参議院選挙は予想を超える自民党の大敗だった。

昨日、抜擢人事のことを書いたが、安倍総理が論証人事で抜擢した大臣は失言・不祥事でたたかれ、松岡前大臣が自殺までした後に、真っ赤なポルシェに乗る?赤城大臣を抜擢して致命傷を受けた。


安倍さん自身も自民党の抜擢人事とも言えるが、それが裏目に出ても変えないというのは、国民を無視するのか、開き直りか、いずれにせよ世の理に反した行為が続くわけがないと思う。昨日の論は、抜擢で失敗した後任をどうするかだったが、抜擢で失敗した人が開き直って居座った場合どうするか、までは言及しなかったが、それもままあること。

DASH!


会社だったら、どうするか。

幹部に抜擢した社員が重大な失敗を犯した。

-解雇理由がある場合、懲戒解雇する。訴訟も覚悟。

-あくまで辞任(=円満退社)すべく説得する。

-左遷・減俸で雇用継続する。これも場合によってはユニオンからの苦情くらいは覚悟。

-何もなかったかのように雇用継続する中で再起を期待する。


仮に最後を選ぶ場合でも、日本流に頭を丸めて失敗先に誤り行脚をするくらいは必要でしょう。

安倍内閣も坊主にして出直すくらいの気合を国民にわkりやすく示すべき!!



パンチ!



アジアカップ 3位決定戦敗退!


選手の皆さんはご苦労様。

灼熱のベトナムとインドネシアで走り回ったのは、さぞやお疲れでしょう。しかも結果が伴わなかったから、疲労倍増でしょう。

サッカー


結局、決勝リーグの3戦ともにTV観戦。観ているほうも疲れた。

負けたけど、取られてすぐ取り返したサウジ戦はまだ途中爽快感もあって良かったが、今日の韓国戦は押し続けてあと一歩で1点が奪えなかったから、疲れ倍増。イライラも高騰。

テレビ


しかし、どうしてJリーグで活躍している選手を使わないのか?下位に低迷しているジェフ千葉の選手を使うのか?オシムのエコヒイキと思われても仕方ないのでは?

抜擢して期待に答えて、みんながあっと言う成果を出せば問題ない。出始めのころの巻選手などはそうだった。人一倍走って点を取った。逆に抜擢が不発に終わると、厭世観につながる。ヤル気を組織から奪う。

ガックリ


オシムジャパンだけの問題でなく、あらゆる組織、勿論ベンチャー企業では顕著な問題だと思う。

さて、問題は、組織活性化のために行った抜擢人事がどうも空振りになりそうな時、期待のホープが臨んだ商談で失敗した時、どうするか?抜擢社員を庇って使い続けるか?抜擢を一旦止めて順当な人事を行って組織体力をまず回復させるか?別の抜擢人事を行いV字回復を狙うか?


オシムはどうするだろう?

あと明日、安倍さんと言うよりも自民党はどうするだろう?


はてなマーク

不祥事が絶えませんね。

政治も、経済も、教育の現場でも。

ダンボール入りの肉まんは、不祥事の不祥事=捏造だったようだが、ミートホープは本当に内臓だの混ぜていたようだ。政治の世界でも、事務所費の不正請求の輪が拡がっている。宮崎県でも、「やっぱりあった裏金」。

しかし、多いな疑問として、民間で不祥事をすると、その内容にもよるが、刑事事件になるが、官だとなぜか刑事にはならない。どうしてなのか?事務所費の不正請求はれっきとした虚偽申告で、民間だったら確実に営業停止か、出入り差し止め処分。裏金は、横領で、逮捕か書類送検でしょう。


ただ、何でもかんでも法律で杓子定規に処分するばかりが良いとも思わない。

法律違反はいけないが、日本流の運用も重要。

昔、国鉄のスト方式の一つに『順法闘争』と言うのがあって、子供心ながらに不思議に思っていた。「法律を守ることがどうしてストになるのか?」と。順法闘争を知らない若い人もいるだろうから、少し解説もすると、法律を確実に守ると、世の中、実は予定通りには動けない。例えば、街中を運転していても、交差点に差し掛かると時速10km以下で徐行して、かつ運転中は四方八方に注意を満遍なくして、何かあると、例えば歩道を老人が歩いていると念のため徐行する。信号が変わりそうだとそれに備えて、黄色信号になったら確実に停止線の前で停まる。発車するときには周囲の安全確認をした上で、発車するのであって、前の車が動いたら即座に発車してはいけない。。。。そんなことをしていたら、東京の渋滞は確実に手が付けられなくなる。


「運用」が重要で、そのためには基盤をなす常識というか、道徳というか、国民がもっていなければならない基本認識があることが重要で、それが無くなるとすべて法律でがんじがらめにしなければいけなくなる。

先週、村上ファンドの判決があった。実刑判決で司法も厳しい判断を下した。

報道では司法が「利的行為に対する断罪」というような資本主義を否定するようなものもあったが、判決文を読むとそこまでの無茶はなかったようだ。「聞いちゃった」「言わせた」の議論はあるが、要は法律の盲点を突く村上氏のやり方を社会的に改革者として受容するのか、社会的規範の破壊者として追放するかであり、社会が後者の判断をして、司法が法に照らして有罪判決をした・・・というところか。

村上さんもアクティビストとして日本社会の固陋を打破するまでは良かったんだろうが、ファンドが大きくなり社会的な注目も浴びるようになって、より大きなことをしなければならなくなって、道徳的に許される範囲を逸脱してしまったんだろう。ただその線引きは本人には難しかろう。でも、その線引きを持っていなければ、リーダーとしては失格だ。

昔の蛮勇型のリーダーは今日では勤まらない。リーダーはたいへんだ!



!!


ちょっとミーハーだけど。

K1チャンピオンのアーネスト・ホーストを見た!

場所は御殿場。

背が高くて、頭がちっちゃくて、堂々としていて、流石K-1を4度制覇しただけのことはある!

オーラを出しながら歩いていた。


実はホーストを見かけたのは2回目。

1回目は出張でオランダに行く機内で、オーバーブッキングで1stクラスに乗るラッキーに加えて、ホーストが乗っていて、かなり至近距離で見かけた。暗い機内では彼の黒光りする顔が恐かったのを覚えている。

それから比べると現役引退して、少し穏やかになったのかも。


行き交う人が、あまり気づいていなくて、それもビックリ!



ニコニコ

かなり遠ざかってしまった。

何があった!という訳でもないが。。。


大学の講義はいよいよ最終ラウンド。

今年は麻疹休講や自分の虫歯などいろいろあってスケジュールも崩れてしまったが、まあ何とか。


先週、小レポートを提出してもらって、サイバーエージェントまたはタリーズについて論評してもらった。


タリーズも松田社長が執筆してから、上場廃止→SBIグループからの支援→伊藤園との提携などなど紆余曲折あった。ある意味、執筆時点からしならくが絶頂だったかも知れない。タリーズ2号店である神谷町店はここからすぐの場所にあって、たまに利用するけど、結構はやっている。タリーズ1号店もそうだが、共通するところは、「一等地から少し離れた」「使い勝手の悪いビル」である。銀座店は入り口が狭い。神谷町店は1・2階だが、2階へは一旦外へ出て外部階段で移動する。そんなビルを選んで出店したところが逞しくていい。


ただ、学生のレポートの中にあったコーヒーショップのイメージ調査の結果だと、タリーズは「オシャレ」で「高級」な店と覚えられていて、意外なことに「コーヒーが美味しい」店との回答は少なかった。ちょっと意外。


あと何人かがコンビニでのタリーズブランドのコーヒー販売についての評価をしていた。

松田社長の多くの人に美味しいコーヒーをという理念に照らしてYESという評価と、タリーズのブランド価値を損なうものとNOという評価の双方があった。・・・結論はきっとしばらくしたら出るでしょう!


学生さんの発言を聞いていると、さすがに年齢差=価値観が異なることもあって面白い。

ただ、なかなか「ドトールやスタバが登場する前のコーヒーショップは・・・」「ユニクロがフリースで日本を席捲したときは凄かった!」などと自分では十分最近の話をしているつもりでも、学生さんには「?」。

ショックだったのが、「昔の話はお母さんに話を聞いてレポート書きました」とあったくだり。きっとお母さんは同じ世代なんだろうなあ・・・



叫び




今日の講義で、コムスン事業の今後をMECEで考えてみた。

出来栄えはともかくとして、なかなか自分的には面白かった。

あと、「グッドウィルでバイトしたことある人」を聞いたら、少なからず手が上がった。介護だけでなく、学生の生活も支えている存在でもあり、ちゃんと経営してもらわないとね。


日経ビジネスを帰りのあずさの車中で読んでいたら、『敗軍の将 兵を語る』に早くも折口さんが登場していた。

ちょっと登場が早すぎて、単なる一方的な弁解になっていて、これじゃあ記事広告だという感じだったが。


いずれにせよ、どういう決着を見るのか興味深い。

「事業ごとに分割して譲渡」に一票!



