出張中に1日だけ日帰りでカサブランカに行く用事がありました。
滞在していたタンジェからは、モロッコ新幹線、Al Buraq号(王様の名前を付けているので、日本でいえば平成号みたいな感じか)という愛称で呼ばれています。今のところこの2都市間を途中のラバトなど2駅に停車して、1時間ごとに2時間10分で結んでいます。
アポの関係で7時発。まだ外は真っ暗。
ホテルからは流しのタクシーを使ったのですが、30ディルハム取られました。なんか高いんじゃないかと思ったけど、ドイツのバスの初乗りと同じくらいなんですよね。
実はモロッコは20年ほど前に行ったことがあります。その時はカサブランカとマラケシュ間の列車に乗りましたが、なかなか旅情を感じる車両でした。当時住んでいたオランダから持ってきたアンパンを同じコンパートメントの子供におすそ分けしたときの笑顔が記憶に残っています。切符買うのも売り場のカオスを乗り越えて大変でしたが、今回はネットで事前購入。便限定の早割チケットもあるのですが、予定変更のリスクもあったので変更可能の定価で片道435ディルハム(7000円ほど)で一等に乗れるので、お安めです。早割だとこの5分の1とかから買えるようです。
車両はフランスTGVの2階建て車両。1階の1席前向きが予約されていました。(インターネットでは席までは指定できないようでした)
カサブランカ駅には親切にも訪問先の方が迎えに来てくれていました。カサブランカは場所にもよるかもですが、まだインフラが弱いというか古い新興国の都市の街並みって感じでした。駅は新しくてきれいなのですが。砂埃と凸凹が目立つ道を20分ほど。なんのことないオフィス街です。
お昼は、ちょっと一人で会社そばの軽食堂に。
フレンチタコスを頂きました。存外おいしくて、35ディルハムくらい。安いです。
予定は無事終了。17時の便の予約でしたが、1本早い16時に変更可能でした。
これが駅舎。20年前に見たカサブランカ駅(場所は違うかも)は、かなりごみごみした感じだったように記憶しています。
帰りは1等車専用のラウンジの係の方に切符を変更してもらい、2回の前向き一人席を確保してもらいました。乗ってみたら半分くらいが埋まっている感じ。途中のラバトでかなり乗ってきて8割方埋まったように思います。
荷物置き場は広めにあったのですが、持ち去りが心配なのか無茶な仕舞い方をしている人が。
頭部の防御力弱そうなのに、ブッチャーの試合(古くてごめんなさい)状態になるか固唾をのんでいたのですが何事もなく途中で降りていかれました。
夕刻無事に到着。定刻です。
高速鉄道が定刻に着くのはドイツにいると違和感がすごいです。ドイツの場合は1時間くらい遅れるつもりで計画せざるを得ないので。
タンジェ駅の駅舎もモダンです。
外観。降りたらタクシーの呼び込みがすごかったのですが、全員ぼってくるので、無視して少し離れたロータリーで
配車アプリで車を呼んだのですが、呼んだ場所に来ないで、到着表示になって(150メートルくらい離れたところで停車表示)、キャンセルしたら500円ほど取られました。サービス利用する前からぼってくるとは。
欧州でも南米でも中央アジアでも配車アプリの信頼性は高いのですが、モロッコはダメなようです。国民性と一言で片づけるのは良くないかもしれませんが。
結局流しのタクシー(青タクシーといって朝もそれだったのですが、相乗りタイプの小型車(だいたいルーマニアの車)で青色が目印、に乗ってホテルに帰ったのですが、請求は5ディルハムでした。
朝は6倍ぼられていたか…。
夜はお疲れさん代わりに、数少ないアルコール提供レストランで地元の生ビールを飲みました。