こんばんは!
今日も暑かったw(過去形ですが、今も暑いですw)
本日は山の日で金曜日の祝日ですが、なんとなく土曜日のような気がw
先週末にヤフオクで落札した商品が「おてがるネコポス」で届いていました。
いつもは週末まで放置するのですが、どうしても気になったので水曜日の届いた日に開封!
中身はタイトルの通り、マイクロエースの蒸気機関車でC55-20(流線型)です!
気になったのは出品者はちゃんと「動作に難あり」とタイトルにいれ、説明文でも「走行しませんでした」とあるので、正しく出品されていますが、今までの経験上、「動かない」とあってもほぼ動いたので、今回も恐らく動くだろうということでオークションに参加!
似たような考えを持った人が多いと思い、終了10分前は3100円でしたが、不動品にビビッて6000円辺りで落ち着くかと予想しました。
私的には最悪、不動品でも6000円位ならディスプレイにしてもいいだろうと思い、「自動延長あり」の出品だったので残5分10秒で3600円で入札し、3550円で最高入札となりました。
多分、抜かれるだろうと思っていたのですが、その後は反応なく、想定価格よりも安くで落札できました。結果的にはクーポンもあったので、送料込みで3600円で入手!
届いてから、まずは「いつものラッキーで動くだろう!」と思っていたのを確認したかったので、すぐに開封してお座敷レイアウトへ! 結果・・・・
ピクリとも動きませんでしたw
あそこまでしっかりと説明文に書かれていたら当然でしょうねw
電流を少しでも上げると瞬間にコントローラーの保護回路が働いてしまいます。なのでどこかがショートしているのはハッキリとしました。
ただ到達日は次の日も仕事だったので、そのままケースに戻しました。(簡単に対応できれば良いのですが、分解して解明や対応に時間が掛かると明日が仕事でも途中でやめられない性格なのでw)
ということで山の日の本日に改めて確認!
ボディやテンダー車を外してから順番に確認しながら外していきますと・・・
早々に発見!1枚目の通り、テンダー車から配線されている銅線が接続部品の中で接触していました。これではテンダー車からの電流がここでショートしてしまいます。
2枚目はマイクロエースの蒸気機関車ですが、こちらはちゃんと銅線が離れているのが分かるかと思います。
これなら水曜日の晩でも簡単に対応できましたねw
せっかくなので中のグリスアップと導電部分もメンテナンスしておきました。元々がほぼ未使用品の用であり、気になる汚れもなく10分もかからずに完了しました。
後は接触していた接続部分の銅線をしっかりと分離させたことを確認して組んでいきますw
テンダー車に台車を取り付けようとするとなんかテンダー部分と流線型の屋根のはめ込みが今一つしっくりとこない・・無理に締めると割れても困るので、原因を探ると・・・・
テンダー車の重りがダイキャスト崩壊していましたw
改良品なのでダイキャスト崩壊はないかと思っていましたが、よく見ると動力部分のダイキャストは対策後の部品になっていますが、テンダー車の重りはそのままのようですw
これが膨らんだことでパーツを押し上げているようです・・・・
当初はミニ四駆用の重りなどに交換しようかと思いましたが、テンダー車の前方台車のネジはこの重りにネジ穴が切ってあるのでミニ四駆の重りを加工するのは面倒・・・なので金ヤスリでダイキャストの膨らんだ部分をゴリゴリしてやりましたw
幸い、ダイキャスト崩壊は表面部分の浮きと割れのみで、金やすりでゴリゴリしても割れずに整形できました。
そして無事にテンダー車もしっかりとパーツが嵌まってしっかりと流線になりましたw
なんか導電部分の対応よりもこちらの方が大変でした・・・orz
ただ今後もこのダイキャスト重りは崩壊していく可能性もあるので、その時は強度が残っていれば、ゴリゴリして、割れた場合はミニ四駆の重りにネジ穴を切って何とかしましょうw(いつになるかは不明ですがw)
後は運転台の窓パーツが外れており、片側は無くなっていたので、透明プラ板から同じ形状に切り出し、そしてテンダー車後方の屋根を支えるパーツも簡単に外れてしまうので、紛失防止のため、いつものゴムボンドで取り付けておきました。
無事に導電の改善とダイキャスト崩壊の対応が終ったので改めて車両を見ていきます。
こちらは1931年に亜幹線用に製造されたC54が過度の軽量化とボイラーの高圧化で空転が頻発し、牽引力も弱かったことから僅か17両で生産が終了となり、その後継にC55が1935年から製造が開始されました。
