バレーボールワールド     中西美雁の日々是排球 -23ページ目

日々是忙日

25734d89.jpg7月にお茶に落っことしてFOMAに機種変したし、NTTのPHSサービスは廃止されちゃうし、FOMAでシグマリオンから通信できないかなあ…、そうすれば海外でメールチェックとかも簡単にできるのに…(高そうだけど)と思ってNTTドコモのサイトを何度見てもよくわからず、最寄りのドコモオフィシャルのお店に行ってサービスご相談窓口のお姉ちゃんに一生懸命訊きたいことを説明しても
「お話パックMは…」
「いや、そうじゃなくてね、FOMAってmovaと比べてデータ通信が売りだったでしょう?」
「FOMAに機種変更していただくときは…」
「いや、たった今すでに手に持ってるからFOMA。これね。シグマリオンとこのFOMAとつなげられるの? つなげられるなら何が必要でどれくらいかかるの? 海外で使うにはどうしたらいいの?」
と質問するたびに
「少々お待ちください」「お話パックLプランは…」「だから違うって。お話パックで通信できるならそれでいいけど」「少々お待ちを…」
と奥に引っ込まれて10分くらいずつ待たされ、挙げ句の果てに
「お客様、失礼ですがシグマリオンとはどちらのメーカーの製品でございますか? あいにくと弊社では他社製品との通信接続については分かりかねるのですが…」
「シグマリオンはNTTドコモの製品じゃぁぁぁぁぁ!」
と泣きたくなったわたくしですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

なんかまたいろいろご質問や問い合わせをいただいてるのに、なかなか対応できなくてごめんなさい。


ドーハに向かう前の朝長が連載コーナーの更新原稿をスタッフNさんを通じて送ってくれたんですが、お礼を言いがてら「ファンがすごく増えたみたいだよ」と伝えたところ、大変喜んでました。
「結婚したいってメールやお便りも何通もいただいてますよ」
「ほんとっすか! すげー」
「うん。……全部男性からだけど。結婚したいっていうのは」
「え…………」
「後で転送しておきますね」
「あ、はい……」
一緒にいた山村に
「ひゅーひゅー。やるなぁお前!」
とからかわれていた朝長。
「何か自分、前からそうなんすよね…」
と苦笑い。でも男性ファンの方もどんどん試合を見に来て、堺ブレイザーズの会員になってくださいね!とのことでした。

世界バレー終わって、いろんな仕事と作業がつなみのよーに押し寄せてきてまして終わってもまだ連日徹夜に近いことになっており、少々頭のねじがとんでます…ため、総評とか個人評はもうちょいお待ちください。
ってそのまま雑誌のバレーボールワールドの方に持ち越すかもしれませんが…

今日こそは午前中で仕事を一段落させてインカレ見に行ってやる!
昨日の早稲田-中大戦はすごかったみたいだから今日も期待…
そんじゃまた。

世界バレー雑感

ナンバープラスのこぼれ話で、キャッチとカットとレセプションの話を書くか、ここ数年温めてきた山田重雄再評価を別の人に大変しっかりとやられてしまって、ちゃんとした記事だったので却って「ま・いっか。皆さん是非読んでみてくださいね~」てな話を書こうかと思っていたんですが、そりゃまた別の機会に。


女子のファイナルは体調崩して大阪までは行けなかったんですが、男子のファイナルは感動的でした。

日本はまあ…前の日よりは若干まし? て感じの出来でした。
荻野と山村が前の日より気合いが入ってたかな。

カザコフも出てきてたロシアから1セットとったしね。
全然ジャンプしないのにテクテク歩いてきてネット際ではえたたきみたいなスパイクを日本のブロッカーの上から打つデイネキンに、こっそり「テクテク地蔵」ならぬ「テクテク大仏(大きさから言って地蔵じゃちょっとね)」とあだ名を付けていたわたくしです。

何よりも、今までだったらこの展開ならずるずるストレート負けだろうなという連日の星勘定でも、ちゃんと最後まで投げなかったのはよくやったと思います。
疲れのせいなのか、凡ミスが頻発してたのは残念でしたが。


8強入は素直に評価したい。
スタッフや選手のほとんどが「8強に入ったからもう満足」という気持ちではいないと思う。柳本さんの口癖じゃないけど、本当に「こっからこっから!」。


女子も頑張ったけど、男子も本当に頑張った。もともとのどん底具合から考えれば、男子は今大会マジで大健闘だったと言っていいと思う。
グループ分けについてあれこれきくけれども、その分をさっ引いても頑張った。
雑音をはねのけるために、せめてヨーロッパ勢から一個でも白星を挙げて欲しかったが、その分、課題が非常にクリアになったということもできる。

最大の世界大会としての見どころは、ほんとにたくさんあった。
ブラジルの試合は、なんかもうハイテンションになって「あはははは、あはははは」って言いたくなるような感じ(って見てない人にはわけわかんないか)。

それまで、「んー流れがちょっとかわったかな」と思うとすかさずタイムアウトをとったりしてたロサノ監督、完全に足がすくんでいました。闘わずして指揮官が死んでましたね。その中で選手達はお互いに声を掛け合って、まだがんばってた方じゃないかなあ。

ずーっとグループ一緒だったし、ポーランドサポは日本をずーっと応援してくれてたので、ちょっとひいき入ってるかも^^;

でもね、またまた会場DJの話なんですけども。
去年のワールドリーグでも、日本戦なのにブラジルサポをポルトガル語で煽って、うしろからガムテープでぐるぐる巻きにしたかったんですが。

決勝でも思い切りやってました。あきらかなブラジルびいきのDJを。何のつもりなんですかね? 私もブラジルバレーは美しいしめまぐるしいし華やかだし大好きですよ。リカルドもジバもアンディも、セルジオもダンテもアンドレもみんな好き。

でも、一生懸命「うちが一番歴史と格があるんだー」って主張してきた大会の決勝で、サッカーが好きだからかポルトガル語で叫べるのが嬉しいのか、ブラジルばっかり煽るのって、どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしてもわたしには理解できません!
リプレイも、ブラジルのよかったプレイのリプレイの方がずっと多く、時間も長かったのではとうちのスタッフも言ってました。


