さらば、ブルース・グラント | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

もう、ご存知の方もいるかも知れないが、コン、デューク・カハナモク、デーブ・スウィートのメインシェイパーとして、そして、ドナルド・タカヤマのシャドーシェイパーとして、活躍していたブルース・グラントがこの世を去った。。。

 

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知人から連絡が来て随分経つのだが、ちょっと、信じられなくて・・・
ブログでの更新を控えていた。
でも、時間が経つに連れて・・・
インターネットで現地での情報などを目の当たりにすると、やはり、本当の事と受け止めなくてはと思い、このブログを更新する事にした。



 

連絡が入ったのは、11月上旬の事だった。
丁度、俺が伊良湖のホテルに滞在している時の事だった。
電話口で、思わず声を大にしてしまった程だ。



 

ブルースは、自らのブランドこそあるが、他のシェイパーの様に自分が前面に出る事を余り好まない男だった。
どちらかと言うと、「職業シェイパー」と言った方が似合っているくらい、シャドーに徹した男だったかも知れない。



 

6月にブルースに会った時に、彼の履歴を改めて聞いてみた。
すると、彼にシェイプを教えたのはハロルド・イギーの様だ。
また、当時、イギーがデューイ・ウェーバーに在籍していた為、ウェーバーのシェイプを目の当たりにして、多くの事を学んだとも言っていた。



 

また、余り知られていない話だが、ハップ・ジェイコブスの縁で知り合ったタイラー・ハジキアンにウッドブロックの作り方を教えたのもブルースだった。
ブロックのみならず、若いタイラーのシャドーとして数々のタイラーブランドのシェイプもこなしていた。



 

そんな、ブルースが俺にある物を授けてくれた。

 

「これは、俺の大切な人達が集まった時にもらった物だ」
「お前にプレゼントするよ」

 

あるサーフイベントにブルースが参加した時に、親交ある者達からサインを貰ったTシャツだった。
そこには、ハップ・ジェイコブス、ジョニー・ライス、ランス・カーソン、タイラー・ハジキアン・・・等の名が連なっていた。

 

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まさか、これがブルースからの形見になってしまうとは・・・
今、悔やむ事は一つ。
ブルースの大切なアグリーを継承しておけば良かった。。。
「後悔先に立たず」という諺があるが、まさにそれを象徴するカタチとなってしまった。



 

でも、ブルースには、個人的にたくさんのスペシャルボードを削ってもらった。
ありがとう、ブルース!
さようなら、ブルース!
俺は、ブルース・グラントという偉大なシェイパーを一生忘れないよ。



 

きっと、今頃は天国で師匠のイギーやドナルド達とサーフィンをしながら、シェイプ談義に花が咲いているのかな?
ご冥福を心からお祈り申し上げます。



 

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