淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

 

 9月21日月曜日は「敬老の日」。

 今日は朝から愚図ついた天気。

 でも関東地方は凄まじい土砂降りになっているようで、線状降水帯も発生しているらしい。

 そんな今日の午前中は、長年親しくしていた親戚に不幸があったことから、斎場へと駆け付け、火葬とご遺骨を拾う収骨を行い、その後葬儀場へと向かった。

 火葬が終わって収骨を執り行う儀式の間、自分自身が死んだその際の一連の流れを想像し、なんとも言葉に出来ない複雑な感情に襲われた。

 こうして俺もいつかは骨になり、無になるんだ、そう思うと生きることへの無常と諦念が沸々と湧き出て来る。

 すべては終わってゆくんだと。

 あらゆる事象は空なんだと。

 

 葬儀が終わって自宅に帰り、Netflixのドラマ「ダウンタイム」後半の4話を続けて観ることにした。

 さっきまでの、死ぬことや生きることを考え続けていたことなんて綺麗さっぱり忘れ去り、こうして観たかったドラマの中に熱中している自分がいる・・・。

 なんとまあ、人間という動物は笑えるほどに愚かなんだろう。

 

 

 ただ、このNetflixの新ドラマ「ダウンタイム」、マジで面白いっ。途中で観るのを止められない。

 とにかく演技陣が素晴らしい。素晴らし過ぎる。

 主演を務める天才的なオペ技術を持つ形成外科医の松岡茉優もいいし、人気クリニックの後継者であるカリスマ美容外科医の仲里依紗もいい。

 それから、整形美容クリニックの患者となる、研ナオコも野呂佳代もkoki,も安達祐実もいいし、クリニックの医師である間宮祥太朗も中川礼二も看護婦の田中みな実もいい。そして、松岡茉優の母親役である永作博美も快演している。

 

 

 これらの出演者たちが、それぞれガッツのある演技をしていることが、観ている側にもビンビン伝わって来て、この物語を滅茶苦茶面白くさせているのである。

 ドラマタイトルの「ダウンタウン」とは、施術後の腫れや内出血などの症状が自然な状態に落ち着くまでの回復期間のことを指していて、この言葉の本当の意味がラスト近くで明らかにされることになる。

 

 

 詳しいストーリーは、まだ観ていない人や今ちょうど鑑賞中の人もたくさんいると思うのでここでは書けないけれど、全8話、その疾走感たるや、まるで良質な韓国ドラマを観ているようだ。

 クルクル物語は変化し続けるし、後半は怒涛の展開に終始する。

 美容整形の世界をここまでリアルに暴いて大丈夫なんだろうか? もちろん、これはあくまでドラマの世界ではあるのだろうけど心配になる。

 それにしても「Netflix」が造り続けているドラマって、ほんとスゲーな。観てきて、駄作が一本たりともなかった気がする。

 アッパレ!

 

 9月20日、日曜日。

 快晴である。湿度は低く、秋晴れの青空が広がっている。

 ニュースを見たら、東京は雨らしい。昨日の夜は「渋谷センター街」で我が組織のねぶたが出陣し、大盛り上がりをみせたということで、天候が一日ズレていたら、ねぶたの運行は出来なかったかもしれない。

 今日は午後から仕事がある。

 某所で開催される某出版記念会に出席しなければならないのだ。スーツに着替え、仕事に出掛けた。

 

 

 なので、午前中は時間があったので、今話題沸騰のドラマ「ダウンタイム」を4話まで立て続けに観た。

 松岡茉優が主演、仲里依紗が共演したNetflixシリーズ「ダウンタイム」だ。

 やはりNetflix、「全裸監督」、「地面師たち」、「グラスハート」、「匿名の恋人たち」、「イクサガミ」、「ガス人間」などなど、これまで制作された全作品が面白かった!

 そして今回は美容整形業界の闇を抉り出すという。

 まず、医師役の松岡茉優が素晴らしい!

 松岡茉優ってこんなに凄かったっけ?

 それから患者役にも吃驚した。野呂佳代にKoki,に研ナオコに安達祐実と・・・。よくまあ、整形する患者役を引き受けたものだとその役者魂に感服してしまった。

 まだ4話までしか観ていないので(今日中に全話観てしまおうとは思っていますが)、ドラマの評価自体は何とも言えないけれど、やっぱり色んな規制のないNetflixが撮るドラマ、衝撃的な内容と展開で圧倒的な面白さである!

 Netflixの新ドラマ「ダウンタイム」、これはお勧めです!

 

 

 そして昨日、日テレの「告白-25年目の秘密」が最終回を迎え、フジテレビの「さよならノワール」もまた先週が最終回だった。

 フジテレビの春ドラマはどれもが壊滅的な状況で、視聴率も軒並み低く、すべて数パーセント台という状況だった。

 ただ、小池栄子が主演した警察ドラマ「さよならノワール」だけは(かなり悪い視聴率だったけれど)中々面白く、最後まで堪能できた。井上由美子の脚本が秀抜だったのだと思う。

 それは日テレの「告白-25年目の秘密」にも言えて、最初は期待せずに何となく観ていたのだけれど、途中から速度が増して来て、いい意味で期待を裏切られた。

 ただ、最終回の後半はちょっと蛇足のような気もして、その分9話でギューッと纏めたほうが、もっと濃厚なドラマに仕上がった気がしないでもない・・・。

 

 

 そんな中、ビックリしたのが「Disney+」で配信された海外ドラマ「いくつもの鋭い破片」である。

 ここでも先日書いたのだけれど、第10話があるのかと思って楽しみにしていたら、なんと第9話でそのまま終了なのだという。

 連続殺人事件の容疑者たちが一堂に集められ、この中に犯人がいるという警察のアナウンスで突如終わったので、「あれ? 確か9話でドラマ終了と聞いていたけど、なんだ、殺人犯が明かされる次の10話もあったんだぁ」と思い、今か今かと配信を待っていたら、やはり9話でジ・エンドなんだという。

 えーーっ!

 何という中途半端な終わり方!

 そりゃあ、これまでの映画やドラマでも、犯人を特定しないまま幕を下ろすパターンは幾つかあったけど、それはそれで、余韻を残すような、それらりのラストが用意されていたと思う。

 でもこういう終わり方、ないんじゃないか?

 まあ、続くシーズン2があるのかもしれませんが・・・滅茶苦茶、消化不良な閉じ方でした。

 

 9月19日土曜日。

 シルバーウイーク初日。

 今日と明日の日曜日を入れて、「敬老の日」、「国民の祝日」、そして「秋分の日」と続いてゆく。

 それでも色々仕事関連の行事が組まれていて、完全なる5連休とはならないけれど・・・。

 でもこの休みは本当に助かる。ここで肉体的にも精神的にもきちんと調整したいからだ。とにかく詰め込み過ぎた日程から少し解放されたい。修正したい。

 

 

 ということで、今日は6時に起床。

 「アレクサ」で起こされる。

 今日の朝7時から9時まで、市内東部の海浜公園「合浦公園」の砂浜で「朝ヨガ」が開催されるので、それに出掛けるためだ。

 顔を洗って歯を磨き、車を出して出発する。

 「合浦公園」は、いつものランニングコースの折り返し地点なんだけど、今日は車にヨガマットとブルーシートを積んで出掛けることに。

 約20分ほどで「合浦公園」の駐車場に着いた。車を停め、そこから数分歩くと砂浜へと出る。

 既に何人かの参加者がシートとヨガマットを敷いて待機していた。

 ヨガは45分間2セット。7時ちょうどに始まった。

 

 

 9月の海風が心地よい。

 でも風が強く、雲の流れが速い。

 瞑想をしていると、潮騒の音が耳元で響く。そう、潮のとても騒がしい音が身体の中に染み渡る。

 クールダウンとなって仰向けになり、薄目を開けたら、白い雲の隙間から秋の青空が覗いていた。

 「海ヨガ」、すんごくいい。

 

 

