この2週間気管支炎に苦しめられました。
オランダで雨に濡れたのがよくなかったのか、夏前にかかったコロナの後遺症なのか。
痰に血が混じった時はヤバいと思いましたが、なんとか復調して、どうしても延期できないアフリカ出張もボロボロになりながら乗り切り、やっと来た週末。いろいろ考えたのですが、オランダ行きに乗った特急の終着のその先に行きたくなりました。
ノルダーナイ島、東フリージアン、オランダから連なるワッデン海に浮かぶ東西に長い島です。

 

 

 

行きはすっかり日が短くなったこの頃、出発はまだ暗い中、6:25発。ここから終着までは約4時間、そこからフェリーに乗り換え、1時間。11:30には島に上陸です。

 

 

終着駅は片側ホームひとつのみ。Norderney が島の名前です。

 

10分の接続なのでフェリーは既に来ていました。思ったよりもデカい。定刻発。そういえば今回は特急も定刻に着いてくれました。

 

フェリー内のレストランで少し早めのお昼。島内で食べようと最初は思っていたのですが、案外時間がタイトだったので、これが正解でした。

北海エビのサンドイッチ。コーヒーも美味しかったです。

 

レストランを兼ねた船室。快適です。上の甲板にも席がありましたが、13度くらいの曇天なので少し上がってやめました。

 

これはノルダーナイの隣の島です。リゾート地みたいです。

 

海岸をクルーザーバイクで走る人がよく見える。

 

島に着きました。

最初はバスで市街地に行こうと思ったけど思い直して周りを見ると今日から休業のはずのレンタサイクル屋さんが開いてました。ラッキー。

島は風が強いので電動チャリを奮発して借りました。ママチャリスタイルですがパワーありました。1日25€。

 

島は東西に長く、港は西南の端っこにあります。せっかくなので東端を目指します。

途中に灯台。2€払って登ってみました。

 

これは灯台の付け根のところからの景色。長閑です。

 

内部の階段をひたすらくるくる回って上がって展望台に。良い景色。隣に小さな空港もあって小型機が離陸してました。

 

遠くに海。

 

さらに東に進みます。Googleマップでは自転車で行けることになっていましたが、5キロほど手前で歩行者のみに。砂地仕様のクルーザーバイクはたまに走っていましたが。

 

こんな道なき道なのでさすがに普通のチャリは進入無理ですね。

 

所々にある道標を頼りに歩きます。たまにぬかるみや、水溜りを越え、中間点に小高い丘、展望台になっていました。

 

上からは海が。風はそれなりにありましたが、海は凪いでいました。

 

基本的にこのような景色が続きます。

 

歩くこと1時間15分。島の東端に。

難破船の残骸がランドマークになっていました。

嵐になると浅い海ですし、海は表情を変えるのでしょうか。

 

 

来た道を戻ります。

ベースが砂地のせいか案外足に来ます。船の時間から見てそんなに余裕がない。

途中断続的に雨も降りました。予想はしていたのですが。

しかし、雷雨だったら本当に怖かった、というか、歩けなかったと思います。遮るものが何ひとつない平地、自分が避雷針になってしまう。

 

歩いていて動物のフンがいっぱい落ちていました。シカのようなコロコロしたフンが多かったけど、動物は鳥以外見かけなかったです。

 

あとは帰るのみです。自転車に乗り、せめて海岸をと海沿いの道を。こんな石で舗装された道が5キロばかり続きます。

 

海の方にうっすらと陽が。

 

海側から見た灯台。

出来ればアザラシも見たかったのですが、それは叶わずでした。

 

時間が少し余裕あったので、市街地を経由して港に戻るルートにしました。

駅の跡が保存されていました。何かいわくがある鉄道みたいです。

 

市街地。思いの外賑わってこじんまりとはしていますが栄えていました。

日本のこんな感じの街はオワコン化しているところが多いのに。

 

 

 

港には船が出る20分前に到着。借りた時の指示通り自転車に鍵かけて、鍵は店のポストに入れて、あとは船に乗るのみ。

 

帰りも船で食べることに。カレーブルストですが、ずいぶんオシャレな。グラスビールと良く合いました。

 

帰りの航海もスムーズ、全く揺れず駅に到着です。あとは特急に乗るのみ。ホームから虹が見えました。

 

久しぶりに足を使いました。

アフリカは3日しかいなかったのですが、ホテルに軟禁状態だったのでほとんど歩いてなかったし、良い運動にもなりました。夏はさぞ賑わっているのでしょう。

長閑だし、景色もいいし、運が良ければアザラシも見れるだろうし(どうしても見たければ、大陸側にアザラシ保護センターがあり有料公開されているそうです)。

街中でなく港で自転車借りれたのも大正解。充実の日帰り旅でした。