新生羽軸と止血とクイックストップ
苦手な人は閲覧注意です🩸
ちょうど長めの新生羽軸が2本
折れていて抜いたので✍
羽軸の中の体液や血液が出てきます
羽根が出てきている側からも血液が
羽軸が折れての出血
ろいろいは根元付近よりも
ある程度伸びた中間辺り(いつもコケて当たるところ)で折れて
ボタボタ出血している事が多いです。
いつも折れるところは
伸びる前に抜く方がいいと獣医さんにも言われてはいますが
意図的にかなり掻き分けてマメに見ないと
目に入るくらいだともうけっこう伸びています💧
途中で折れているので
止血してもすぐまた出血するし
止まっても
まだ体内と繋がったままの羽軸の折れた側から
雑菌が入って化膿してしまう(一度ありました)ので
折れたものは後日でもいいので必ず抜くようにしています。
抜いた方が出血も早く止まりますしね。
ろいろいの場合はあまりにも頻回なので
いずれ手羽先カラスになってしまうことは予想の範囲😞
折れたままにしていて
運良く羽軸根の方が萎んでくると
こういう状態で
そのうち抜けることもありますが
根元側が乾燥して死んでいないと
ここから感染を起こす可能性があるのはわかります。
中の羽根も体液や血液で濡れています。
血液を送っている血管が通っています。
鞘と内組織はけっこうくっついているので
羽軸根側は完全に空になるわけでもないし
まだ体内と繋がっているので
出血は続きます。
またまたついでに
その折れて内組織の出た部分に
クイックストップをつけてみます。
折れた羽軸を一時的に止血してる状態ですね。
つけ残しのないよう
しっかり止血するよう
クイックストップのつけ方は
爪ならピンポイントでしっかり摘んでつけるけど
羽軸の途中なので出血箇所も大きめのため
多めにまぶして
後で余分な粉はしっかりと落とします。
主成分の塩基性硫酸第二鉄は
血小板を固めて瘡蓋を作る作用。
「医薬品の分野においては、この凝集作用が病理組織の脱水、委縮を引き起こすことが認められてており、特に出血外傷部においてはこれらの作用による止血効果が認められています。」
次に多い成分の塩化アルミニウムや硫酸銅。
塩化アルミニウムは眼や皮膚に強い熱傷をきたすので取り扱い注意ですが
ひとの多汗症の治療にも使われる収れん作用。
硫酸銅は脱水作用。
水分も含んだ組織が
クイックストップによって乾燥気味(=焼いてる)になって縮んでいます。
焼いてるというと
実際の火傷の痛みを想像する人が多いですが
傷の痛みの方が勝つくらいだし
液体絆創膏の方がめっちゃ痛いです。
こうやってクイックストップで止血できるわけですが…
クイックストップは
粉をまぶしてその箇所を止血するものですが
水濡れや水分には弱いので
水浴びで濡れたりするとまたすぐ出血することもあるし
出血が多いと圧迫しながらまぶしても
出てくる血の量に負けてしまうことがあります。
体内と繋がってストローのようになった部分が残っていると
再出血もしやすいですし
感染もしやすいと思います。
実際一度していますし
そうなった時がまた大変なので…
折れた羽根に対しては
クイックストップはあくまで応急処置です。
抜かないのなら
この折れ口と同じものが
根元側にも残ったままになっているということなので
出血が止まったからと抜かずに放っておくのは
やはり傷口をそのまま放っておくようなものかなと
こういうのを見たら思いますね😨
折れた箇所よりも出血が少ないのが見てわかるように
それだけ生えていたところからの出血も止まりやすく
余計な出血も少なく済みます。
でも慣れないとうまく手早く抜けないですし
慣れていても抜く時は心が痛むので
(新生羽軸を抜くのは生爪を剥ぐような痛みと昔聞いたことが)
自分で出来なければ
いったん止血してから
即受診がおすすめですね。
そんなに出番はなかったクイックストップですが