そのC55の中で20~40号機までは当時、全世界的にブームでもあった「流線型」として製造されました。
空気抵抗を下げることで速度アップや燃費向上を図るので、車体はなめらかにするため、車外の凸凹はカバーで覆われており、側面も動輪を半分近く隠すような形状になっています。
実車の写真を見ると、もう少しスマートな感じなのですが、模型では先台車のカーブ問題もあり、やや幅広になっているようです。
鉄道模型なので「走らせる」と「鑑賞する」を両立させるための対応であり、「よくぞ模型化してくれた!」と思います。
流線は徹底されており、上部の汽笛なども埋め込まれた感じですw
たださすがに作業時に転落しない様に手すりは付けられていますw
流線型といえば、数か月前に入線したマイクロエースのC53-43がありました。(詳しくはコチラ)
折角なので出してきました。
こちらは以前にご紹介しているので、詳細はカッツ・アイw
C53は3シリンダー車で1928年に製造開始され、1934年頃の世界的な流線形ブームに鉄道省も乗っかかって、このC53の43号機を改造しています。(突貫工事で20日ほどで完成させていますw)
効果は速度が100km/h以下では少ないのですが、ゼロではなかったので当時はC53の全車を流線形へ改造し、そして世間でも見た目の良さから好評を博していたこともあり、1936年のC55の2次車(20-40)は製造時から流線形とすることが決まりました。
ただ結果的にはC53の改造は実現せず、43号機が唯一のC53での流線型となり、そしてC55は予定通りに21両が流線型として製造されましたが、やはりさほど効果が無いにも関わらず整備に時間が掛かりすぎることから、早々に先台車付近のスカートやテンダーのカバーなどが撤去され、さらに太平洋戦争に突入した1941年以降は物資不足からカバー類はさらに撤去され、戦後には完全に撤去され、普通のC55になったようです。
模型では走行の事情から幅広くデフォルメされていますが、両車を並べるとさほど違和感は感じませんでしたw
いつものお座敷レイアウトに入線させ、単機での走行は味気が無いので旧製品ですが、KATOやTOMIXの旧客車を4両ずつ繋いで走行!
不動品で購入したC55も動画の通り、完璧に走行してくれました!(ダイキャスト崩壊の作業は大変でしたが、かなりお値打ち品だったと思いますw)
どちらも今の300km/h越えの時代であれば効果も見られたと思うのですが、ブームに乗っかかって作ってみたけど、大したことなかったとのことで、大人からすれば「失敗作」だったようで、全て流線型は普通の形に戻っていき、保存車は1両もない状態です。
しかし子ども達には人気があったようでC53ではさほど効果が無かったのですが、ちゃんとC55の一部にはつながったと思うと、感慨深いものが・・・・w
さらに1935年から製造されたD51では、さすがに貨物用なので完全な流線形は登場しませんでしたが、まだ流線形ブームの時代でもあり、最初の95両は1枚目の様に煙突から砂箱の間は流線形のカバーを装着し、多少はブームの影響を受けていました。
さらに汽車製造会社が担当した22、23号機は2枚目の通り、砂箱どころか運転台までカバーを伸ばしていました。
ただこのナメクジやスーパーナメクジと言われたカバーも結果的には整備作業に時間が掛かることをチャラにできるほどの効果は見られず、以降は生産されず、生産された95両もいくつかはカバーを外されてしまう(駆除w)車両もありました。
私的には好きなんですけどね・・・w
今回はヤフオクで入手した流線型の蒸気機関車を楽しみましたが、この流線型ブームは蒸気だけでなく電気機関車のEF55や気動車のキハ43000、電車のモハ52も同じく影響を受けて製造されています。
今月末にKATOから流線型電気機関車の代表格であるEF55が発売されますが、先台車がカバーされているにも関わらず、台車のギミックでスケールをデフォルメしなくても模型化に成功しており、値段は少々高めですが、この技術はC53-43やC55の流線型にも使えるのではと思うのは私だけでしょうか?
ただKATOから出ても、マイクロエースを買ってしまったので、よほどのことが無い限りは迷ってしまいそうですがw
でわでわ
・・・凄まじい値段・・・だれも買わんでしょうw ヤフオクでも普通に1万円を切る値段で落札されてますからね・・・恐るべしw