動脈硬化が進んでいなくても起こる狭心症も心筋梗塞につながって突然死などを起こす
こともあることをご存知でしょうか?
LDL(悪玉)コレステロールが高いけど、
動脈硬化が進んでないからまだ大丈夫!?なんて思っていたら最近はそうでもないことが分かってきた、というのです。
このタイプの狭心症は、症状がないときは、血管も一見、正常なため、検査しても見過ごされるケースもあるので注意が必要です。
狭心症の主な症状は、胸の痛み、胸の圧迫感など。
さらに関連痛と言って、心臓から離れた奥歯・のど・肩・腕などが痛くなることがあります。
また、息切れ、動悸、疲労感なども起こります。
動脈硬化による狭心症の場合は、
このような症状が、歩いたり、階段を上り下りをしたときなど、運動時に現れやすく、
多くの場合、5分ほど休めば回復します。
動脈硬化のない狭心症①「冠れん縮性狭心症」
狭心症のうち、冠動脈で異常な収縮(れん縮)が生じることで起こるタイプを冠(かん)れん縮性狭心症と呼び、
冠動脈が狭くなるのは一時的なため、発作のないときに検査をしても異常は見つかりません。
40~50歳代の働き盛りの男性に多くみられます。
また、夜間から早朝の安静時に胸の痛みなどの症状が現れるのが特徴です。
ストレス、喫煙が引き金になり、大量に飲酒をした翌朝に起こることもよくあります。
動脈硬化のない狭心症②「微小血管狭心症」
動脈硬化のない狭心症 対策は?
「冠れん縮性狭心症」や「微小血管狭心症」は、手術などによって根本的に治療することはできませんが、
生活習慣の改善と薬によって、症状を抑えることは可能になってきました。
喫煙は血管の収縮を招き狭心症の発作の引き金となるため、たばこを吸う人は禁煙が必須です。
さらに、
体重を管理し、
週に5日以上は少し汗をかく程度のスピードで30分以上歩く、などの運動の習慣をつけると効果的です。
LDLコレステロールや中性脂肪、血圧が高いなどの方は低くなるようコントロールが必要です。
高いLDLコレステロールを下げるには?↓
高い中性脂肪を下げるには?↓
高い血圧を下げるには?↓
原因がわからない胸の痛みが安静時にも起こる場合は、このような狭心症も疑って、循環器内科などを受診しましょう。
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参考文献