チランジアの無菌播種に挑戦! | チランジア+エレクトロニクス

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エアープランツこと、チランジアを中心としたブログです。購入した時からの生長の様子を写真で追って行きます!
最近は銀葉小型種(とりわけイオナンタ系統)がお気に入り。

どもども〜。


タイトルのとおり、ついに当ブログでも無菌播種による実生に挑戦してみます!

いよいよ沼への入り口ですね 笑


  結論 (無菌播種を始めてみた所感)


結論を先に書いておきますが、実際に無菌播種を始めてみて私が感じたことは下記です。

  • 思った以上に簡単に始められる
  • コンタミ(菌などの混入)に注意すれば管理は至って楽
  • 管理スペース、照明など多少の環境整備は必要
  • グングン成長するので見ていて楽しい


始めようか悩んでいるのであれば、1日でも早く開始することをオススメしたいです。


悩んで行動に移さない時間が勿体無いです。

少しずつ一緒に学んでいきましょう!!


長いですが、ぜひ最後まで読んでいってください♪


  始めようと思ったキッカケ


昨今SNSやブログ等で、オリジナルの交配種を紹介している方も沢山いらっしゃいますよね


実は私も昔から実生や交配に興味はあり、

「自分もいつかはやってみたいなぁ」

と漠然と思っていましたが、なかなか実行には移す気力はありませんでした...


運良くシードポッドが弾けた際には、コルクとかヘゴ板とかに擦り付けて、実生育成を試みたこともありますが、まあ上手くいかなかったです。


2017.06.04

シードポッドが弾けたT. schiedeana 



恐らく、乾燥させすぎってのが原因なんでしょうけど、基本屋外放置の我が家の環境では致し方ないのです


かといって時々耳にする「無菌播種」とかいうものは、なんか色々揃えたり環境整備したり大変そうだなって先入観があって、なかなか踏み出す勇気がありませんでした。


無菌播種のイメージ

培養瓶に、培地作りに、殺菌に、温湿度管理に...

(何だか凄まじく煩雑そうに思えてしまう 笑)



しかしまぁ、

転機となったのは2023年4月に行われた日本ブロメリア協会のイベントでした。


ブロ会のイベント参加自体、実に6年ぶり(最後に参加したのが2017年の総会)であったため、その参加人数とフリマ出店者の多さに圧倒された訳ですが、中でも印象に残ったのが実生株もとい、オリジナル交配種の多さ!!


原種にはないユニークな姿と、その成長線上にある可能性に心踊りました。


以下、購入した実生株の一部を紹介します。


T. streptophylla hyb.



片親カプトメデューサが入ってそうな面構えですが、違うとのこと。

いやぁ、壺型好きには堪らない良いフォルムですね♪将来が楽しみです


T. exserta hyb.


片親は、ハリシー、ストレプトフィラあたりの何からしい。

紫がかった草姿が何ともクールです!



T. paraensis x vanhyningii


パラエンシスといえば、赤紫色の特徴的な花を咲かせる美種ですが、それがバンハイニンギーとかけ合わさるとどうなるのでしょう?


カウレッセント的に成長して、赤紫色の花をつけたら最高ですね!!



とにかく魅力的な株の多いこと多いこと。

こんな実生株の素晴らしさと可能性を肌身を持って感じてしまい、GW中で時間の余裕もあったため、物は試しと早速挑戦してみることにしたわけです。



  無菌播種の準備!


火が付いてしまうと、すぐにやらなきゃ気が収まらないワタクシ。


早速インターネットで無菌播種に関して情報収集してみると、どうやらハイポネックスを用いた培地が有名で、作りやすいとのとこと。


10年来のチラ仲間で、無菌播種のベテランであるチラキンさんからもアドバイスいただき、今回はこのハイポネックス培地で挑戦してみることにしました!


チラキンさんのブログはこちらから↓



ソッコーで100均とホームセンターに行って材料揃えてきました。



・粉末寒天

・ハイポネックス微粉タイプ

・次亜塩素酸ナトリウムの除菌スプレー

・砂糖(画像省略)

・電子秤

・ビン

・培地を混ぜる容器(画像省略)


  滅菌・殺菌



まずはビンと蓋を滅菌します。
熱湯で煮沸消毒した後に、次亜塩素酸ナトリウムスプレーを吹きかけます。

コンタミ(菌などの混入)させないように、過剰と思われるくらい吹きかけました。
このまま数10分ほど放置します。

ちなみにこちらのスプレーはダイソーで購入したものですが、ドラッグストア等で大抵似たようなものを売っています。


上のスプレーを使い切って以降は、下の画像の大容量ものを希釈して使用しています。



元々の濃度が1%なので、さらに20倍に希釈して0.05%にしています。

濃すぎると葉が焼けるとのことですので注意が必要です。(先駆者の方々より)




  培地作り

滅菌をしている間に培地を作っていきます。

今回材料の配分は以下としました。

(若干硬めな培地となりました)


・水(というか熱湯) : 500ml

・ハイポネックス微粉 :1.5g

・砂糖 : 10g

・寒天 : 5g



まず、お湯を沸かして耐熱容器に入れ、計量したハイポ微粉、砂糖、寒天を入れていきます。

このとき、ダマにならないように注意しながら、よくかき混ぜましょう。



ある程度混ざったら、数分ほど電子レンジで追加加熱します。(滅菌&完全に材料が溶けるように)




先ほど滅菌したビンに流し込む!

このとき、蓋する前に次亜塩素酸ナトリウムを軽くスプレーしておきます。


うむ、割と良さげなのではないだろうか!

しばらく放置して冷えて固まるのを待ちます。


  種まき(播種)


培地が固まったらいよいよ種まきの時間です!

今回はフリマサイトで購入したイオナンタの種子で挑戦してみます!!



①ionantha No.ID(Pachara)× funkiana  var.recurvifolia

②ionantha mexico × Peach NTH142

③ionantha mexico × druid 

④ionantha huamelula × Blue eyed druid 

⑤ionantha roja × Peach NTH142


播種する前に、種子を次亜塩素酸ナトリウムで殺菌します。
念には念を入れて、約1時間漬け込みました。



培地へ播種する時は、ピンセットを使って慎重に入れていきます。このとき、ピンセットも予め滅菌しておきます。




播種後の様子


さてさて、初っ端から上手く行くのか!?

非常に楽しみです♪


これからも定期的に成長記録を載せていきますので、続きの気になる方は是非お付き合いください。


次回記事 (播種後、約2週間)↓