観客があのファンタスティックなバレーに魅せられて、もしくはあのどこでもカナリアイエロー軍団に巻き込まれて自然に応援するのはいいんですよ。そんなの人の勝手だもん。

でも、なんで主催者が……って。どうしても思っちゃいました。今回は。
たとえ勝てなかったとしても、あんなに場に飲まれるようなことにはならなかったかもしれない。

ポーランドチームだって、20何年ぶりだかの金メダル獲得は、喉から手が出るほどほしかったでしょう。特に、事故で亡くなった16番くんのために。ロシアに先行されてからの大逆転、セルモンに対する圧勝、ブルガリアとの打ち合い。

日本と同じプールにいたからDJさんだって見る機会はいくらでもありましたよね?
日本戦の最中に、「さーあこれから、世界最高ーの試合が今、幕を開けようとしています。あ、その前に、日本とロシアの試合です」とか、
「ちょっとあんた! 日本にセットとったり諦め悪く粘ったりしないでさっさと負けろって言ってるわけ?」とマジ切れしそうになったDJもありましたね。ガムテぐるぐる巻きじゃ飽きたらず、スティックバルーンでぼこぼこにしたい気持ちでいっぱいでしたよ。

各メディアは「日本びいきの審判」「日本びいきのDJ」「日本有利な10分休み」って言ってましたけどね、私はそうは思いません。フランス戦の審判は、出てきた瞬間にいやーーーーな思いがよぎりました。そうです。去年のグラチャンのアメリカ戦。甲斐が素晴らしいブロックアウトをとったのに、アウトにしちゃってさっさとゲームセットにして不自然なほど急いで椅子を降りてきたあいつだったんです。

案の定、越川と隆弘のサービスエースがいいところで一本ずつふいにされました。

10分休みはですね、男子に関しては日本にとってよい働きをしたのかもというケースを、今回チュニジア戦で初めて見たくらいです。あとは大体「こんなところでへんに間が空かない方がいいなあ…」と思ったケースばかり。


そしてDJ。名前のミス、プレーの認識のミスや私程度の外野の人間にすらわかる拙さはおいといても(おいていいのか?)、ゴッツのサーブの時のかけ声とか、選手達がお互いに声を掛け合おうとする瞬間に入るごーごーニッポン(しかも、観客が自然発生的にニッポンチャチャチャをやってるのを押しとどめて)とか、序盤の数点差で「サイゴマデアキラメルナニッポーン」とか、2セットとった段階で次の日の試合のことを言い出すとか、「こーれがフランスのシャンパンばれーだああ(意味不明)」とか、もー私が植田監督ならスーツ脱いでひっかぶせてけり出すな、というようなよけいなことをいっぱい言ってくれちゃって…。辰哉さんは紳士だからそんなことなさいませんけどね。

バレーが流れのスポーツだということを、ちゃんと理解して、何を言ったらどう選手達の心理に影響するかまで考えてから発言してください。
あっちの人には自分たちの名前くらいしかわかんないでしょうから、たまに呼ばれたら嬉しくなるくらいで、別に日本に有利になんて全然働いてないのじゃないかしらと以前から思っていたわたくしでした。




たまっていたメッセージに回答することを含めて、私見・雑感を述べていきたい。
まだデータをちゃんと見直していないので、印象にしか過ぎないところが多いのはご容赦を。


「今大会は両セッターともパイプが全く通っていないんで攻撃の幅がせまくなって」とはどういう意味ですか? もう少し詳しく。
ん? 読んで字の通りです。大会序盤にパイプを何回か試みて、どっちもあんまり速くないトスで、しかもセンター線を多用しながらだったため、思い切り3枚ついてシャット食らってたと思うんですが、テレビだとカットされちゃったのかな?
それともあの速さじゃパイプと言わないでしょうってつっこみとか?
なんにせよパイプは、アタッカーが上で待ってるクイックに近い攻撃なんで、あんな風に3枚つかれたらどうしようもないんじゃないかなあ。

あ、でも昨日バレーボール学会の用語統一ワーキング委員会があって顔出させていただいたんだけど、実はパイプを高速センターバック攻撃の定義で使ってる国は意外と少ないのではって話になったので、その辺は今は棚上げさせてください。すいません^^;


もうバレーの試合はないんですか?
ありますありますあります!
Vリーグじゃなくて、、、、ぷ、プレミアリーグっていうのが。全日本選手達が別々のチームに分かれて闘う試合が見れますよ。見に来てくださいね!

アジア選手権は誰が行ってるの?
アジア選手権はですねえ…2年に1度行われるバレーボールのアジアの選手権で、今年はありません。今やってんのは、「アジア大会」といって、4年に1度行われる、アジアだけのオリンピックみたいなもの…らしいです。だからバレーに限らない。
10年ぶり覇者になったのは、アジア選手権の方ね。


決勝をあんなに遅くやって失礼だと思いませんか?
帰っちゃう人もいるでしょう? あれなら女子と同じ、日本戦の前にやった方がいいのでは?

思いません。決勝はやっぱりフィナーレですよ。
それにふさわしい素晴らしい試合でしたよ。あと、欧米では夜遅くに試合やることは珍しくないんで、誰も失礼なことされたとは思ってないと思います。むしろ、日本戦の前の昼間にやる方が失礼でしょうな。

じゃあ素直に日本戦を昼間にすればよかったのでは?
私はテレビ局があまりにも競技に影響を与えすぎることに以前から危惧を覚えてきた人間ではありますが、ゴールデンタイム放映がどれくらい貴重なものかも一応はおおざっぱに認識してるつもりなので、今回はいい落としどころだったと思っています。


MVPは荻野さんだったの?
違います。
ジバです。候補は3人いましたが、いずれも日本人じゃありません。ただ、候補の子たちにも何か賞はあげてほしかったですけどね。




ヨーロッパがすごく強いみたいだけど、アジア枠を減らしてヨーロッパ枠を増やすべきだと思いませんか?
思いません。ヨーロッパがそう主張することはあるかもしれませんが、こちらから「減らすべきですよね」という必要は感じません。むしろ私個人の要望はもっと増やして! とすら。ていうか、五輪出場枠をサッカーと同じ数にしてほしい! FIVB加盟国は一番多い位なんだし。


