ジーン・クーパーのパーソナル | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

これも異常気象の要因なのか?
8月だというのに、このところ10月並みの気候が続いている。
サメ騒動の因果もあるだろうが、ビーチは8月とは思えないほど閑散としている・・・



 

しかし、通年サーフィンを楽しんでいる者達にしてみたら、この光景はいつもの光景で「やっと落ち着いたか?」と思う者も少ない無いのではないだろうか?



 

俺は不思議と8月という月は余りサーフィンをしない。
これはビーチが混む事もあるのだが、日頃、子供との時間を採る事が出来ない時間を埋められる?唯一の月でもあるからだ。



 

その気になればサーフィンはいつだって行ける。
しかし、子供との時間は土日休みの無い俺にとっては夏休みこそが一緒に過ごせる時間でもある。



 

良くも悪くも夏休みが終わるとそれから解放され、俺のサーフシーンズがやって来る。
海水浴に行って、ボードを抱えたサーファー達を横目に溜め込んだ「サーフィンへの想い」を一気に解き放つ季節の到来である。



 

さて、そんなシーズンに一体どんなボードをチョイスしてみようか?
まだまだ、ハーフムーンは乗り足りてないのでPIGを持ち出そうか?
いやいや、そろそろ想いを馳せていたあのボードを持ち出してみようか?



 

ジーン・クーパーへのオーダーのやり取りで「ボードの長さ」についてアドバイスを貰った時の事だった・・・



 

俺は1960年代スタイルへの想いが強いせいか?自身の体格以上の長いボードを好む傾向が強い。
当時のスナップ等を片手にサーファーとボードの長さを対比して行くと俺の身長だと10ftが絵図的には良い様に思えたのである。
その長さは決して乗りやすくとかではなく、あくまで俺独自の解釈で、根拠はあくまで「絵図的」である。



 

その想いをジーン・クーパーに伝えると「それも有りだが、9.4ftに乗ってみたらどうだ?」、「いや、9.2ftでも良いくらいだ」と言って来た。



 

この9.4ftという長さは、実は多くの方々から「俺の最適」とアドバイスを頂いている長さであって、これまでに地元のサーフショップのオーナーや河村正美さん、櫛本さん等もこの長さを推奨してくれた。
そして、ジーン・クーパーも・・・



 

さらに、ジーン・クーパーは「私だって9.4ftなんだから大丈夫だよ」と太鼓判を押す。
しかし、折角の1本だ。
出来上がって後悔はしたくない・・・
そんな葛藤から?結局はいつも長いボードを注文してしまっている。



 

そんな中、サーファーズの矢作さんからジーン・クーパーが個人的に乗っていたボードを譲ってもらった。
元々は俺の知人が欲しがっていたボードなのだが、最終的には俺が譲り受ける事になったのである。



 

今日は、そんなジーン・クーパーのパーソナルボードを紹介したいと思う。
長さは9.2ftで、彼が俺に推奨して来た長さである。
また、この長さは、以前、生見で櫛本さんとご一緒した時に「9.2ftが良いんじゃないか?」と貸して頂いた時の長さでもある。



 

そして、これがその時とボードと同じ長さの9.2ftのボードで、ジーン・クーパーのパーソナルボードである。

 

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如何だろうか?
自身のパーソナルらしいデザインが一面に放たれている。
彼のパーソナルなので、どう表現して良いか判らないが乗り易そうなアウトラインになっているように思えるのは俺だけであろうか?
バルサの2ストリンガーを背にクーパーフィッシュのディケールが妙にオーラを放っている様にも思える。

 

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フィンはデッキデザインと異なったボトムデザインに映える様に、鮮やかなマンゴーイエローを絡ませた小振りな物が付けられている。

 

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また、このボードはホーネットまでとは行かないまでも、デッキが薄っすらとスプーン形状になっている。

 

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そして、本来、彼はノーリーシュスタイルな為、ロービングは付かないのだが矢作さんの計らいでご覧の様なロービングを付けて頂いた。

 

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タイラー・ハジキアンやライアン・バーチのパーソナルボードもそうであった様に、パーソナルボードはシェイパー自身が己の業を惜しみなく放ち、かつ、楽しみながらシェイプしているの為、その出来栄えも一際である。



 

ファンタジーアイランドの荘司さん曰く、「若しかしたら君はパドル力が無いかも知れないからパワースポット見極めて!」とアドバイスを頂いた事がある。
太鼓判を押された長さとはいえ、余り縁の無かったサイズなのでパワースポットを見極めながら乗ってみたいと思っている。



 

2週間分とは言えないかも知れませんが、先週休んでしまったので今週は長文となってしまいました。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。



 

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