タイガー・エスペリ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

タイガー・エスペリをご存知だろうか?
サーファーであるけれど、プロサーファーではない。
名のあるシェイパーかと言われると、それもまた違うと思う。



 

彼を簡単に紹介するとカヌービルダーといった方が良いだろうか?
生粋のハワイアンで、晩年は日本で「海の大切さ」をアピールする為に精力的に活動していた人物である。



 

俺がタイガーに興味を持つ様になったは、フリー&イージーというアメリカンカルチャーをベースとしたファッション誌からだ。
今でこそ、昔のメンズクラブの様にIVYスタイルを前面に押し出しているフリー&イージーも、創刊間もない頃は「海」を題材とした内容が多く、ジェリー・ロペス、デューク・カハナモクを筆頭に、ビッグウェンズデーのジョン・ミリアスやウイリアム・カット等にもスポットを当てていた雑誌だった。



 

その中に毎号登場していたのが、タイガー・エスプリだった。
タイガーは誌面を通して、デュークとの出会いや、海の大切さ、サーフィンの素晴らしさ等を語っていた。
そんなタイガーの生き様に、俺が魅かれるのに時間は掛からなかった。



 

タイガーはシェイパーとして名を馳せていた訳ではないが、自分の乗るボードや知人に頼まれたボードはシェイプしてい様だ。
最も、カヌーもお手製で造ってしまう男だったのだから、手先は器用だったのだろう。
そんな、タイガーが限定でボードをリリースする事になった。
チャリティーの為だったか?
誌面の企画だったか?
詳細は覚えていないが、どうしてもタイガーのボードが欲しくなりGETした(何本削られたのかは定かではないが、どこかで「7本のみだった」と聞いたことがある)。



 

恐らく、殆ど紹介されていないのと思うので、意外に「レアかも知れない?」と思い、今日はこのボードを紹介したいと思う。
では、早速・・・
こちらが、タイガー・エスプリがシェイプしたボードである。

 

イメージ 1

セミガンを髣髴させるポイントノーズは、いかにもハワイアンのシェイプするボードに見えるが、テールはスクエアだったりする所が面白かったりする。
ストリンガーもパフォーマンス系のハワイアンボードとは異なり、太目の物を使用しているのもタイガーならではなのだろうか?

 

イメージ 2

ディケールは、シェイパーを本職としていない彼だからこそ、タイガー自身の足型をスタンプし、サインを入れて代用していたりする。

 

イメージ 3

サーフボードとしての完成度は俺には判らないが、色々な想いを込めてシェイプされたであろう?このボードは、俺の大切なコレクションであり続ける事は言うまでも無い。
面白半分で随分と乗ってみたが、今は、じっくりと腰を据えてこのボードに合う技量と波を見極めて再びトライしてみたと思う。



 

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