ちょっぴりエモーショナルなことをいうならば、グレートヨーロピアンパワーズ+主要貿易産業:スポーツ選手 の感のある南米のみに席巻される競技がまた一つ増えるのをそんなに見たいわけでもないですしね。
でもこの競技の場合、レギュレーションの改悪に、日本も手を貸した歴史があるんですな…ちょほほ。


ポーランドの17番は何で途中から出てきたの?リベロが前日に怪我しちゃって、試合途中で悪化したため急遽交代で入ってきたみたいですね。何かものすごい気合いはいりまくって、なかなかけなげでした。

ブラジルのバレーってアレ何?
いやー……春高バレーでよく「サーカスバレー」ってききますけど、それじゃん。って感じですか。
困るのは、何でもかんでも速すぎてすごすぎて、テレビ放映する時にそのおもしろさをちゃんと伝えきれないのでは…と懸念されてたテレビ関係者がいらして、私も実はまえからちこっと思っていたので…どうすればテレビコンテンツとしてわかりやすくできるかな? まあこれは余談ですね。

●●くんのプレーってどう思いました?
日本8位ってよかったの? それとも何かまずいの?

えーと、これはまたまとめて別途。
私はずっとひとりで、この大会は多分越川と石島というよりは隆弘と荻野がキーマンになると主張してきたんですけど、基本的にはその見方で正しかったと思います。
もちろん、8位になれた原因でもありなおかつ8位にしかなれなかった原因でもあるセッターとセンター線、無表情職人の千葉、いつの間にか追随を許さないほど成長していた津曲、とチームスポーツですからみながキーマンと言えばキーマンですよ。でも、去年のアジア選手権のキーマンが越川と朝長だったら、今回のキーマンは、わたし的にはこの2人。荻野なんて最終日にパワースパイク何本も打って、ブロックも何本も止めてましたからね。

隆弘本人の素材のものすごくいいところ(顔じゃなくてね)と、今回の復活に至るまでの道のりはもっときちんと評価してあげるべきだと強く思うんですけど、なかなかすごさがわかりにくい選手なのかもしれませんね。でもがんばってプレゼンするぞっと!


何かまだ残っちゃってますが、また明日にでも。
あ、インカレ見に行かなくちゃ。

そんじゃまた。

最終日・ロシア戦コメントなど

c3be17a6.jpgロシア

ポルタフスキー主将
今日は日本チームの方が少しよい試合をして、1セットを奪われたが、最終的に我々の勝ちたいという気持ちが強かったため、勝つことができた。これで失敗に終わった今回の世界選手権も幕を閉じた。

ガイッチ監督
今大会、ポーランド戦の後では戦い続けていくのが困難だった。また、今日のような緊迫した雰囲気の中でも困難を感じた。セルビア・モンテネグロ、イタリアにも敗退し、7位は不満な結果。我々にとって、何のサプライズもない大会だった。ただ、今日の試合に関しては、両チームの選手たちに「おめでとう」と言ってあげたい。

日本

荻野主将
今日はロシアとの2度目の対戦ということで、ブロックやレシーブなどいろいろ対策を練って試合に臨んだが、1セットとった後、ロシアの10番のサーブで連続失点となったのがまずかった。大会を振り返って、個人的にもチームとしてもよい経験できた。ベスト8に満足することなく邁進したい。

千葉選手
今日は1セットをとることができ、チームとしての課題や方向性が見えてきた。一歩一歩、次の目標に向けて、階段を上り続けたい。

山本選手
今日の試合は要所要所で今までやってきたことを出すことができたが、昨日も今日もセットを取った後が課題。チームは一日一日強くなっていると思うので、次の大会に向けて、この課題を克服できるようにしていきたい。

植田監督
ライト側からサイドのクイックが機能しなかった。連続失点の場面まではうまく機能していたのだが。相手の正面でプレーしすぎたのが今日の敗因。
今大会、全試合あやういという状況の中で勝っていけたのは、男子バレーが一歩前進したと考えていいと思う。しかし、更に上を狙う意味でベスト8が決まった時点で安心してはならなかった。

ラスト4試合は苦しかったが、ステップの積み上げを重視しているので、意味はあったと思う。選手も五輪へ行きたいという気持ちが強くなってきた。これからはもっと勝つために必要なことを考えていきたい。

ポーランド

グルシュカ主将
ブラジルが最高であることをこの決勝戦が証明した。我々は少々それに至らなかった。もちろん、世界2位なので、誇りを持って帰国できる。更にもう1ステップ向上できるよう、努力したい。

バキュビッチ選手
試合はブラジルの方が長けていたのでこういう結果になったが、ポーランドにとっては35年間待たれたメダルが獲れたので、帰国したら国民に銀メダルを見せてあげたい。リベロはくるぶしにケガをしていたので、昨日のミーティングですでに交代しようと話していた。

ロサノ監督
ブラジルを祝福したい。彼らは世界史上最強のチームであることを証明したと思う。わがチームは今日あまり調子がよくなく、全体的にきついゲームだった。もちろん、2位という結果には満足しているが、ファイナルを通して、本来のレベルを見せることができなかった。北京に向け、まだやるべきことは多い。今日の負けは勝ちの要素がすべてそろっていなかったということなので、これからも変わっていかねばならない。

ブラジル

ジバ選手
約1カ月間で10ゲームをこなし、大変だったが、フランスに敗退後は必死だった。とにかく勝ちたいという気持ちでコートに立っていた。この優勝を家族や応援してくれたすべてのみんなと祝福したい。

準優勝のポーランドは長いこと陰に隠れていたチームだったので、心から「おめでとう」と言いたい。

自分のMVPの賞金は、いつも通り、50:50でチームのみんなと折半する予定。個人賞に選ばれた選手はみんなすばらしいが、ベストセッターに自チームのリカルドが選ばれず、残念。セッターあってのMVPだったと思うので。