 2時間のヨガが終わって、そこで解散。

 お腹が空いてきたので、帰る途中、「吉野家」によってハムエッグと納豆の「朝定食」を食べた。美味かった。

 自宅に戻り、今度はランニング用のウェアに着替え、外を走ることにした。

 さっきまでヨガをしていた「合浦公園」まで、また走って向かう。

 北東からの強い風が吹いて来る。

 キロ7分程度で走って、またまた「合浦公園」へと到着。

 ヨガをしていた場所を走り抜け、そのまま公園の東口でUターンした。

 約10キロのランニングを終え、家でシャワーを浴びて、暫しの珈琲タイム。

 

 こうして「シルバーウイーク」の1日目も終わってゆく・・・。

 

 今日から全国一斉ロードショー公開された、映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」。

 これだけは初日に観なきゃと思い、仕事が終わって直ぐに映画館へと駆け付けた。

 さすが、国民的な人気を誇っている長寿刑事ドラマ(映画)の金字塔である、初日から館内は混んでいた。

 たぶん、この「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」を初日から観ようと出掛けて来た人たちって、テレビの「踊る大捜査線」も映画版も含め、これまでのシリーズ作品を全部観た上で来ている熱狂ファンたちだろう。

 そういう意味では「男はつらいよ」シリーズと対を張る、そんな日本映画が誇る大人気シリーズが「踊る大捜査線」なんだと思う。

 

 

 冒頭、都内で男子小学生の誘拐事件が起き、犯人は身代金の運び人として警視庁捜査一課の青島俊作(織田裕二)が指名される。

 犯人は身代金の受け取り場所を次々と変え、それに翻弄されるように青島は都内各所を全速力で駆け抜ける。

 この冒頭の誘拐事件エピソードがスピーディな展開で面白い。

 これにはちょっとしたオチが隠されているんだけれど、それはネタバレになるのでここでは語れない。

 でもこの冒頭数十分間に及ぶ流れるような運びは素晴らしく、「おお、このまま映画はハイテンションで進んでゆくのか!」と驚きながら観ていった・・・のだが、ここから「えっ?」と疑問符が次々と沸き上がって来る。

 まず、笑いをとるシーンがあまり面白くない。観ていてシラケてしまうようなシーンが結構出て来る。

 たとえば、青島を模倣する人間が多数現れ、事件が翻弄されてゆくのだが、ものまねタレントの山本高広と青島本人が取調室で対峙しながらものまねを繰り広げる場面なんかイマイチ笑えなかったし、警察エリート官僚(増田貴久)の母親(水野美紀)が、何故か捜査会場に現れ、マイクを握って息子をお願いしますと大演説するシーンとか、余剰なシーンがあまりに多過ぎるのだ。

 それに、今回の本筋となる、3Dプリンターで作成した拳銃を使った連続殺人事件が発生し、犯人が被害者から毒性ウイルスを盗んだことからそれを都内にばら撒くという脅迫文が警視庁に届き、そこから大捜査が始まることになるのだけれど、この事件そのものがイマイチ弱いというか、ドラマ性が薄いというか、スケール感がないというか・・・。

 

 

 どうした? 監督の本広克行と脚本の君塚良一は・・・。

 織田裕二が約14年ぶりにこのシリーズに帰って来たというのに、ちょっと残念だ。

 出演陣も豪華で、かなり期待して観たんですが・・・。

 ただ、次回へと続きそうなラストには少し期待感も膨らみましたが。

 

 3キロ体重が減った。

 ランニングの成果だろうか。

 それとヨガも少しは影響してるかもしれない。土日、月火と、4日連続でヨガのエクササイズをぴっちり行ったけれど、そういう運動も功を制したんだろう。夜も7時過ぎから一切間食していないし、16時間断食も進めてる。

 でもあと2キロは減らしたい。

 そんな青森市内は、今日もいい天気。湿度も低いので爽やかさが一層引き立っている。

 ただ、東京なんかはずーっと雨の日が続いていて、気温も低いらしい。本当に最近の日本列島、一体どうなってんだろ?

 「報道ステーション」を観ていたら、今冬も「スーパーエルニーニョ」の影響で、ドカ雪が突然降ったと思えば暖気になったりと、滅茶苦茶な乱高下が続くらしい。

 

 とにかく、今度の5連休で、心も身体もオーバーホールして軌道修正を図りたい、そう思う。

 精神的にも肉体的にも完全に参っていて、まずはゆっくり休息したい。ランニングだけは欠かさずに。

 色んなものを詰め過ぎて日程を詰め尽し、自分で自分を雁字搦めに縛り付けている。こんなんで、いいわけがない。

 昔から、その日の日程を真っ黒に埋めないと安心しない嫌な性格で、絶えず動いていないと不安な人間だったのだけれど、やはり歳を重ねると、それもまた辛くなってゆくのだ。

 もう、すべてを遣り尽すなんてこと、ほんと無理だよ・・・。

 

 そして今日、「Amazon」から本が届いた。

 漫画家で絵本作家の(初めて知る人だ)パトリック・マクドネルというアメリカ人による、「あらゆるものがおくりもの」という絵本である。

 ネットでの受け売りだけれど、代表作となるコミック・ストリップ「MUTTS」が、30年にわたって20カ国以上、700紙を超える新聞に掲載されている、ベストセラー絵本作家らしい。

 コミック・ストリップって、新聞掲載漫画のことで、ストーリーを一連のコマやイラストレーションで伝える漫画作品のことだ。

 前作「おくりものはナンニモナイ」は、谷川俊太郎氏の名訳によって日本の読者にも愛されてきた絵本だそうだけれど、これまた初めて知ったことで、読んだことも手に取ったこともない。

 じゃあ、なぜ、買い求めたのか?

 村上春樹が今回、谷川俊太郎氏の後を継いで新たに翻訳したからだ。

 ただ、それだけの理由で読んだのだ。

 

 ストーリー自体はシンプルで、ムーチという黒猫が(読み終わってあとがきで知るまで、黒猫なのか黒犬なのかよく分かんなかった)、友だちである犬のアールに、「かんぺきなおくりもの」を贈ろうと孤軍奮闘するお話で、最期に、ほんとうに大切な贈り物って何だろうということを知る、そんな内容になっている。

 

 うーん・・・。

 確かに示唆に富んだ、それから教訓めいたオチになってはいるけれど、いい歳をした大人が読んで心からの感銘を受ける、そんなエピソードに満ちた絵本だと、絶賛するものでもなかった。

 

 心がもう汚れちゃっているんだろうな、たぶん・・・。

 

 心がちょっとざわついている、気分が落ち込んでる、彼女と(あるいは彼と)このところギクシャクしていてあまり上手くいってない、ふと淋しい気持ちが身体の中を何度も通り過ぎる・・・そんな夜(昼でもいいけれど)は、「クレイジーケンバンド」を聴くと、ほんのちょっと救われる。

 まるで、厳寒の冬山を彷徨った果てに辿り着いた山小屋みたいに。あるいは、疲れたときに飲む栄養ドリンクみたいに。

 自分にとっての「クレイジーケンバンド」の紡ぐ音楽って、いつもそういう感じだ。

 実は、このバンド、ずっと食わず嫌いだった。

 でもある日、当時所属していた組織の後輩の女の子が「クレイジーケンバンド、一度聴いてみてくださいよ、すんごくいいから」と勧められ、「Brown Metallic」というアルバムを貸して貰い、初めてじっくり聴いていった。

 沁みた・・・。

 

 

 彼らの音楽って、ユーモラスでコミック・バンドっぽい一面を見せるところもあったりするけど、横浜という風土を基底にした、そこに生まれ育ったヤンチャで車と音楽好きな人間たちが集まって創り上げる、洗練した音楽という感じで、滅茶苦茶カッコいい。

 そして、とにかく多種多様なジャンルレスでチャンプルーな音楽がアルバム全体を包み込む。

 これが「クレイジーケンバンド」の素晴らしさを形成している。

 アルバム「Brown Metallic」を聴いてから、彼らの音楽が大好きになり、それからリリースされるアルバムを聴き続け、過去のアルバムも次々と聴いていった。

 LIVEにも何度か行った。

 

