ヴァルシュトレイ ムーエディション! | スタッフブログ

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ヴァルシュトレイの開発日記

 GWも終盤に差し掛かりましたこの頃ですが、ずいぶんと暖かくなりましたね。新緑というにはいささか尚早かもしれませんが、すっかり初夏のようであった昨日の日差しを浴びていた木々の葉は、果たしてそのような呈色を示していたようにも思います。こうなってきますと我が家の庭は大変です。今はもう亡き父がそこかしこに植えた植物という植物が一斉に枝葉を伸ばしはじめ、しかのみならず、いつのまにやら方々に芽差していた貧乏草謎のつる草、あるいはドクダミなど雑草の意気盛んたるや、まさに怒涛のごとく、横へ上へとドラスティックに生い茂るのです。そのままにしておくとなんだか人の手に放擲されて久しい家みたいになっちゃいますからね、順次毟っていかなくちゃいけないのはとりもなおさず、ヤヴァイのが。草ぼうぼうですとやっぱりが来るんです! 自分、大の虫嫌いで蚊やハエくらいでもイヤなのに、イモムシとか毛虫とかハチとかバッタとか……こないだなんてぐったりしたシロスジカミキリマイマイカムリいましたからね。なしてうちの庭こうも大自然でしょう! 嫌いだっつってンのに誠に遺憾且つ決して閑却し得ない問題です。休日、お酒ばっかり飲んでいないで
はやくなんとかしないと……。
 

 そしていつものごとく、
そんなことはどうでもいいワッ! ……と思っている人は自分だけじゃないはず。そう! 今日はちょっと、ヴァルシュトレイの狂ひょう本編のアップグレードパッチ
「第三勢力の脅威」について語っておこうかなあと。なにせこれ、あの国民的雑誌「月間ムー」さんとのコラボレーション作品ですからね、あらゆる期待を裏切らないようイイモノにしなくては! と、けっこうがんばったのです!
 

 まずこれ、本編の前日譚に当たります。西暦2900年という遥か未来のある日のこと、突如としてUFOの軍団が地球を襲いに来るのですね! それを迎え撃つのはエイレーネ連邦宇宙軍の誇るエリート中のエリート将校「オレリア」「レオンティーナ」の二名。つまり本作の主人公は、本編ではアンロックで脇役だったこの二人になるというワケです。
 ……なぜにたった二人かって? 地球侵略の危機を前にしながら? それはなんというか、極めて高度な政治的目標のための隠密作戦だからですが、そのあたりは遊んでからのお楽しみ。軽妙且つ意味深な二人の会話をフルボイスでお楽しみいただければ幸いです。 
 
 
 ゲームは新規の4ステージ構成と、わりとこざっぱりしていますが、これがスキマ時間のちょっと遊びにはちょうど良い! といっても1ステージがおよそ150秒と、本編の90秒に比べて少々長くなっております。そのぶんいろんな展開を突っ込めましたので、攻略のし甲斐もあるかと思いますけどね、ちょっと難しくなっていますよ? 敵弾をちゃんと誘導しないといけなかったり、敵出現のパターンを覚えておかないとあぶなかったりする場面もありますからね、初見クリア、っていうのは相当難しいと思います。それでもできちゃった人がいたら言ってください。
より難しいバージョン作りますから!
 

 
 そしてボスも、今回は手強いです。本編は出来るだけ短期決戦を心掛けたのですが、今回はそうじゃない。各ボス各段階ごとに綿密な弾幕シーケンスを組み、それぞれ違う攻撃になるようにしてあります。なのでもう、ただ砲台を壊していれば大丈夫、なんてワケには行きませんヨ? とくに三面以降のボスは強いですね。避け方にもコツが要ります。三面ボスの1段階目なんて、かなり難しいと思いますが、ここでちょっとヒントを言うと、あの局面では緑の速い弾に気を付けてタイミングよく左右に大きく動くよう心がけ、その他の弾を出来るだけ左右にばらつかせるのがポイントです。これはその他の場面でも、画面全体からPC狙い弾の集中砲火があるゲームにおいて有効な手段ですからね、ぜひ覚えておくといいと思います。
 
 そして力を入れたのが敵キャラ。全てのキャラグラフィックをなんとなくUFO風にリニューアルしたのはもちろん、挙動弾幕もほぼすべて作り変えております。我社のエンジンだとプログラムをいじらずとも誰でもこういったことができるのですが、それが面倒でないというわけではないのですね。弾幕スクリプトにいたっては、実はボスまで含めると本編以上に作ってます。なので本編よりも攻撃がバリエーション豊かでイヤラシイのですね。
 
 さらに、というかもちろん、二周目も存在します。ステージ中の敵配置は地上物も含めてすべて変わっておりますので、実質8ステージ遊べます。難易度は一週目に比べて跳ね上がりますけども、そのぶんバリオンレーザーとグラバスター時のジャラジャラ感も飛躍的に向上します。つーかヴァルシュトレイは二周目からが本番ですヨ? ドガドガ点数入ってエブリも頻繁になりますからね、一週目で調子が悪くて残機なくても復帰は十分可能ですので、ぜひ諦めないでくださいね。
 
 
 そしてこのムーエディションの目玉といえば、今回から導入された「ダイバリオンレーザー」ですね。大バリオンじゃないですよ? ダイバリオンですよ? 6つのクォークから構成される仮説上の複合粒子だそうですよ! これ、オレリアとレオンティーナのストーリーモードをクリアするとアンロックされる新サブウェポンですが、こいつを選んでバリオン発動すると、今までとは違う赤いダイバリオンレーザーを発射できます。刹那、画面上の敵は一掃されて大量のハイペロンが出現、それを回収するとグラバスターゲージが貯まってゆきます。ここまでは同じですね。
 そしてそれに続くのが、これも新規導入の「ハイグラバスター」。自機を覆うシュバルツシルト半径の青いグラバスターです。こうなったら敵に突っ込むのも同じですけどね、なんと点数補正の最大値がこれまでの倍である「1024倍」にもなるのです! 512の倍はデカいですよ。100点の敵が102,400点になるんです。256が512になるのとはワケが違いますからね、こいつを駆使すれば文字通り、獲得できる点数の桁が違ってくるのです。しかも勲章がデカい! そりゃ残機も増えまくるってもんですね。ばんばん使っていきたいところです。
 
 ……でもね、気をつけなさいよ? メインショットのみ……貯まるの遅い……100%消費……。どんなうまい話にだってがあるのです。だってこいつはあくまでもサブウェポン。ダイバリオン選択中はレーザーやホーミングなど撃てず、ただひたすらメインショットのみに頼ることとなるのです。従って敵の殲滅力が落ち、結果してゲージが貯まるのも遅くなる。あるいはザコ敵の大群に撃ち負けてしまうような局面もあるでしょう。かてて加えて、バリオンシールドの消費量はゲージの100%を要します。要するにゲージが100%貯まり切っていないとバリオンシールドは発動できず、そのためにけっこうにやすくなるのです。危ないと思ったらとっさの切り替えが必須ですね。そのためにも敵の出現パターンを覚えておき、使用する局面を限定しておくのがいいでしょう。そういう意味では従来のSTGのような、覚える攻略性もだいぶん増していると言えますね。覚えてちゃんと成功させれば楽しいけれど、それができずに失敗したらつまらない。とくに後者のほうについて、シエスタはいつも熟慮するのですが、失敗しても面白いと思えるバランスまで持っていくのは大変ですね。かといって簡単にし過ぎれば、今度は攻略ではなく単なる作業の消化になっちゃいますからね、難しいところですが、今回は結構うまくいってると思うんです。初めは無難に通常バリオンレーザーを使ってゲームをクリアできるようになり、さらにやり込んで、このダイバリオンレーザーを徐々に局所的に取り入れていく。さらにさらにやりこんだら、もうダイバリオンレーザーだけで進んでひたすらスコアを伸ばすという上級プレイに持っていけますよ? まさに初心者から上級者までもが楽しめるSTGにまた一歩近づけたと思うのですが、どうでしょう? ……まあでも1.10でちょっと簡単にしましたよココダケノハナシ。
 
 そしてこのダイバリオン、第三勢力の脅威をご購入いただくと本編のほうでも使用できます。スコアがものすごいことになりますので、ぜひ遊んでみてください。
 
 さらーに!
 
 この第三勢力の脅威、パッケージ版でも遊べるよう、現在いろいろ画策中です。もうチョイ時間かかるかもですが、頭の片隅にでも留め起き頂ければ幸いでっせ。(今はまだ、控えめに……)
 
 そういうわけでこのムーエディション、ざっくり説明させて頂いたところ
でみなさまのヴァルライフがよくなるおまじないを一つ。
 
よーくなれ、
よーくなれ、
よーくなれ、
はッ!
 
 
ではまた~!