ガルシア主将
ファイナルに至るまで、それぞれの対戦相手に敬意を表しながら戦ってきたが、とにかく我々がタイトルを取ることが重要と考えてやってきた。

レゼンデ監督
我々のチームは、今大会の最中にもどんどん強くなっていったと思います。ファイティングスピリットを持って臨みました。ジバ選手は筋肉の痛みがあったようですが、よくやってくれました。試合前に私たちのハングリー精神は2002年から変わっていないということをポーランドに見せてやろうと皆に言いました。
このような大会を終わると、すぐに次のことを考えます。まだ一緒にやれるだろうかなど悩みます。オリンピックの後もメンバーが何人か変わりましたし、不安が無いわけではないですが、自分自身に今後どうしていくべきかを問うよい機会だと思います。チームの維持としてはモチベーションを保つことを考えています。
2002年で世界選手権で優勝しましたが、そのときと今回とどちらが感情的でしたか?
2002年の時の方が最初の優勝ということで感情的だったのではないでしょうか。しかし、今日勝った彼らを見ていると、初めて勝った時のような顔をしていたと思います。
我々のチームのメンバーは皆大変誠実で、規約を守っています。賞やカップといった外見も重要ですが、勝利の中身を分かち合うことのほうがもっと重要だと思っています。


文責:T F

フランス戦コメントなど

c361f095.jpgチバシンとゴッツと朝長についてお問い合わせくださるファンの方。
是非こちらにご入会してあげてくださいね。
3人のチームでの情報が入りやすくなるのはもちろん、会員しか参加できないいろんな催し物がありますよ。
堺ブレイザーズは、バレー界では珍しい形態のチームで、会員の方の存在が会費収入の面でも、スポンサーに対するアピールの面でも大切なのです。

あ、ついでに「バレーボールワールド」もよろしくです^^
vol.5は堺優勝特集なので、チバシンの対談など、堺をがっつり取り上げてますので。
ワールドウェブはフレーム切りまくっちゃったので、購入方法や内容の詳細を携帯からごらんになれないのが申し訳ないんですけど、がんばってみてみてください。千葉や朝長の連載エッセイなど他にも記事もありますしね。こちらです。


さて。
ここ数戦、ベストエイト入りを勝ち取るまでの戦いに比べて、内容にかなり不満の残るゲームとなっています。

確かに、どん底だった男子バレーが、よくぞここまでがんばった、とは思います。

でもですね。

久しぶりにベストエイト入りを果たしたんだ、じゃあみてみようかって人がその後の試合を見て、「日本男子も強くなったなあ」って思ってくれたでしょうか。

もう一度、エジプト戦、プエルトリコ戦、アルゼンチン戦、カナダ戦、そしてチュニジア戦の必死さを思い出してください。
ファンの方からのメッセージも「12人、心を一つに」「勝つことだけを考えてください」っていう切実な言葉が届いていますよ。


真剣勝負の直前にバラエティ番組に出たり、ガチの戦いのはずの期間中にタレントと絡んだりすることより。

「勝つこと」

「例え地力及ばず敗れたとしても、最後まで諦めず、下を向かずに闘い続けること」


こそが、これまでどん底の時代を何度も期待しては裏切られ続けながらも支えてくれたファンの方、今回新しくファンになってくれた方に対する、何よりの感謝の表し方、ファンサービスになるのです。

ピーキングの問題など、いろいろあるとは思いますが、とりあえずはドーハは忘れてほしいなと個人的には思います。アジア大会は当たり前ですが、アジアの国しかいませんからね。それに、今の全日本男子は、ピーキングがどうこうという段階ではまだなく、ただがむしゃらに立ち向かっていくべきなのでは…。

認知度としても、キー局ゴールデン放映の千秋楽は、やはり普通の競技では考えられないほどの影響力があります。全日本男子だけの話ではなく、日本バレー界そのものの浮沈にすら関わるほどの。個人の出来不出来や、チームのそれにとどまらない責任を負っていることを忘れないで。どうかどうか、いいゲームを、いえ、勝ちにこだわり続け、諦めないゲームを見せてください。

昨年10年ぶりのチャンプを勝ち取ったアジア選手権には、大古誠司もと全日本監督が私的に応援に来られていました。

どこに発表する当てもないままに、このときの経験を本一冊分くらい書き続けているのですが、その中から少し、次の記事で引用しときます。


では本題。

アンティガ
今日の試合には大変満足しています。決勝トーナメント4チームに残れなかったのは大きなショックだったので、モチベーションの維持に苦労しましたが、5位を狙っていくことで、保てたのではないかと思います。疲れもプレッシャーもありますが、よくできたと思います。
明日はイタリア戦ですが、トーナメント中に一度戦った相手ともう一度対戦するのは大変なことだと思います。イタリアの調子もあがってきているようです。しかし我々はベストを尽くしたいと思います。


-日本独特の応援についてどう思うか。邪魔にはならないか。

満員の代々木スタジアムでプレーできたことを光栄に思います。キャプテンの言うとおり、5位を目指すことでモチベーションを保って戦えたと思います。観客のノイズのせいでおとなしくなっていなかったか…ですか?特にそんなことはないですよ(笑)

アンティガ(マイクを奪い取って)
それには付け加えなければなりません。歓声がじゃまになることなどありません。寧ろ、我々のモチベーションは高まりました。


監督
上位4チームに入れなかったことでモチベーションを保つのが難しく、最初の内はいつものようなプレーができませんでした。しかし最終的には落ち着いて我々のプレーができたと思います。3セット目から、オポジットに焦点をあて、攻撃に力をいれました。そして流れをつかんだ後は、戦いやすかったのではないかと思います。

日本
荻野
今日は1セット目を23-25で落としてしまったのが痛かったです。2セット目は競れたのですが、3セット以降はサイドアウト率が低かったです。フランスは粘りがあるので、こちらも拾っていこうと思っていたのですが及びませんでした。

強いチームというのは、ブロックが良いところですね。ブロックのいいところが勝ち抜いていく。でも自分たちもだんだんそういうレベルに近づいてきているはずなので、個人的にも、チームとしても、どこまでやれるか試しているところもあるし、とても勉強になっています。今回学んだことを生かしたいです。

