CJネルソン | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

散財・・・
最近では、様々なメディアで良く耳にする言葉である。
簡単に言うと、無駄使いの様な意味合いがあるのだが、この無駄使いの解釈には「人のやっかみ?」みたいな物が付いて回っている様にも思える。




 

例えば、お酒を飲まない人からすれば、酒にお金を使うのは散財だろうし、ゲーム機やスマホ等を頻繁に買い換える事も興味のない人からすれば散財である。
要するに、散財は自分自身が決める事であって、人にとやかく言われる様な事ではないと俺は思う。




 

俺のサーフボードの収集も、傍からすれば立派な散財だろうが、俺的には、これは自分にとっては非常に重要な行為であって、これを継続出来る間は誰からも「とやかく」言われたくは無いと思っている。
しかし、中には「しまった!」なんて事も多々あったりして、今日は、そんな俺の散財?的なボードを紹介したいと思う。



 

CJネルソン・・・
最近では余り耳にする事が無くなったが、5年くらい前までは何処のロングボード雑誌を覗いても、登場する程のスーパースターであった。
カリフォルニアに住む友人の話では、「CJは・・・ちょっと干されているかな?」と、意味深な事を言っていたのが気になった。
まぁ、その辺の事はスーパースターであった彼に敬意を表して、触れないでおきたいと思う。



 

CJと言えば、言わずと知れたノーズマスターである。
メディアによっては「21世紀のデビッド・ヌイーバー」とか持て囃されるほどの人物であった。
当然、彼のシグネチャーであるアローのボードは飛ぶ勢いで売れまくったらしい。



 

ミーハーな俺も、さすがに欲しくなった程だ。
ただ、何故か?購入には至らなかった。
何でかな?
取り扱っているショップに縁が無かったからかな?
それとも、吊るしで見掛ける大半がBOXフィンだったからかな?
そんな俺のつまらない拘りで?とうとう買えず仕舞いになってしまった。



 

しかし、その後、とんでもないボードがリリースされる事になった。
そのボードは、稀代の天才と謳われいる、ロビー・キーガルがCJネルソンの為にシェイプしたものであった。
しかも、PoulFrankの支援を受けてのコラボレーションとして、世界限定50本でリリースされたスペシャルなボードなのである。
ボードの名は、スティレット。。。



 

日本での発売分は、なんと、たったの5本!
しかも、価格は42万円!
ジェイコブスのバルサを45万で購入した俺にとって、フォームのボードに40万円オーバーは流石に考えた。
かつて、ジェイコブス&タカヤマのボードも45万円で購入した経緯はあるが、ジェイコブス&タカヤマとロビー&CJでは重みが違いすぎる!



 

しかも、リリースされたサイズは、9.9ftと9.5ftの2サイズのみ。
長めのボードを好む俺にとっては、選択肢としては9.9しかない!
しかし、価格が・・・
悩んでいる間にも、ポツポツと売れて行ってしまっているボード達。
「あんな高額なボード、買う奴いるのかぁ?」と、心の中での葛藤が続いた結果、最終的に手にれたのは、9.5ftのボードだった。
しかし、俺の技量で9.5ftのボードを乗れるのか?
そんなこんなで、購入したは良いが結果的に全く乗らず仕舞で数年の時が過ぎた。



 

いつしか、そのボードはガレージの片隅でオブジェと化し、たくさんのボードの中の1本になってしまった。
それから数年後に、シーコングの田中さんから「面白いボードがあるんだけど?」連絡をもらうと、ロビーの美しくもあり、奇抜でもあるデザインが施されたボードを2本紹介された。
ボードの重さは無かったが、その美しさに目がくらみ、グラスオンの素晴らしさに、どちらかの一方を選ぶ事も出来ずに2本纏めて譲ってもらう事にした。



 

そして、また数年の月日が・・・
なんと、あのスティレットが売られているではないか!
しかも、9.9ft!
これをGETしない手はない!
9.5ftを持っているとはいえ、もう、悩む事は止めた!
そして、念願のGET!



 

さて、問題はデザインは違えど、2本になってしまったボードをどうするか?
ガレージの中で一人腕を組みながら考える。
その時、この絵柄飛び込んで来た。

 

イメージ 1

この絵こそ、スティレットの紋章である。
しかし、どうしてこのボードに紋章が?
このボードは田中さんから譲ってもらったボードの筈。
そして、日本に輸入されたスティレットには存在しないデザイン。



 

どういうことだ?



 

後に調べてみると、そのスティレットはロビーのパーソナルだったのだ。
彼が来日した時に持って来て、それを田中さんに譲ったそうなのである。



 

そう・・・
結果的に、スティレットは日本に6本存在する事になる。
しかも、3本を俺が持っている。
何故?田中さんに勧められた時にスティレットのマークに気づかなかったのだろうか?
ボードに見惚れてしまったからであろうか?



 

同じボードを3本・・・
流石に、これは散財である。
いくら限定とはいえ、希少とはいえ、誰がどう見ても散財である事は言うまでもない。
そんなこんなで、今日は俺の散財の象徴であるスティレットを紹介したいと思う。



 

うーん・・・
今日は、ここまで来るのが長かったなぁ?
読んでくれている人に申し訳ない気がする。
しかし、このスティレットを語る上では、どうしても外せないエピーソドなので、理解頂ければと思います。

 

イメージ 2

如何であろうか?
このアブストラクト!
これぞ、ロビー・キーガルの真骨頂ではないだろうか?
この時代は、まだ、ガトヘロイは存在していない為、当然ながらクリームである。

 

イメージ 3

フィンは、PoulFrankのロゴをあしらったグラスオンである。

 

イメージ 4
 
イメージ 5

やっぱり、限定のボードは必ずと言っていいほどグラスオンが来る!
見た目が美しいからかな?
ストリンガーは太めのシダーの使用している。

 

イメージ 6

アート性が強いながらもクラシックな仕様にしているのは、ロビーがビンテージに敬意を表しているからではないだろうか?
クロスはボランこそ使用してる様だが、重さから言って、トップだけのボランと思われる。
このボードは、こんなギャンランティーも付属する。

 

イメージ 7

こういう所も、限定ならではの良さではないだろうか?
そして、このコンケーブこそ、ロビーがCJの為に考えてシェイプした証しなのではないだろうか?

 

イメージ 8

俺の技量でこのボードを乗りこなすのは無理だが、あのCJの為にロビーがシェイプしたボードを楽しみながら乗るのも良いかも知れない。
さて、そんな事より3本のスティレット・・・
どうしましょうかね?



 

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