ワイマール編はゲーテ、バウハウスのスレッドを書きましたが、
それ以外にも魅力的なスポットがありました。
マブダチのゲーテとシラーの銅像。シラーは早世だったそうですが、ゲーテに知らせるとショックが大きすぎるのを慮って彼の死はしばし伏せられていたというような関係だったようです。
これは街角で見かけた薬局(ライオン薬局)です。
ワイマール共和国記念館。ワイマール憲法に関する展示とビデオを見せてくれる博物館で、
あの成熟した民主的国家がなぜ一瞬にして、ヒットラーに蹂躙されたのか、興味があったので自分には大変面白かったです。ワイマールは旧東ドイツの町ですが、ナチスを彷彿とさせる右翼政党が第一党なのです。いろいろ考えさせられる。
博物館内のカバンロッカーは番号の代わりに共和国時代の政治家の名前になっていて、
開けるとその人のプロフィールが出てくるという凝った作り。
展示は狭いスペースに押し込んでいる感はありましたがなかなかの充実でした。
ここは記念館からほど近い貴族の館跡だったと思いました。
この日の夕食はホテル併設のレストランで。
ドイツ料理らしい大盛で、前菜取らなくて正解でした。ハンバーグを牛の薄切りで巻いたのに、
クヌーデルとキャベツが大量に。
翌日の公園。良い天気で気持ち良かったです。
バウハウスの民家に行った後、市内に向かう時に歩きました。
ゲーテが使えたマクシミリアン公の夏の別邸。
ここはワイマールでは珍しく無料公開でしたが、立派でした。(まあまあの入場料を各所で取られます。だったらせめて職員の英語対応はして欲しい)
世界一美しい図書館のそばの広場の銅像。誰だろう。
外観を取り損ねましたが、アンナ・アマ―リア大公妃図書館の入口です。マクシミリアン公のご母堂の名前を冠した図書館ですが、なんと、ゲーテが館長をしていた時代に蔵書が充実したとか。
ここは入場制限をかけているらしく、時間指定の予約をしていて正解でした。
図書館内に入る前に少し展示があります。
スリッパをはいて内部に入ります(なのでスリッパの数が入場できる人数)。
ここの番をしている人が、あり得ないほど無愛想で、東独の収容所の看守の女性ってこうだったのだろうなと思いました。英語も話さず、超偉そうですべて命令口調。典型的なドイツ人女性でした。
このような息をのむような美しい図書館ですが、今世紀に入ってから漏電火災に遭い、多くの蔵書が灰燼に帰したとか。中には時価1億円を優に超える蔵書もあったそうです。
傷んだ本はなんとか修復して戻しているとのこと。
ワイマールは、風光明媚ですし、歴史遺産も豊富(実際世界遺産)ですしゲーテやシラーといったドイツ文学に魅了された人には聖地なのかと思います。
一方、英語は観光施設でも全く通じませんし、ドイツの中でも際立って無愛想というか、Unwelcomingが人たちが多い(少なくとも観光客が接するドイツ人はほぼ全員がそうでした。東洋人にはそうなのか?)のは、ちょっと良くないと思いました。こういったソフト面を改善してマーケティングちゃんとすればドイツ有数の観光地になると思いましたが、そもそもこの町がそれを望んでいないのかも知れません。
乗換駅のエアフルト。ここもよい町なようですが、ワイマールで疲れたので、予定を切り上げて帰りました。