(荻野がサーブで崩されていたのではという質問に対し)サーブカットは、それほど崩れていなかったんですが、一枚でシャットされてしまう、切れていけないので崩れているイメージになってしまう。8番にやられてしまってリズムが崩れていったのだと思います。
明日で最後ですが、厳しい練習もこのためにやってきたので、よいプレーができるよう、全員で戦っていきたいです。

朝長
3セット目からは自分の思ったようなバレーができませんでした。トスが低くなったり、短くなってしまったことで、全体のリズムが崩れてしまったと思います。

サーブレシーブをしっかり返してもらったら、強い相手にも自分の作った攻撃が通ることが分かったんですが、乱れたときに崩れたままやってしまうときかないので、そこをどうするかが課題だと思います。
明日は全力でやりたいです。

越川
1セット目落としたのは痛かったんですが、2セット目取って五分にしました。3セット目以降フランスは粘ってきて、そこでこっちは我慢できない、これが違いになったと思います。フランスはブロックされてもフォローしていましたが、こちらはブロックでやられたらお終い、という感じで、そこが差になりました。

イタリアロシアどちらと当たっても自分たちのバレーができるようやっていきたいと思います。力を持ったチームはどこもそれぞれカラーというものがあります。日本もだんだんそれが見えてきていると思うのでそれをもっともっと強化していかなければならないと思います。

植田監督
相手がフランスということでブロックの差が出ました。格上、格下に関わらず、強いところに勝っていかなくてはオリンピックには出られない。そこを踏まえて強化の仕方について課題がよく出たと思います。

また、今日はメンタル的な部分、相手に向かっていく闘争心というものに欠けていたのではないかと思います。しかし、3セットの途中まではよくやっていました。こういうよいところもあったのですが、最後は不甲斐ない戦いをしてしまいました。

2枚以上ブロックがついたときならともかくとして、そこそこのトスで1枚でシャットされてしまう、サイドアウトが切れないというのは、スパイカーの責任もあると思っています。たとえば、越川を替えたのは、決定率はそこそこあっても、効果率が低い、一枚に対するシャット率が高かったため、総合的に考えてのことです。

尾上に交代したのは、山村が体調を崩している、そして技術的にもよくなかったが、それ以上にメンタル的によくなかった、そういう意味で、無理に使い続けても仕方がないと判断し、尾上を使いました。

山本については、エースというポジションは苦しい場面で打たなければならないものですから、それが当然とはいえ、常に100点満点を取れと言うのは酷な気がします。今日は良いところで決めていましたし、練習でも、試合でも山本の姿勢やプレーを見ていると批判はできません。よくやっていると思います。ひとつだけ注文をつけるとしたら…ブロックですかね(苦笑)

世界バレーをもっと楽しむために

8222ff8d.jpg世界バレーも残すところあと二日!

長い長いと思っていたのに、始まってみたらあっという間でした。

女子の思いがけない選考、もっと思いがけなかった初日の対チャイニーズタイペイ敗戦。男子と異なり、コスタリカとケニアはさすがにレベルが全然違ったので2次にいけることは確実でしたが、このままでは韓国戦とかやばいかなあ…とちらりとよぎったものの、なんとか競り勝ったり、キューバにやられたりセルモンに大逆転してみたりと、「いやー、よくがんばったね!」と選手には素直にねぎらいの言葉をかけたいと思います。


男子の方は、下手したら一次全敗もあり得るし、全勝もあり得る、予想が全くつかないなあ…と思っていたのですが、まさにその通りのグループ内全てのチーム同士での死闘となりました。

1~4位争いは、ブラジル、セルモン、ブルガリア、ポーランド。
5~8位争いが、ロシア、日本、フランス、イタリア。

1~4位には、フランスが来るかなと思ってたんですが、ブルガリアが入り、ランキング3位のロシアがなんと5位~8位争いに。

ポーランドはAグループから一緒だったんですけど、ロシアに勝った試合はやはり素晴らしかったですよ。あの壁みたいなやつらに(なんと言ってもアブラモフが可愛らしく見える巨人ばっかり)、2セット連取されてからひっくり返したんですから。

ロシアとポーランドは、政治的にいろいろな確執がある国同士ですから、フルセットでロシアを破った瞬間のポーランドチームと応援団(ポーランドはバレーが人気なので、真っ赤な衣装の大群が国際大会のたびに遠征してくるのでした)は、そりゃもう優勝したかのような大喜び具合で、私も思わず健闘を称えて拍手していたのですが、いきなり客電が落ちて、オフィシャルサポーター様のエンターテイメント?が始まってしまい、選手達も応援団も口々に「オウ」と天を仰いでました。

ん……フルセットで押してたので、番組放映時間のことを考えるとそれ以上遅らせられなかったのでしょうけど、泣きながら全員で輪になって踊り狂ってるポーランドチームとそのサポーター達に、もう少しだけ余韻に浸らせてあげたかったなあ……

この2日間は、日本戦以外もいいカードばっかりですから、是非会場に足を運んでみてみてくださいね。CSでは特になんかのチャンネルと契約して無くても無料で見られるはずです。

知らないチーム同士の試合でも、どっちかを贔屓と決めると結構のめり込んじゃったりするもんです。

顔で選んでもよし、サッカーでブラジルが好きだからブラジル、とかでもいいし、ヨーグルトか好きだからブルガリア!でもいいし、堺にグルビッチ兄がいたからセルモン!でもいいし、きっかけはなんでもよいかと。

ちなみにポーランドのサポーター達は、仙台会場ではずっと日本を応援してくれていたので、私はポーランドを応援しようかな? と思っています。
あとは、去年柴田と対談してもらってお世話になったジバがいるブラジルかな。
アンディもいるしね。

ポーランドのサポーターのおっちゃん達は、耳コピで「ごっつ、ごっつ!」「おじの、おじの!(ちょっと違う)」など日本選手の名前を一緒に呼んだり、スティックバルーンを叩いたり、楽しそうでした。
「コシカワ」ってのだけどうしても発音できなさそうでしたけども……。
仙台の男子高校生たちに、身振り手振りで「ポルスカ、ニッポン、ポルスカ、ニッポン」と一緒にコールするよう持ちかけていたり、彼らは精一杯この大会をエンジョイしてるようです。男子バレー部員君達にも、忘れられない思い出になったのではないでしょうか。

