レジェンドの継承 | Viva '60s SurfStyle!!!

Viva '60s SurfStyle!!!

1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

NALUの最新号が発売された。

イメージ 1

もう・・・
参ったよ。
これで反応しなかったら、リアルクラシック・サーファーじゃないだろう?



一体誰だよ?
編集長は?



って、いなかったか!
この本は・・・



でも、ここまで人を刺激するはどうなんろうか?
本は表紙で売り上げが変わると言うが、最新号はヤバいねぇ。
ホント、ヤバいよ!



「このディケール、全部欲しいよ!」と、声を張り上げたくなる気分だよ。
しかも、グリームのジーンズも紹介されているじゃないかよ!



でも、浮かれてばかりもいられないんだよね。



気付いている人も多いかも知れないが、実は、最新号に登場するディケール・・・
結構、入手困難なんだよね。
前にも書いたけど、サーフブランドのディケールって、ブランドロゴというよりは、暖簾みたいな物なんだよね。
だから、継承者がいないと存続しなくなってしまうんだ。



例えば、デイブ・スウィート・・・
ブルース・グラントが他界する前から入手出来る状態ではなかったけど、ブルースが逝ってしまってからは、最早新品での入手は不可能に近いかな?
世界で初めてフォームのボードを造った偉大なブランドがマーケットから消えてしまう・・・
寂しいよね。



ハンセンにしても同様だ。
ハンク・バイザックが削っていた頃は身近なボードだったが、今、新品で手に入れる事って不可能かなぁ?
コンやゴーディーも同様だ。



アメリカは商標の国だから、人の土俵で相撲を取っているのが気に入らなければ、利権者の家族は平気でブランドの差し止めをする。
由緒あるブランドが、つまらない利権の為にマーケットから姿を消すのは心が痛む。。。



今後も消えて行くブランドは後を絶たないだろう?
ジェイコブスの利権には、マット・カルヴァーニは何処まで絡んでいるのだろうか?
ジェイコブスに万が一の事があったら、タカヤマのジェイコブスモデルはどうなるのだろうか?
ランスは?
ビングは?
偉大なるグレッグ・ノールのディケールをジェドは継承できるのか?
リックはいつまでマットが管理出来るのか?



ホビーの様に、大手にブランドが渡らず、家族だけで利権を管理しようとすると必ずお蔵入りとなってしまう。
俺は、そう思えてならない。
ヴィンテージはともかく、1990年代後半から2000年代前半に造られ、吊るしで売られていたレジェンドブランドのボードは、残念ながら素材が余り好い物を使っていない様に思える。
よって、ヴィンテージの様に長生きするとは到底思えない。




軽いフォーム、シレーンクロス、若しくは見た目重視の為に部分的に巻かれたボランクロスのボード・・・
ニーパドルが原因で、ベコベコにフットマークが付きまくって、剥離が進行したボードに大金を叩いてフルオーバーホールをする人がいるとは思えない。。。



だからこそ、この根を絶やしてはいけないと思う。



表紙の興奮から話が大きく反れてしまったが、レジェンドのボードを買うなら未だと思う!
と言いながら、若手のシェイパーも気になるのだから、どうにもならないかな?
今、レジェンド達がやるべき事は、ビング・コープランドの様に正式な継承者を世にアピールする事だと思う。
トミー・マウスという優れたシェイパーがいながらも、世にアピールをして来なかったドナルド・タカヤマの様になっては行けないと思う。



レジェンドが元気なうちに、一刻も早く後継者にバトンを渡すべきではないだろうか?
最新号のNALUを読んでいて、そんな事が頭を過ぎった。



Keep Surging!