なかなか更新できずすいません。

 

久々のブログ記事ですが、今回のテーマはずばりこちら。

【配当とインデックス】です。

 

インデックス投資と高配当株投資の比較はよくされますが、皆さんはこんなことを考えたことはないでしょうか?

「配当金で入金するほうが楽じゃね?」

 

今回は、インデックス投資を直接行うのか、高配当株投資を経由して行うのかのシミュレーションをしていきたいと思います。

 

よくある質問として、インデックス投資で大きく育ったお金を高配当株へという流れのほうがいいのではないかというのがあります。

これはあまりお勧めしません。インデックスには終わりがないですし出口戦略が難しいです。また、高配当株はアクティブ投資ですから、

タイミングが重要。インデックスを売却した時が高配当株にとってベストなタイミングとも限りません。さらに心理的にも元本割れや個別的リスクにさらされるのに慣れていないインデックス投資家が個別株を行うのは大変危険です。以上の考えから「高配当→インデックス」の向きで考えていきます。

前提条件

 投資を行える金額は毎月3.3万円とします。ボーナスなどによる変動はせず、3.3万円を12か月入金します。
 インデックス投資はSP500をベースにして考えますので利回りは平均である6.78%とします。
 高配当株投資は税引き前5%の利回りとして計算をしていきます。
期間は10年です。
考慮しないものは以下の通りです。
増配・手数料の2点です。高配当株投資は20%の税金を考慮します。
ただし、配当は月3.3万円の額を達成するまで再投資するものとします。
特定口座での高配当、つみたてNISAでのインデックス投資という、ありがちな組み合わせを想定していきます。
 

直接インデックス投資を行う場合

3.3万円×12か月×10年で6.78%で運用しますから、最終積立金額は5,643,167円となります。
必要資金は396万円です。
 

高配当株投資を経由する場合

こちらはグラフと見ていただきたいと思います。(毎月3.3万円入金、税金20%考慮)
 
これをみると、3.3万円×12=39.6万を超えている部分が17-18年ということになります。
したがって、18年目以降から追加金0で10年の積立を行えるということです。
 
木を育てるのに18年、積み立てるのに10年と考えると28年かかる計算になります。
 

まとめと結論

インデックス投資においては積立開始から3.3万円を毎月積み立てていくことで10年で560万円以上の積立額を達成できます。
高配当株投資においては、はじめの18年で40万円弱の配当を確保しその後の10年でその配当をインデックス投資に回すことで入金0でインデックス投資を行えることがわかりました。
 
インデックス投資は期間を重視している投資、高配当株投資は配当額を重視している投資と考えるとそれぞれの性格が見えてきます。
SP500などのインデックスと個別株である高配当株投資、インデックスとアクティブ等両者は相反する存在です。
 
インデックス投資の良いところは、高配当株投資より効率的(合理的)であるということ、ドルコスト平均法といった手法を用いることにより安定して積み立てを行えることです。懸念点は毎月欠かさず3.3万円を入金し続ける必要があるということでしょう。
また、短期的な解約は元本割れやインデックス投資の良さをつぶしてしまうかもしれません。長期的な運用が求められます。
 
高配当株投資の良いところは18年をすぎればインデックス投資に10年、20年つみたてるとして、入金が一切いらないということです。
定期的なキャッシュフローは投資から離れても続くため、生活のゆとりにもつながるでしょう。
今回は考えませんでしたが優待は増配といったイベントも18年の中では何度も起こるでしょう。
また、アクティブ投資であるため、権利落ち日や株価暴落などで18年より短い期間でタイミングをはかれば、目標金額を達成できるかもしれません。
高配当株投資の懸念点は低効率であるということ(多くの元本が必要)や減配リスク、元本割れ等です。年40万弱の配当金を得るためには1000万円以上の資金が必要です。
さらに元本割れについてもインデックス投資にも元本割れはありますが、確率は高配当株投資のほうが高いと思われます。
 
このような違いを考えると、入金し続けられる人はインデックス投資、キャッシュフローが欲しい人は高配当株ということになりそうです。
FIREのためにはキャッシュフローが必要ですが、老後のための長期資金はインデックス投資というのが一般的な解釈です。
両者をうまく使いこなしていきたいところです。
 
最後に28年(高配当株投資のスパン)での比較をしておきます。
インデックス投資の場合:32,939,467円(約3千300万)
高配当株投資の場合:18年(配当再投資期間)+10年(インデックス投資)=約1100万円+約564万円=約1664万円
 
参考:インデックス投資18年:1400万円
 

金額だけ見るとインデックス投資がいいと思いますが、資金の性質や毎月の負担などを考えていく必要がありそうです。

ちょっとした裏技

3.3万円を全部、給料や配当金からまかなうのは大変です。
3.3万円のうち、1万円を配当で賄おうとするなど分割して考えると高配当株の場合6年で実行可能。
 
自身の状況を考えて実践してみてください。
筆者は2022年から実践をしていきます!
 
<備考>
冒頭で述べたインデックス→高配当株の順番での投資手法を一応書いておきます。
条件は同じとし、3.3万円を毎月積み立て10年行います。利回りも6.78%です。すると、5,643,167円となります。
これをそのまま税引き前で5%の配当利回りで運用すると282,158円の配当へ。税金20%を引くと225,726円となります。
再投資をしない場合、18年(配当を育てた年数)ためると、4,063,068円(400万以上)となります。
あわせると、約1000万円となります。
再投資をする場合、18年目で10992328円となります。あまり変わりません。
 
 
それでは次回のブログでお会いしましょう。