応援することを本当に楽しんで、自国チーム以外の試合でもどっちかに肩入れして応援しちゃおう! というのは割とどこでもあるので、アルゼンチン大会でも、相手がスペインだと(多分宗主国だったから)日本のサーブの時にブーイングされたり、相手がイタリアだと会場中が揺れるほど日本を応援してくれたりと、なかなかめまぐるしかったです。

世界最高峰を決める戦いが、生で見られるなんて幸運、バレー好きだったら逃す手はありません。前も「目の前でダイナミックに勢力図が塗り変わる」ってようなことをお話ししたかと思いますが、今大会はまさにそんな感じでしたね。女子のセルモン大躍進もビックリしましたけども。今年のワールドリーグ決勝でフルセットまでブラジルを追いつめたフランスが4強落ちし、アテネではベテランが踏ん張って銀をとったイタリアもやはり4強落ち。4強はブラジル以外全部東欧ですね。ものすごい試合になりそうです。わくわく。

ジバは相変わらず正面から見たら眉毛つながり原人なのに、コートの上では格好いいのかなあ……。楽しみです。

日本については書き出すと長くなるので、また別記事で。

んじゃまた。

ロシア戦コメントなど

試合内容と疲労のダブルパンチで、メイクも落とさず前のめりに寝てました。
Fさんが原稿を持ってきてくれたときも爆睡中で気づかず。
Upが遅くなってスミマセン。

準備していた作戦がまったく適用できないメンバー構成に翻弄された日本。
高さの勝る欧州バレーにどう対抗していくかを詰めていくのが、残り2試合の課題となるだろう。

それにしても控えのオポジットがデイネキンってそりゃないよな…。
ジャンプしなくてもあんな強打できるわけだし。
女子のガモワとか見ていて知り合いの編集さんと言ってたのが
「平均身長ある程度以上はデータバレーソフトの使用禁止にする!」

日本の方が、男子も女子もつなぎがあんまし宜しくない。
最後の最後に津曲、荻野、直弘が粘って粘って返していたのは「がんばった…」と思いますが。

セルビアモンテネグロ戦は、WL1.5軍とはいえ1度は勝ってるし、アウェイでもセットとってるわけだから、なんでホームであんなめちゃくちゃな負け方をしなきゃいけないのかと思うと脳が煮えそうでした。ぐつぐつ。

これまでのデータも出そろってきたのと、あれだけ高いとセンターから切っていくことが今まで通りにはできなくなる。
そうなったときにどう山本をのせ、どうレフトのコンビネーションを上手く使っていくか、そしてなお積極的に中を使っていく可能性が残されているかどうかが問題かと思うのですが、なんつうかもう、全然でしたね。

山本もなんか乗れるようで乗り切らない、不完全燃焼な感じでしたし、千葉はやっぱりちょっと疲れていてフルパフォーマンスの時のキレがないし、ごっつのブロックは素晴らしかったけど攻撃がなかなか通らないし……。
朝長も阿部もこう、、、、

後二つ、格上との試合とは言っても、ここ2戦みたいな内容は避けて欲しい。
見ている人に「やっぱり男子は弱いじゃん」だの*******だの言わせないような、たとえ力及ばず今は白星を得られなくても、未来につながるゲームをして欲しいなと。


いろいろ書きたいことが溜まってきたので、またのちほど。

ごっつ
何回かシャットされましたから、そういうところで替えられてしまって、口惜しいけれど仕方ないところもありました。ロシア…高いですね。昨日今日と連敗していますが、このまま負け続けるのは絶対にいやなので、今後はもっといい形でいけるよう集中していきます。もっともっとがむしゃらに、ばかになって盛り上げないと相手にやられてしまうと思いますんで、2日間の移動と休みの間に切り替えていきたいです。思い切り”ごっつ”が出せるようがんばります。


荻野
相手はロシアで強かったんですが、いけるところはいけたんじゃないかと思います。勿体なかったなあ、と。チームに一体感がなく、盛り上げることができてない。相手のロシア、淡々とやってるじゃないですか。それならそれに勝つには、他の面で劣っている分熱くなるしかない、そう思っていました。また、2段トスが決められないのが、相手との違いじゃないかと思います。
ただ、強敵と対戦することは、負けても、何でもすべて勉強になっています。例え昨日から3-0、3-0で負けていても、得たものは多いです。東京の2試合、ベスト8らしい戦いができるようにしていきたいです。

直弘
今日は、ブロックが高いし、サイドについていたんで、ストレートが抜けなくて、クロスの方に変えていったんですが、止められてしまいました。もう少しブロックを見てやらないといけないと反省しています。ロシアは本当に高いので、最初ブロックがないと思っても、後から手が出てきて、それが壁になってしまいます。そこが他のチームと違った点です。
2連敗ですが、切り替えて東京に向かいたいと思います。

越川
今日はストレートで負けてしまいましたが、日本の良さもあったゲームだと思います。ロシアの強さは、ゲームのポイント、セットのポイントでしっかり点を取ってくることです。逆に自分たちはミスをしてしまう、ここが違いです。仙台ラウンドの最後の試合でしたが、格上の相手からどうやって点を取るかが課題でした。東京での試合も、イタリアであろうとフランスであろうと、どちらも自分たちより力があるチームなので、戦い方を考えて後2戦に臨みたいと思います。
途中からの起用について、今までに体験したことのない形が多くて戸惑いもありますが、どんな形でもコートに入ったら自分の仕事をしようと思っています。今日は久しぶりにピンサ以外で入ったので、他のメンバーとのコミュニケーションなど、今までやったことがないことも考えていきました。


