボードである。

PIG形状のアウトラインは当時のジェイコブスの稼ぎ頭のボードであった様で、全く同じタイプのボードをランス・カーソンも乗っていた事からも、このボードが1960年代前半のスタンダードなボードである事が垣間見える。
このボードの特徴の一つして、ボード全体がピグメントによる象牙色に着色されている所である。
ご覧の様にフィン自体も一体化されたかの様に着色されている所などは、今見ても非常に新鮮である。
ご覧の様にフィン自体も一体化されたかの様に着色されている所などは、今見ても非常に新鮮である。

その一方で、ウッドのテールブロックに至ってはベルジーの系譜を象徴する様な仕様となっている。

ディケール至っては、オーガストブランドを象徴するエンドレスサマーのロゴをあしらった物では無く、当時、自身が在籍していたジェイコブスのディケールを彷彿させるデザインを採用している。

オーガストのサインが入り、よりオーラ―を醸し出しているこのボードは、当初、300本限定という膨大な本数がリリースされる予定だった様だが、CAの限定ボードは数百本の限定を謳いながらも、実際には2~30本しかリリースされる事はない。

これはCONからリリースされたアグリーも同様で、500本のリリース予定が30本にも満たないと言われている。
真相は定かではないが、このエンドレスサマー・モデルも20本位しかリリースされていないとの事だが、どうなのであろうか?
現在、ロバート・オーガストは自身のブランドを手放している様で、今後、彼自らボードのプロデュースする事は無い事だろう。
まぁ、これ至っては他界してしまったホビーも同様で、アメリカでは一般的な事なのかも知れない。
まぁ、これ至っては他界してしまったホビーも同様で、アメリカでは一般的な事なのかも知れない。
暫くの間サボっていたとは言え、今回はかなりの長文になってしまいました。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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