蓮「真如蓮」「蜀紅蓮」など開花 | 蘇山蓮園

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蓮、睡蓮栽培をメインとしたブログです

蓮の花には、割と近年になって交配・作出された品種がある一方、古くから(古いものは数百年以上)愛培されてきた品種や野生種があり、そのいずれも魅力的。この「真如蓮(しんにょれん)」は、山口県の西円寺で古くから栽培されてきたものとのことです。開花2日目なのですが、雌しべの先が黒ずんでしまったのが残念。

 

日本の在来品種の中では最も紅が濃いとも言われる「蜀紅蓮(しょっこうれん)」。花色の濃さは「巨椋の炎」と良い勝負だと思います。株の大きさの割に花が小さいのは残念。

 

「金輪蓮(こんりんれん)」は、別名に「法華寺蓮」というのがあるようなので、やはりお寺さんで古くから維持されてきた品種でしょうか。

 

「即非蓮(そくひれん)」は、お坊さんの即非に由来する蓮なので少なくとも300年を超える歴史がありそうです。

 

「ルイーズスローカム」は、睡蓮の育種家として有名な米国のPerry D. Slocum氏が2001年に交配して作出した品種。奥は「毎葉蓮(まいようれん)」です。

 

そして今年も楽しみにしていた珍種「紅がに(べにがに)」が開花。巨椋池系品種の収集で有名な内田又夫氏の手による品種です。

 

ここからしばらくは中国での作出品種。1984年、武漢植物研究所で作出された「小舞妃(しょうまいひ)」。

 

ふんわり系八重の「粉霞(ふんか)」。

 

「西施(せいし)」は、中国四大美人の1人の名前に由来しています。

 

「厦門碗蓮(あもいわんれん)」は、中国の厦門に由来するのでしょうか。

 

ちょっと抱え咲き気味に咲くことの多い「小桃紅(しょうももべに)」

 

小型で良く咲く「悟空(ごくう)」は、京都花蓮研究会の金子明雄氏の手による交配。最初に見たときは、その株の小ささと花上がりに驚いたものです。

 

この妙蓮は1400年頃からの歴史が残っているので、600年以上にわたって維持されている品種。古くは天皇や将軍にも献上されたという由緒あるものです。