概要
この記事では、インデックス投資と高配当株投資の二つの投資法に着目しメリットとデメリットを検討し、投資初心者へ提案するブログ記事です。
株式投資とは
株式投資は株式会社が発行する株式を購入しその保有している株式数に応じて企業の利益を享受するものです。
株式は会社の所有権の一部ともいわれています。
企業が株式を発行するメリットは、債券のように返す必要のないお金を得ることができます。
一方で、株式は会社の一部ですから、会社は投資家のものになるわけです。
株式の価格は一般的に、業績や金利、期待や需給で決定されます。
その会社の株式を欲しいと思う人が多いと株価が上がります。
ほしいと思う人が多くなるには業績が良い(倒産しにくい)や、事業に対する期待があるわけです。
また、金利が低いと借金をしたときに返す利息が小さいため、会社は積極的に借金をして事業を大きくしようとします。
そのため、ますます業績が良くなったり新しい事業に対して期待が膨らみ株価があがります。
反対も大いにあり得ます。
会社単体ではなく、世界情勢やそのセクター(分野)のニュースにも影響されます。
株式投資の方法
株式投資には実に多くの方法があります。
まずは以下の方法に大別できます。
個別株投資
企業分析などを行い、銘柄を選定し投資をする方法
インデックス投資
あらかじめ複数の銘柄に投資ができるパッケージを購入する方法、長期的かつ高度な分散が前提となる
さらに、個別株投資は
ファンダメンタル重視型
チャート重視型 にわけることができます。
ファンダメンタルはいわゆる、決算や業績を重視する方法です。
年4回、決算がありますからそこで出される資料を見て投資するかを決定します。
チャート重視型は、株価推移を見て投資の判断を行います。
業績は関係ありません。
これらの特徴から、一般的にはファンダメンタル重視型は長期的、チャート重視型は短期的な投資手法であるといえます。
インデックス投資はどういう基準でパッケージにされているかを選ぶだけでいいとされており、インデックス投資に関してはすでに理論的な結論は出ています。
また、インデックス投資は基本的には毎月一定額を積み立てる方法と
時期を見計らって投資をする手法 にわけられます。
概ね、インデックス投資は積立投資と合わせて語られることが多いです。
インデックス投資は基本的にリスクを最小限にしようとする試みです。
そのため、投資時期をずらすことでリスクを分散させることもセットになります。
高配当株投資
高配当株投資は基本的に、個別株投資の一種です。
したがって、企業分析や購入タイミングを絞る必要があります。
配当が「高い」というのは日経平均の平均配当を上回る配当利回りであり、3%程度から高いとされます。
高配当株投資は基本的に「好きな銘柄を・好きな時期に・好きなだけ」買うことがベースです。
日本株の場合は、半年に一度、配当が支払われますから、日々の生活に潤いを与えてくれるでしょう。
注意点としては、高配当すぎるものには注意が必要ということです。
配当利回りは、「配当額÷株価」で算出されます。
利回りが高くなるためには、配当額が増えるか株価が下落するかです。
株価が下落するのは業績がよくなかったり人気のない株式です。
利回りが上がっている場合はどういう要因の可能性かを検討しましょう。
サイトや決算資料を見ることで確認できます。
また、配当が投資家に支払われるということはその分、企業の持つお金は減ります。
そのため、企業が設備投資に使うお金や、新規事業のお金がへり成長性は高くありません。
また、一社だけではなくある程度分散して複数の企業の株を保有することがリスク低減につながりますので資金が多く必要です。
インデックス投資
インデックス投資は様々な株式が一つにまとまっているものです。
例えば、「日経平均225」では日経平均に入っている225社に投資ができます。
そもそも日経平均やアメリカのS&P500は多くの企業の株価平均を取っていますから、日経平均を買うことはそれを構成している企業に投資をすることと同じなのです。
各国のインデックス投資を行うのが主流です。
しかし、セクター(分野)別や企業の大きさ別、あるいは高配当株だけを集めたもの等いろいろな条件でパッケージにされています。
もっとも、規模の大きいパッケージは全世界の株式をパッケージにしたものです。
とはいっても、50%はアメリカの企業が入っています。
理論的にはインデックス投資は高配当株投資よりリターンが大きいとされ、安定しています。
高配当株投資は不要か?
リターンが大きいといわれるとインデックス投資でいいと思います。
しかし、高配当株投資は日々のキャッシュを増やすのに適切です。
また、値上がり益を狙っていないため、株価が下落した際も安定してリターンを得られます。
業績が悪化していない下落に関してはむしろ買い場といえるでしょう。
インデックス投資は全体の資産を増やすにはもってこいです。
ただ、値上がり益を狙っているため、下落している局面では不安になってしまうこともあります。
また、配当などという形でリターンが来ないので、日本円として使おうとすると売却をする必要があります。
いつ、どのくらいを売るのかが難しく出口戦略を立てるのが困難であるのが難点です。
そのため、どちらかを選ぶのではなく、バランスよく二つを組み合わせることがベストです。
例えば、普段はインデックス投資をして、株価の下落が起きたら高配当株投資をするといった具合です。
もしくは、なるべく高配当株投資をして、配当金でインデックス投資を買付けるという方法もあります。
5%の配当利回りの時点で株式を買えばインデックス投資で、積立投資の決定版といわれる積立NISAの毎月上限額である3万円の配当金を得るまで720万円の高配当株への投資が必要となります。
720万円は大金ですので、余剰資金のうち60%は高配当株へ、40%はインデックス投資へといった具合に投資手法を分散しておくことでリスクとリターンが調整できます。
結論とおすすめ手法
高配当株は非効率だが日々のキャッシュには有効であり、株価の下落時にも安定している。
インデックス投資は効率的で最終的な資産増加に貢献するが株価下落に弱い。
バランスが大切。
おすすめの手法は、高配当株を軸にした投資手法です。
高配当を早いうちから得て、育て行くことを軸としつつインデックス投資も行います。
配当は高配当株へ投資をし続け、目標額になったらインデックス投資への原資に切り替えます。
おすすめのインデックス投資は「全世界株式」への投資です。
銘柄をいくら選んでも、未来はわかりません。
それならいっそ、たくさんの企業に振り分けてしまおうということです。
全世界の成長率は6%前後といわれていますので、適度に安定したインデックスだと思います。
個別株についてはあまり言及しませんが、通信大手三社やメガバンク三社、オリックスやENEOS等が無難な高配当株として有名です。
各自で調べたうえで投資を行ってください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう。