バンクーバー1の繁華街、ダウンタウンRobson.Stを西へ西へ。少し前までの街の喧騒が幻だったかのように、唐突にロストラグーンの水辺が出現する。
スタンレーパークの入口に位置するこの泉は、砂漠に突如として現れた蜃気楼を思わせる。
ここは、都会に暮らす人々の憩いの場であり、水辺の生き物達の生活の舞台でもあるのだ。
ロストラグーン周辺で、まず目に付くのが’カナダガン’体長は60~70cmくらいだろうか?漆黒の長い首まで含めると1mくらいあると思われる。余り人見知りしない彼らは、時折、派手なアクションを駆使して僕をビビらせる。そのためか、僕には彼らが、太古の昔、地上を我が物顔で闊歩していたであろう恐竜の仲間に思われてならない。
他にも、’オシドリ’や名も知らぬ鳥達が、水辺には数多く住み着いており、人々の目を楽しませている。最も、彼らにすれば、ただ日々の生活に忙しいだけかもしれないし、彼らの方こそ、人々の行動を見て楽しんでいるのかも知れないが。
水辺の生活者は、何も鳥達に限ったものではない。
群生する草ムラから除くふさふさなものの正体は?
ラスカルもとい’ラクーン’でした。ひょっこり立ち上がったかと思えば、突然何か落し物を探し始めたこの子。どーやらコンタクトレンズを無くした模様。
他人事とは思えなかったのか、たまたま通りかかった’リス’もハラハラしながら、その模様を観察。
僕の存在などまるで無視する彼等。
更に進む。岸を埋め尽くさんばかりに植物が群生している。水辺はまた、そうした声なき者達の生命を慈しみ、大切に育んでいる場所なのだ。

ところで、今年も多くの新しい生命がこの世に生れ落ちたらしい。
ふらっと現れた’カモ’の親子
お母さんカモを先頭に行儀よく行進。お父さんはいない。カモの世界でも、この小さな命を維持するために母親こそが重要なのかも知れない。
母ガモは周囲に気を配りながら、小さきものたちを導いて行った。
湖畔に築かれた’白鳥’の巣。一心に卵を守り暖める母鳥。元気なヒヨコの誕生を祈っているかのような彼女。
きっと、近い内、元気なバナナのような黄色のヒヨコ達と彼女にまた会えるに違いない。そう思うと、つい口元が緩んでしまう。
皆、元気で!
