耳

工科大の学生さんへ;


次回、講義ではコムスンを取り上げます。

グッドウィル/コムスンの経緯と、コムスンビジネス(=介護事業)のキーサクセスファクターを議論しましょう!

その上で、皆が折口会長になって、本事業をどうするか?続けるのか?止めるのか?全部譲渡か?部分譲渡か?などなど大胆に予測しましょう。


コメントを貰ったが。その返答も含めて。


この「世界一周クルージング旅行のマーケティング」は、元々、CICOMスクールのエグゼクティブMOTのマーケティング講座の課題の一つでもあるので、ここで宣伝してお許しいただこう。

http://www.cicom.co.jp/exe/index.html


工科大もMOT講座があるわけだが、私自身はCICOMのMOTスクールの方の企画・開設に関わってきた。

CICOMスクールの特徴は、主に理科系と分類されるような企業の中堅戦士に文科系的なマネージメントを教えるもので、カリキュラムや教材は、米国MITと共同開発していて、要は米国MITのMOTコースで学ぶ大学院課程のエッセンスを習得でき、かつ受講生間の人的ネットワーク形成という点でも興味深いものとなっている(はずである)。


さて、本題の「世界一周クルージング旅行のマーケティング」であるが、前回講義では、このマーケットセグメンテーションとポジショニングマップが課題だった。

セグメンテーションでは、毎回、興味深いセグメントの提案があって面白い。

退職した初老の夫婦

というのが、最もポピュラーな回答であるが、過去には、

「長い間、二人だけで暮らすわけだから、『仲の良い夫婦』」というドッキリするような回答もあった。

今回、面白かったのは、『金持ち学校の修学旅行

すかさず、「修学旅行が海外だった人は?」と聞くと、結構大勢が手をあげて、中にはオーストラリア縦断なんてのもあった。

長崎・阿蘇だった自分と比べるとやはり隔世の感があり、確かに期間的な問題はあるものの面白いセグメントかも知れない。

今回、コメントくれた「ニートや引きこもりのリハビリ用」というのも面白いかも知れない。僕には理解しいれないところであるが。

#コメントくれた人、次回名乗り出てね。面白かったからボーナスポイントあげますグッド!



学校


昨日の講義の中でユニクロを紹介した。

しかし2000年ごろのフリース旋風は今更ながらすごかった。


マーケティングの4Pで考えると、

  Product:フリースでデザインとサイズを絞った。

  Price:1,900円というビックリする低価格

  Place:SPA(製造小売)で直営店という新しい業態

  Promotion:イメージを売るブランド戦略の走りのような広告

と、改めて良くできたマーケティングミックスが取られていて、故に大成功したと言える。


ただ、その後のユニクロは冴えなった。

すでに大きくなりすぎてしまって、成長の余地が乏しかったかも知れない。

全くの新規事業だったヤサイ販売は、失敗で撤退した。

ロンドンや中国、アメリカへの海外展開も赤字続きでる。

むしろ最近は本業回帰で市場浸透戦略に属するような新?展開をしているようにも見える。

しかし、少子高齢化の日本で今のビジネスドメインに留まっていて、投資家が期待する成長が望めるだろうか?


講義の最後に「貴方がユニクロの社長だったら、業績回復のために何をする?勇気ある決断を!」

と聞いたところ、一人が「老人向けのファッションを展開する」と言った。

ユニクロは「ノン・エージ」で来たが、ここは逆転の発想で得てして引き篭り勝ちな老人が元気にハッピーに暮らせるような、リッチライフをサポートするような服飾を提供するのは面白いかもしれない。

ただ、BCGマトリックス的な着想でいけば、すでに成熟領域、CashCOWの服飾ビジネスに投資(大型旗艦店建設)するよりも、ヤサイでは失敗したが、やはり問題児を作らないといけないんだろうなあ。


「一勝九敗」の柳井さんにしては、チャレンジがないのでは?



砂時計

工科大の学生さんへ;


明日の講義では、「ユニクロ(ファーストリテイリング)」を取り上げます。

事前にこのブログを読んだ人は、勉強して講義の中で発言できるように準備しておいてください。

特に今のユニクロよりも、ユニクロが東京へ進出して、フリースで一世を風靡した2000年ごろの状況を中心に考えて見ましょう。

-ユニクロのイノベーションは何だったか?

-ユニクロのベンチャー・マーケティングは?

-その後のユニクロ、そしてこれからのユニクロ/FASTリテーリングを占う。

ちなみに関心のある人は下の本を読むと良いでしょう。講義前でも講義後でも。

多少、自慢も入っていて?だけど、その後のユニクロも知っていて読むと面白い。

柳井 正
一勝九敗