白い町といえば地中海の島だとか、アンダルシアを思い浮かべるのですが、太陽が照り注がないオランダにも白い町があります。Maastrichtと同じ、リンブルグ州にあるThorn(トールン)という町で、公共交通機関だと一時間に一本の路線バスに乗らないといけないので、少々面倒ですが、行ってきました。
 
アウトレットモールのあるRoermondから路線バスでおよそ30分、Suicaと使い方が同じのOVカードか、銀行・クレジットカードで乗ります。現金が使えないとのこと。
 
中心部の停留所が道路工事の影響で使えなくなっていて、町はずれに止まるのですが、白い町のゾーンは中心部のそんなに広くない範囲になっていました。
石畳の左右にこのような街並み。
 

 

教会だけは白くありませんでした。

 

ここが中心部の広場です。広場の名前でなく、ワインガードという通りの名前になっていました。

 

到着したのがお昼過ぎだったので、ここのブラッスリーでお昼にします。De Wijngaard。通りの名前と同じ店名でした。

 

中はそれなりの広さ、きれいなお店でした。

好きなところに座っていいとのことでカウンターの見える6人掛けの席を一人で占領。

 

この町のワイナリーのワインをいただきます。オーセロアという品種のワイン。辛口、落ち着いた味わい。

ワインラバーの方々のような豊かな表現ができないのですが。

 

白にしたのに、ビーフシチューを頼んでしまいました。

リンブルグの名物とメニューにあったので。でもベルギーの牛煮込みと同じ系統?

あまり甘くはないリンゴのピューレが付け合わせでメインはソースも濃厚なのですが、ピューレの酸味がよい口直しになりました。良かったです。

量があって、満腹。ポテトは残してしまいました。ポテトには当然マヨネーズが付いていました。オランダ風ポテトマヨだったような(ベルギー風とオランダ風があったはずです。お互いがどっちがうまいかでもめるのが定番)。

 

正面にあった教会が開いていました。博物館として公開している部分もあって、入場料を払います(自分はミュージアムパスがあるので無料でしたが)。

 

 

教会はそんな古いものではないと思ったのですが、トールンの町自体は10世紀にまでさかのぼれる、修道院領。

当時は女性が町を治めていたそうです。

 

 

再び町歩きでバス停から来た方に戻ります。

 

これが、町のワイナリー。

オランダでのワイン造りの歴史は浅く、一番古いワイナリーでも30年くらい。従来ワイン北限はドイツのライン川沿い(Ahr地方、ライン川支流のAhr川流域)で、オランダ、そしてベルギーでもワインは作っていなかったのが、温暖化も影響してか、ワイナリーが徐々に出来ていて、アムステルダム近郊にもあるようです。同じくイギリスでもワインの醸造が始まっています。

 

この蔵のようなところで短時間、試飲と直売がされていました。これは調べてて2時開店に合わせていきました。

 

奥の小さなカウンターで試飲させてくれます。来た時は混んでいましたが団体だったのか、しばらくすると帰っていきました。

 

白は、さっき飲んだオーセロア、あとはピノグリや、リースリング、

赤は、ピノノワールと、フリューバーガンダー(ピノ系の早摘み種)、あと品切れでしたがドルンフェルダーで、お値段もまあお手頃でした。ブラッスリーで飲んだオーセロアは自分としてはそこまで来なかったので、ピノグリとあと中甘のリースリングを購入しました。

リンブルグのマース川沿いには国境超えてベルギーに入ったところも含めて、数軒ワイナリーがあって、小規模ながらワインリージョンが出来てきているようです。

 

町はずれにあったワイン畑。グーグルマップに出てなければ気が付かなかったと思います。ドイツと違って、平地に栽培。オランダですからそうですよね。

 

食事に教会に、町歩きにワイン。観光要素がきっちり詰まったきれいな町でした。可愛い感じのホテルもあって、週末にちょっと過ごすのにいいところかもと思いました。

 

とはいえ、公共交通機関を使うと片道3時間弱。飲まなければ車一択でもっと便利なのですが。じゃあ飲むなよってことですね。