ウルトラマンデッカー。
一周遅れですが、15話を公式配信日にて
一度確認してからおさらいの為、2度見と共に最新16話を同時視聴し終えての感想回。
(両話共ネタバレありきなので、視聴後推奨)
先ず前回の後編こと15話「明日への約束」から
メイン怪獣‥というかロボともいう
前回から引き続き テラフェイザー
その他スフィアザウルス率いるスフィアソルジャー等
味方側だと思われていたら本家ダイナの
デスフェイサーの血筋通り、敵側に回って一気に窮地に立たされるも、乱入した謎の男がカナタのDフラッシャーを取り上げてのデッカーに変身するという三つ巴の状況が前回の流れ
15話が今作の折り返し回もあり
デッカー強化形態「ダイナミックタイプ」となる
前作トリガーでいうとこのグリッターエタニティに位置するヒーロー物御約束、主人公パワーup回で全身が赤々と昭和マン時代を髣髴とさせる色となったトリガーと異なり
全体的に青味が強調されたカラーリングは
通常のデッカーより筋肉質的体型となる等、
若干スーパーマンを連想しつつも差別化され
頭部の装飾等はカルミラと似つつ
ヒーローチックなデザインとなってる印象で
左寄りのカラータイマーが真ん中寄りになった事で従来のウルトラマンらしさが出てる点からも明らか。
新たな武器に「デッカーシールドカリバー」
テラフェイザーの砲撃を吸収して跳ね返す描写は
ウルトラ名物たる八つ裂き光臨ですが、太陽の光が反射する鏡🪞的仕組みから別名ミラーシールドと呼べ
薙刀上に変形し空中戦にてスフィアソルジャーを無双(プチプチくん潰す要領)する等、ネーミングから一見力まかせに見えて3フォームそれぞれの良いとこどりを兼ね揃えたハイブリッド形態とも。
前回、頼れる味方機が最凶の敵へ鞍替え展開だった前編から今回の主人公強化して最凶の敵に挑む後編の流れは、話の急展開を表す意味合い式に詰め込めながらも見応えのある正にダイナミックな回との印象でした。
前作トリガーが放映時期的に特撮全体がコロナ対策で撮影にシミュレーション慣れしてなかった分が悪いタイミングながら一応、トリガーでも鏡にに写った自身と向き合うドラマ回としても整合性が立ってた本筋と共通して
前述した謎の男が一応、ネタバレの為に例えるとのび太くんの孫の孫のそのまた孫のセワシ君的な立ち位置であると同時に1話目でカナタに力を託したデッカー自身である事が回想で語られると同時にアサカゲもといアガムスとも因縁がある模様で
故郷であるバズド星に人類が宇宙進出した事でスフィアに支配される原因になったと、主張するアガムスとの口論が展開されるも、現状具体的なバックボーンは詳細に画として語られていない為
何故、スフィアが発生し侵略された事に対する矛先を地球に向けるのまだ明確にされてない所が多いので前作のカルミラ一味の様に順に掘り下げられると思いますが
未来世界でもスフィアとの戦いは続いてるらしく回想でダイナがチラリと映ってる辺り、トリガーとティガの様に共演回の布石も示唆されてますが未だにウルトラマンデッカーの誕生経緯等やもう1人のユザレ(オカッパの方)が何者か不明ですが、ダイナが介入してる辺り何らかの伏線が貼られる可能性もある等の考察も(良いもんのゼルガノイド説)。
そんな故郷を救う為、現代にスフィアを引き連れ歴史改変と共に復讐が現状判明してるアガムスの目論みですが、現代進行形のバズド星はまだ平和の筈ながらもスフィアが火星や他の星に侵攻してる辺り逆にかえってバズド星の状況悪くしてない?
