マイク・イートン | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

テリー・マーティン、ブルース・グラント、ハンク・バイザック、そして、マイク・イートン・・・



 

俺がロングボードに興味を持った時に彼らはメジャーブランドのヘッドシェイパーとして活躍していた。
ヘッドシェイパーと言っても、彼らの場合は単なる雇われシェイパーではなく「物を申せる」シェイパーであった事は周知の通りである。



 

言わずと知れたテリー・マーティンはホビー、ブルース・グラントはコン、ハンク・バイザックはハンセン、マイク・イートンはビング。
いずれも、自身の名を翳したブランドを立ち上げられる人物なのだが、何故か彼らは「職業シェイパー」であり続けた。
そんな彼らを俺は勝手に「職業シェイパーの四天王」と呼んでいる。



 

今日は、そんな四天王の一人であるマイク・イートンのボードを紹介したいと思う。



 

長らくビングのヘッドシェイパーを務めて来たイートンは21世紀に入り、イートン・サーフボードを立ち上げる。
それと略同時にビングのヘッドシェイパーをマット・カルヴァーニに譲るのだが、イートンが手掛けたビングのボードは今でも根強いファンがいると言われおり、市場で見掛る事も殆ど無くなったと言われている。



 

今回紹介するボードは、俺の大好きなハーフムーンの付いたボードである。
そう、以前、紹介したウェインミヤタのノーズライダー同様に、ノーズライダーでありながらハーフムーンが付いているという異端児的なボードである。
では、ご紹介させて頂きます。
イートンシェイプのビング・ノーズライダーである。

 

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購入当初、俺はこのディケールからデビッド・ヌイーバーモデルだとずっと勘違いをしていたのだが、サーファーズの店長が「違うよ!これはイートンの考えるノーズライダーだよ」と教えて頂いた経緯がある。

 

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しかしながら、この深く抉られたノーズコンケーブはデビッド・ヌイーバーモデルを彷彿させる仕上がりとなっている。

 

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このボードをマット・カルヴァーニに見せた時に「イートンは良い仕事する」を笑みを浮かべていたのが印象的だった。



 

イートンも、多くのレジェンド同様にベルジーから多分なる影響を受けているせいか?テールブッロクのエンドの部分に濃い木材を採用している所が興味深かったりする。

 

イメージ 4

また、イートンのサインは独特で、ブロック体で「EATON」と入れているところも面白かったりする。

 

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フィンは当然ながらグラスオンなのだが、実は、このボートと同じ物でBOXフィンタイプの物を知人が所有していて、「どのフィンが最適なのか?」様々な形状のフィンを試した結果、10万円以上もフィン代に費やしてしまった経緯がある。
知人がこのボードを見た時に「これがイートンが選んだフィンなのかぁ?」と肩を落としていたのが印象的だった。



 

マイク・イートンは、2005年に親友であるベルジーがこの世を去った時に「潮時」を運命的に感じた様で、自らプレーナーを置いたと言われている。
ウェイン・ミヤタ同様に、ビングというブランドを長年に渡って守り続けて来た巨匠、マイク・イートンシェイプのビングのボードも立派なセミヴィンテージだと思うだが、皆さんはどう思われるでしょうか?



 

Keep Surfing!