ナルー発売！

昔、ある雑誌で、男の肩書きみたいな事を特集した記事を読んだ。
男は会社に出れば、係長だの課長だのと肩書きはあるだろうが、プライベートでの肩書きというと中々ないものだと書いてあった。

考えてみると確かにそうだ。
俺も会社では肩書きこそあるが、プライベートではどうであろうか？
でも、俺にはサーファーという肩書きがあった。

実は、男が好む肩書きはサーファーなのだそうだ。
サーファーとして嬉しい事だが、この要因は「格好良い」に繋がるらしい。

確かに、サーファーは格好良い。
1970年代に起きた「陸サーファー」なる言葉、これこそが誰もが格好良くなりたい願望の証だったのだ思う。
しかし、実際のサーフィングにおいては、続けるという精神が必要だし、それなりのハードルはあるものだ。
そこで、「容姿だけサーファーになってしまえ！」とばかりに登場したのが「陸サーファー」である。

誰もがロペスの様な髪形をし、センスの良い服を着こなし、日焼けした様は男のフェロモンをムンムンと醸し出していた。
そんな姿に世の男達が憧れない訳が無かった。
サーファーはジーンズとTシャツだけも絵になる。
それは、1960年代のレジェンド達がそうだった様に、海中で鍛え抜かれた肉体にTシャツは何もにも変え難い魅力があった。
そして、そこにジーンズを合わせると誰もがナルシストになってしまうのだと思う。

今、ユニクロ始めとするファストファッションが台頭する一方で、アメリカのサーフ系ブランドがどんどん日本に進出して来ている。
サタデーサーフが代官山に、ロンハ－マンが千駄ヶ谷に・・・
男性は奮発する思いで店の扉を開け、女性は男性へのプレゼントに扉を開ける。
しかし、それらがサーフ系である事は余り認知されていない様だ。

そうなんだ。
サーファーのスタイルは、いつだってハードルが低いんだ。
だからこそ、誰もが気軽に着れて、そして、憧れるのだと思う。
新しく発売されたナルーには、俺が愛用しているグリームのジーンズが紹介されていた。
誌面に目を通すとランス・カーソン、ジーン・クーパー、タイラー・ハジキアンも穿いていると書いてあった。
また、モラスクで販売していて、オーナーであるチャド・マーシャールも穿いていて、さらに情報を探してみるとマット・カルヴァーニやビング・コープランドも穿いているとの事だ。

しかも、これがサーフ系のブランドではなく、本格的なジーンズブランドなのだ。
そういえば、世話になっているサーフショップのオーナーや店長も穿いていた。
海外のみならず、国内でも本物のサーフボードを取り扱う者は、本物を選ぶということであろうか？

ピンキリという言葉があるが、たった一度の人生なので、俺はサーフボードもジーンズも、本物だけを追い求めたいと思っている。
そして、ランスやタイラー達と「お揃い！」って、心中で自己満足に浸りたいと思う。
その昔、サーファーが格好良いとされていた様に、俺も彼らの様にいつも格好良くありたいと思う。

Keep Surging！