アサカゲもといアガムスの計画には結構行き当たりばったり説ありながら、自暴自棄からの心中目的で全てを道連れにせんとテラフェイザー共に暴走するアガムスに対し、希望の象徴として全てを背負って戦うカナタの背中を子孫が後押しする
全てを表すTRメガバスター砲を真正面で受け止めようとするデッカーの描写は
劇場版でデスフェイサーの放つネオマキシマ砲に無残に吹き飛ぶビジョンに恐怖したダイナ本家の対となるくだりから明らかでテラフェイザーに打ち勝つ場面もマキシマ砲ごと貫いた拳の本家と対象的に光線の打ち合いで勝つ等
場面的にDBでいうとこの親子かめはめ波的ながらも主人公強化回ならではのカタルシスを機能させていました。
因みにアガムスに関して前作のカルミラ式に
今後もメインの敵として絡みそうですが、今回
テラフェイザーがあんな事になったというか
ビジョンながら木っ端微塵となったダイナと逆に吹き飛ぶ側となりましたが、どう見ても跡形も無くなってるし、いくら手元にデータがあれど基地で作り直せる身分では無くなってるので暫くはテラフェイザー本体は出てきそうにないですが
今回の件で劇中内、株の上がったTPUに対する世論の風当たりがキツくなりそうだったりと今後の布石も含めて楽しみにさせる回ではありました。
そんな地続きとなります16話「君はきみのままで」
セブンではご存知ラスボスとしても有名な怪獣ですが目が光る等、従来のパンドンよりはっきり目の存在が解るのはお話的に一応の意味がある造形となってるのは後述しますが
開幕早々おばちゃん達による謎の小型怪獣出現とTPUモブ隊員達が必死で住宅地を駆け回る何とも平和的なオープニングながら
スピニーという、風船の様にふわふわ浮かび前述のモブ隊員やカナタのチームとの追いかけっ子から一見、ピグモン的無害怪獣と思っていたら上述した怪獣の幼体だった事が明らかに(本家セブンのゴース星人の暗躍も一応示唆)。
前回の流れ上、アサカゲことアガムスの言葉を
引きずった事でカナタの調子が悪くなり、ソレが原因で自身と仲間を危険に晒してしまう事態になる程に悪化し
ハネジローがこの時、覚醒したテラフェイザーとの拒絶反応による修理中で側に居なかった事も相まって悩みを打ち明けられない状況に対し
ソウマの一見キツく当たりながらも彼なりの叱咤激励で接するくだりは、序盤の新生ガッツセレクトの入隊訓練含めたこれまでの描写が活きるチーム物ならではの場面であると同時に、隊長の素質も感じさせるくだりで
ここで描かれるテーマとして明確に敵対関係となった相手とどう向き合うか?
前作でのカルミラ一味と違いスフィアといった
無機質で現状対話が不可能な相手から地球を守る名目で戦う一方、トリガーことケンゴとカルミラ、カイザキサワと恩師シゲナガ・マキといった鏡合わせ的に対峙する事となった周囲の様に
アサカゲもといアガムスと敵対する事でカナタ自身に順番が回り、いざその相手とまともに向き合う事が出来ない点としてスピニーことパンドンの解りやすくなった瞳を見て動揺するも
仲間達の後押しで迷いを吹っ切り、パンドンを
打ち倒す場面のカタルシスもあるしゼットンと比較されがちだったパンドンの役割も機能していたとも
この後に描かれるダイナミックデッカーが
デュアルソードとカリバーシールドの剣・盾セットでパンドンと対峙する場面は正にドラゴンに挑む勇者を思わせる中世的場面を象徴とする対決。
この後の一難去ってまた一難式に
次回へ繋がるクリフハンガーオチがありますが
そういえばムラホシ隊長に関してまだ掘り下げ回が無かったので今になって見れる事を期待させますが
一つ気がかりなのは、次回予告にマルゥルじゃない方のメトロン星人が出てくる等
過去にエレキング出てきた件と今回のパンドン回も相まってセブン要素多すぎやしないか?問題が浮上し、ナースデッセイ号等本家の同名怪獣のアレンジである事が明らかな通り、作り手のセブン勢を疑わせますが
勿論セブン含めた過去の有名怪獣がアレンジされて出るのはサービスとして良い事だと思うのですが、余りにもそっち方面に寄り過ぎると全体的な軸がボヤけかねないのは前作トリガーでも散見されたので、もう少しダイナ寄りの新規怪獣もそろそろ見たい等の願望はあるのですが
今や特撮状況的に一から作り上げるのは難しい事情がある故かもしれませんが、ガラオンと愛すべき三馬鹿出てこないかなぁ?の願望をダメ押しで(^_^;)