植田監督
昨日ポーランドロシア戦を見ていて、ロシアはサーブとブロックが非常に脅威であると感じました。高いところからのサーブで崩し、ブロックでしとめるというセオリーができてしまうと大変な強さを発揮するので、それを完成させないように戦おうとおもっていました。ただ、カザコフが入った場合を想定していたため、裏をかかれた形になってしまいました。具体的に言うと、カザコフが入ると、センターが大変強くなるかわりにサイドが遅くなります。そこを突こうと思ったんですが、カザコフが出ない代わり、デイネキンがよく打ってきて、決められてしまいました。

我々にとって昨日、今日の戦いは良い経験になったと思います。今までは同じくらいのランキングの国相手に苦しみつつ勝ってきました。ここに来て、セルビアモンテネグロ、ロシアと非常に強い国に当たることになって、苦労も多いですが、得るものも多いです。フランスは大変良いチームですが、この経験を生かして有終の美を飾るべく戦いたいと思います。


ロシア
キャプテン
昨日の試合では、4,5セットは我々のブロックがよくありませんでした。今日はブロックがよかったです。日本はディフェンスのいいチームですが、やはり背の高さとかフィジカル面で厳しいところがあるなという印象を受けました。

ガイッチ
昨日の敗戦を語らずして、今日の試合について語ることはできません。昨日はジャッジが正しい判断を下さなかったために、我々ロシアの、若い選手たちは影響を受けました。ポーランド自体は良いゲームをしたので祝福を述べましょう。このような敗戦の後で勝利できたのは、ロシアの選手たちにとって大変良かったと思います。

セルモン戦コメント

山本
今日は、相手がセルビアモンテネグロということで、こちらが警戒しすぎて固くなってしまったところを揺さぶられてしまったかな、と思います。

サーブでも強打でやられたのは1,2本しかないですから。

-センター線で切っていけなかったため、サイドの攻撃にびっしりブロックがついてきてましたが。

ストレート側がうまいこと空いていたので、ブロックアウトなどを狙って打っていきました。その点は良かったと思うんですが、大事なところでミスも出てしまったので、しっかり修正しなければと思っています。明日以降も全力でがんばります。

齋藤
自分も全然決まらなくて口惜しかったんですが、口惜しいだけじゃなく、真ん中が全然決まらないとサイドだけで切らなくてはならなくなってしまいます。ブロックは確かにきつかったですが、春からコミットが一枚ついてもそこを通していく練習をずっとやっていたので、センター陣が何とか真ん中を通していかなければと思っています。

ごっつ
序盤リードされてしまって、後半追いつきましたが、スパイクが決められずそのまま取られてしまいました。


荻野
セルモンが相手ということで、自分らが固かったのかな、と思いました。レセプションを何とか上げて、コンビでいこうと決めていました。1セット目途中までは自分たちのペースでいけたんですが、最後決めきれずに取られてしまいました。2セット目はこちらのミスからそのままもっていかれてしまいました。
また、センター線がつかえていなかったので、単調な攻撃になってしまっていたと思います。

1~4位決定戦には進めないということですが、毎試合全員で必死でやっていて、結果としては、昨年から一歩一歩上がってきています。その試合を一つずつしっかり戦うことの方を意識しているので、5~8位戦に回るからといってがっかりしたりはしていません。

植田監督
セルビアモンテネグロはオリンピックチャンピオンメンバーがしっかり結束している、そういう印象をうけました。ミュリコビッチ選手が大変よいこともあり、試合巧者のセルビアモンテネグロにいいようにされてしまいました。

今日はセンター線がサーブで揺さぶられて機能していなかったですし、セッターのトス回し、インナーワークも乱れていました。

ロシアは本当に高いですが、セルビアモンテネグロに比べればディフェンスには脆さを感じます。しかしその分サーブが良い。やはりレセプションをしっかりしていくことで切り崩す糸口が見えるのではないかと思います。


SCG
グル兄
今日は私にとってとても特別な試合でした。5年前日本のリーグでプレーしましたから、日本は私の心の国といえます。その分緊張してしまってよくないプレーも出てしまったので、弟にごめんなさいと謝りました。

ニコラ
第1セット取れたのがとても重要でした。私たちは落ち着いてプレーする必要がありました。また、点差があても、日本戦ではいつもタイブレイク、互角になっている位の意識で戦いをしなければと心がけています。

監督
どのセットも大変な戦いでした。今日の試合はエネルギーを大変消耗しました。また、大変重要な戦いでした。この先の戦いでも私たちらしい勇気と強さを見せていきたいと思っています。
日本は大変ハートのあるチームです。もっと強くなると期待しています。


文責F

チュニジア戦写真

チュニジア戦の最中に日本に不利なジャッジを見てテーブルを思わず叩いたら、バチが当たったのか、愛用のすみれ色のビーズリングの糸がぶちっと切れてバラバラになってしまったわたくしですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


その日のうちにアップできなくてごめんなさい。
最初はこのブログは私個人の感想などで、コメント記事などはワールドウェブでアップしようと思ってたんですけど、もーいちいちドリームウィーバー立ち上げてレイアウト切ってとかやってるのがめんどくなり、ここで全部やってます。。。。


だんだん疲れてきたのと(なんていうと厳しい戦いを連戦たたかっている選手達に申し訳ないんですけど、私あまり背が高くないので、フェンス越しに中腰で待ってるの、すごくしんどい姿勢なのでする…)、雑誌の方のワールドを出すことに決めたので、写真なんかはそこでふんだんにカメラマンSさんの作品が掲載できますからちょっとペースダウン。


しかも、昨日画像データをノートPCに入れようとしたら「HDDもういっぱいでっせ」「はいりませんぜ」というメッセージが……。

しかたなく、お昼頃からお買い物デーにして、ヨドバシでHDDを買い増ししてきました。出費が……。

ヨドバシにはセルビアモンテネグロの人がいっぱいいてびっくり。
プエルトリコの人も一人いたけど、セルモンは10人くらいいました。
ブラジルチームもビックカメラとか好きだし、なんでなんでしょうね。


ワールドは、ほんとは女子も出したいんだけど、なかなか踏み切れなくて……。アテネ五輪前にワールドを創刊したんですけど、当初は一号おきに男子と女子メインを交代させつつやっていこうと思ってたんですよね。
だけど、予約とってみたら男子メイン号があっという間に100通以上来たのに対して、女子メイン号は2通ほど。とても採算が合う合わないどころの話ではなかったので、そのまま男子メイン号ばかり出してるんですけど……心残りと言えば心残りなのでした。

まあ、女子は月刊さん、バレマガさんの定期刊行物のほか、あのナンバーさんでさえ初の別冊が出たりとかいろいろ出てるから、わざわざネット直販のみの本買いたい人はいないのかもですね。

世界バレー女子の本を出すことに興味のある版元さんはご一報くださいませ。

なんてぞんざいな営業なんだ^^;;;



さてさて、チュニジア戦ですが。
はっきり言って2セット目のラストは
「もう駄目だーーーーーーーーーー!」って思いました。

コートの中の選手達は、諦めてなかったようです。
千葉は心配したとおり、ガス欠になっちゃいましたね。
なんかもう、唇の色が悪かったですからねえ…。一日オフで回復してくれたかな?

