2020年読んだ本で、一番興味深かったの本はユヴァル・ノア・ハラリさんの書いた「サピエンス全史」です。

 



初版は2016年なので少し前ですが、2020年は家にいる時間が増えて、落ち着いて私にはちょっと難しい本を読むことができました。

 

この本には、地球の始まりから未来まで、とんでもなく長い時間についてのことが書かれています。

今までなんとなく常識だと思っていたことがそうではなかった!!!という

まさしく読書をする醍醐味や意味を見出すことができた経験でした。

 

農業が人を自由にしたのではなく、その反対

とか

社会は共同幻想で成り立っているとか、、、

 

この本を読んで、人類はもう後戻りできないくらい進んでしまっているのだという暗い気持ちと、

世界を知り自分を知ることでわかることやできることがあるのだという明るい気持ちと

両方を感じます。

 

半年前に読了したので、またもう少ししたら読み直したいと思います。

必ず収穫があるはずです。

以前から気になっていた、血流の本。3冊シリーズになっていました。

どれにしようか迷って、選んだのは3冊目「血流がすべて整う暮らし方」です。




著者の堀江昭佳さんは、薬剤師になってから対症療法中心の西洋医学とはちがう東洋医学に魅かれて、東洋医学の勉強をされたそう。

 

大まかに…

一日の流れ、一カ月の流れ、一年の流れ、と分けて書いてあって、それぞれ

子午流注、女性の身体の周期、二十四節季で説明されていて、陰陽がすべてに共通するキーワードです。

 

とても具体的に書かれています。

そして、理想をかかげるだけでなく、現実的で、何よりとても優しいのです。

 


血流。まず、量が大事だと。


この点が、私には一番の発見でした。流れが悪いのかと思っていましたが、やかんで沸かした水でも、少ない量だとすぐ冷めてしまうでしょう、と。本当に!!

そのためには、食べ物も大事だけれど、睡眠が大事なのだと。

睡眠はつい他のことの後回しにしがちだけれど、睡眠の時間をまず確保し優先する。


 

二十四節季でいうと、今は冬至。陰が極まって陽に転ずる、と聞くと春が近づいているようで嬉しくなります。

著者の出身地である出雲はすき焼きを食べる習慣があるのだとか。牛肉は人を幸せにする、と(笑)。本当に。

そして続いてやって来る小寒、大寒は、寒さ対策を念入りに。

 


以前読んだ「身体感覚を磨く12ヶ月」

こちらの本にも二十四節季のそれぞれについての記述はたくさんありますが、両方読んで興味深いです。


初読みの作家さんなのに、上下巻1000ページ超なことに少し躊躇しましたが、

読み終わってみると、タロちゃん(東太郎)を軸として、3人のストーリーテラーが語る世界にどっぷり没入できました。

 

この重層的な物語は、コロナ籠りや現実逃避には最適だと思います(笑)!

 


この小説は少し変わった構成です。

最初は焦点がどこにあるかわかりませんでした。巻頭の家系図のはじっこに載る誰の流れでもない一人(タロちゃん)がたまに登場して話は始まります。

 

そして、何度も家系図に戻りながら読み進めるうちに、たくさんいる登場人物たちがくっきりと立ち上がっていきました。


戦前からのお金持ちの家庭と、そこに女中として働く者、戦後アメリカに転勤する家族、、など、物語の背景も興味深く魅力的なものでした。


物語を語る3人は自身の思いを語り、周囲の人たちの思いを推測・憶測してストーリーは進行するのですが、、

当然登場人物たちの思いは伝わったり・伝わらなかったりすると同時に、

自身の思いも気づいていないこと、他人の方が自分のことを理解していることがあることもよくわかります。

 

この人間模様を読みながら、ずっと頭に浮かんでいたのは「ジョハリの窓」という言葉でした。

物語の軸となる東太郎は、セリフ以外はストーリーテラーの観察による記述なので、彼の視点で進む物語も知りたくなりました。

 

この多層的な構造が、読者にそれぞれの人物を多角的に際立って見せているのかもしれません。


とても楽しい読書の時間でした。