もう4~5年前にVeeRubberから発表されていた Tackee(ブロック表面に低反発コンパウンドを配した難所系構造)
ですが、当初ラインアップされていたVRM-300やVRM-140のTackee、実はあんまり好みじゃなかったんです。
4stの重くてパワーあるバイクだと、なんだかグニャグニャしてスピード出すとブロックのたわみが気になるし、アクセル開けまくると表面の美味しいコンパウンド層はあっという間に消し飛ぶからコスパも悪い><
もちろんロックとか木の根などへのトラクションは扱いやすく、メリットも大きいものです。
最初の頃は既存のモトクロスタイヤと同じ金型でTackee化して作っていたので、ゴムが柔らかくなる分ケースの剛性も落ちるのである意味当たり前なんですよね。
そして数年後VRM-340が発売されます。
こちらは全体にケース剛性高め、プロックのピッチも詰まっていてどちらかと言うとハード路面向きのパターン。
でもパターン凝りすぎてコスト上がっちゃったんですよね><
で、このVRM-340をTackee化したタイヤがVRM-340 GNCC Tackeeです。
木下が扱っているVeeRubberタイヤの中でもピカイチ高価なタイヤなので売れ行きは良くないんですが、VRM211と並びリピート率がとっても高いです。
また木下も本格的にテストしたことが無くって(原価も高いからね^^;)自信をもってセールスできなかったのですが、やっとこそれなりにテストしてきました。
まずはJNCCタイヤ公認テストで小池田さん350EXC-Fで試乗
https://www.facebook.com/jncc.jp/posts/535039863358757
飛ばすと流石にフロントVRM300Tackeeは流れるみたいだけど、リアは特に不満なさそう。
かなりしっかり走り込んでくれました。ブロック駆動側の角は丸くなったけど、Takceeの剥がれは特になし。
詳細はリンク先にて読んでみてください。
次は木下がBETA RR4t400で、ドライのオフロードビレッジを走行。
タブリスで装着していて走行前に空気圧見てなかったのですが、走行中気になって空気圧を見にピットへ戻ったらタイヤ側の空気圧は殆どなかった^^; しっかり飛ばしたけど腰砕け感はない感じ。
気がついて空気圧を0.8barにしたら普通に走れます。
お昼の水撒き直後に発生するツルツル路面もTackee層の恩恵でリアが多少流れても、皮一枚残る感じで転ばないですみました。
実は難所のテストをしたくていなべモータースポーツランドhttp://inabe-msl.com/に行きたかったのですが、三重県に雪が続き2週間ほどコースクローズ…
おとといやっとオープンするとのことでしたので行ってきました。 ライダー木下 バイクBETA RR4t400です。
コースコンディションはまだ雪も残っていたりしてウエット。落ち葉が積もって表面は乾いているようにみえるのですが実際走ると落ち葉の下がヌルっとしてる状況でした。いなべとしてはワーストコンディションでしょう。
空気圧0.3barにしてグラベル部分を目一杯飛ばしたり、ガレ石河原、ヒルクライムなどを一通り走行してみた感じ、とても走りやすかったです。キャンバーも滑り落ちず斜面によく引っかかりますね。
気になるタイヤの減り具合もそれほどでもないようです。
これが新品の状態で
小池田さんのテストと、オフビレといなべ走行後でこんな感じ
だいぶん角は丸くなったのですが、十分グリップしていました。
Tackee層の剥がれもまだ見られませんから、ある程度の寿命も期待できます。
もっとよく見るとわかるのが、路面のグリップを稼ぐ部分はブロックのトップだけでなくサイドも効いているようです。角が丸くなってもまだまだグリップするということ。
空気圧下げてもタイヤケースの剛性が失われないのは他社の難所系タイヤと異なるところでしょうね。
ということでVRM-340 GNCC Tackee 自信をもってオススメします!
(2st等軽めのバイクならVRM-300やVRM-140でも十分イケます)