ベストエイトを決める大事な試合で言葉通り戻ってきて自分の仕事をした荻野キャップ。ゲームが終わった後、山本とずっと抱き合っていましたね。芦別や沖縄でも、ずっと山本を指導してた荻野。
「休ませてもらってたんでね(笑)。仕事もらったときはきっちりやらんと」。


ここからは全部格上。
隆弘が日記で書いてるように、ベストエイトは喜ばしいことだけど、大会はまだ終わった訳じゃない。
どんなに苦しくても、最後まで諦めないことは、口で言うのは簡単でも、本当はとっても難しいこと。

ワールドカップ2003でも、OQTでも出来なかったそのことを、しっかりとやりとげて強豪だからといって投げるような試合にせず、植田監督いうところの「揺さぶりをかけ」て、隙をうかがい、北京につなげられるようなゲームをしてください。



スターティング

試合開始直前、プロトコルを待つメンバー。





そのときのごっつ

その頃のゴッツはというと、ちょっと離れたところで集中してました。




齋藤のA

チュニジアはナンバーの記事でご紹介した例の『データバレー』というソフトを駆使し、がっつりデータバレーをやってきてました。
齋藤と山村のミドルからの攻撃にはしっかりブロックが付いてましたが、なんだかハイパー化してるお二人の頑張りにより、なんとかシャットは免れてます。




あっぷちばっち

これまでの疲れが一気に出た千葉。アップゾーンから試合を食い入るように見つめていました。
あのサーブがないのはきついなあ…回復してね。




ごっつえーす


第5セット終盤のゴッツのサービスエース。ダイビングして喜んでました。ちょっとピンが甘くてすいません。





会見


会見に来ていた3人。
「復活するだけじゃなくて、進化します」
どんどんしてください。


そんじゃまた!

チュニジア戦 コメント

ごっつ
今日はやってやろうと思っていました。まだまだ上行きます。上狙います。どんな強敵でも諦めなかったら絶対に勝てると思っています。

まだセットごとに波があるので、実力がないってことですね。まだまだっす。上へ行くチャンスがつかめたので、一日休んで次の試合を頑張りたいです。

バレーは何が起こるか分からないので、SCGが相手でも怯んだりしません。WLでも勝てたんだから、勝てると思っています。1本1本やることと、チームを信じること、取られても次取り返すよう切り替えることを忘れなければいけると思っています。

山本
今日は何が何でも勝ちたい1戦だったので、2セットとられてから後は何も考えずに攻めていくことだけ考えてやっていきました。

疲労については、調子も悪くないし、監督の指示で休ませてもらっていたので大丈夫です。ここで勝てないと配慮してもらったことの意味がなくなってしまうので、頑張りました。1,2セット取られてしまいましたが、サイドアウトは切れてたんで、いかにブレイクするかを考えていました。

サーブについては、第1セットから攻めていったつもりですが、最初は相手の正面に入ってしまっていました。その後もミスを恐れずいけたと思います。

ベスト8という目標はクリア出来ましたが、ここからが本当の勝負だと思っています。甦ったエースですか…甦るだけでなく、もっともっと成長して真実エースにふさわしい存在にならなければと思っています。

荻野
皆疲れが出てきているんで、休ませる為にも自分が出るといいと思いました。まずは自分が入って、流れを変えること、ムードを変えることを一番頭においていました。今まで足をひっぱっちゃってたところもあるので、今日貢献出来て良かったと思います。

ベスト8が目標だったし、今までやってきたことが肯定されたということで嬉しいです。目標は高い方がいいです。それに向かって一丸になれますから。本当にみんな頑張ってくれました。

チュニジアは勢い付いたら駄目だと思っていたので、こちらが先に点を取ることを意識してやっていました。

チュニジア監督
1,2セットは良い試合ができましたが、それでも接戦でした。2セット目の後、10分のブレイクがありますが、そのときに日本は建て直し、逆に我々は集中力が切れてしまいました。また、日本は大変サーブが良かったと思います。

植田監督
チュニジアは1,2セットは全くミスのないチームでした。レセプションからの我々の攻撃も良かったんですが、それ以上にブロックのところで差をつけられてしまいました。また、セッターが素晴らしい働きをしていてミスも少なかったです。

サーブ順については、マッチワークの関係で、18のサーブ、このときに前が石島山村山本で、早めにきれるようにしてました。相手オポジットの攻撃が思ったより早く、バンチリードでいっていたんですが、なかなか止めることができませんでした。
山本について今日は高い評価をしたいと思います。しかし、我々のやっているのは、坂道を押し上げて坂道を上がっているようなものだから、ここで気持ちを緩めてしまうといけないと今日も話しました。

荻野も久しぶりに彼らしいプレーをしてくれました。大切な試合で活躍してくれて良かったと思います。

明日以降のSCGやロシアとの戦いですが、SCGについては、非常にミュリコビッチが充実しています。またロシアは対等にくんでしまうと高さに苦労するので、いろいろと揺さぶっていきたいです。努力していけば必ず勝てると信じて戦っていきたいです。

(文責F)

山本隆弘復活

植田監督も「今日の山本については、非常に高く評価しています」

荻野についても
「一年ぶりに、大事な試合で荻野らしいプレーをしてくれて嬉しい」