 

 そんな彼らのニューアルバム「何?」を聴いた。

 それにしても一年に一枚のペースでアルバムを発表続け、LIVEも頻繁に行っているそのパワーに対しては、脱帽するほかない。

 今作も全16曲、演歌っぽい曲、R&Bテイストに溢れた曲、昭和歌謡、アジアン・テイストな曲、そしてメロウでソフィスティケートな楽曲・・・色んな顔を惜しみなく出してくる。

 そして今作、作家の五木寛之とフロントマンである横山剣との対談集「口笛を吹きながら夜を行け」のタイトルとおんなじ、「口笛を吹きながら夜を行け」という楽曲がアルバム14曲目に組み込まれていて、この歌詞がまたいいのだ。

 男の矜持というか、苦しさや理不尽なことに毅然と抗い、それでも口笛を吹きながら、寒くて暗い夜を見上げ、堂々前に向かって歩いてゆく・・・。

 その心意気、いいじゃないか!

 

 

 

 

 

 映画監督のクリストファー・ノーラン、大好きだ。

 最初に観た彼の映画は「メメント」だった。長編第2作目で、記憶障害でたった10分間しか記憶を保てない男が妻を殺した犯人を追うというサスペンス映画で、斬新なストーリー展開に終始し、そのとき初めてクリストファー・ノーランという監督の名前を知った。

 彼の作品の中でも特に大大大好きな映画は、2008年の「ダークナイト」、これに尽きる。バットマン3部作の2作目である。

 「バットマンビギンズ」、「ダークナイト」、そして「ダークナイトライジング」、どれも甲乙つけ難いけれど、やはり「ダークナイト」、これでしょう。

 もちろん、「インターステラー」も好きだし「ダンケルク」もいい。「インセプション」と「テネット」はイマイチだったけど、「オッペンハイマー」も素晴らしかった。

 

 

 そんな大大大好きなクリストファー・ノーラン監督の最新作映画、「オデュッセイア」、観ましたよ。

 なんとホメロスの同名の叙事詩「オデュッセイア」を原作とした作品だ(ホメロス、読んだことありませんが・・・)。

 上映時間172分の大作である。

 オデュッセウスを演じているのはマット・デイモン。古代ギリシアのイタケの王で、その最愛の妻がアン・ハサウェイ、2人の息子をトム・ホランドが演じている。

 物語は、ひたすら妻と子が待つ故郷へ帰るための過酷極まる帰還の旅を描いてゆく。

 トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指すのだが、神々の怒りを買った彼の前に、一つ目の大巨人、巨大兵軍団、サイレンの魔女、海の怪物、猛烈な嵐といった数多の試練が、これでもかこれでもかと襲って来る。

 その一方で、オデュッセウス王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペ(アン・ハサウェイ)との婚姻を迫る者たちが押し寄せ、まだ見ぬ父を思う息子と母もまた絶体絶命の窮地に追い込まれていた。

 果たして、イタケの王オデュッセウスは、無事に我が地へと辿り着くことが出来るのか?

 

 

 圧倒的な迫力と語り口で、映画は3時間という時間を猛スピードで駆け抜ける。

 上映中、トイレに行きたいとも思っていたのだけれど、後半、それすらすっかり忘れてしまった。

 物語自体はすごく単純なのだが、とにかく見せ場見せ場の連続で、観る者をまったく飽きさせない。

 いやあ、さすがクリストファー・ノーラン。ラストもハラハラドキドキのしまくりで、圧巻の3時間だった。

 観るべしっ!

 

 ミステリー小説が大好きだ。それも海外のミステリー小説を好んでよく読んでいる。

 たとえば、「創元推理文庫」から「短編ミステリの二百年」というぶ厚い文庫本が全3巻出ていて、様々なミステリー作家の名品がそこに網羅されているのだけれど、それを暇なときに開いては、好みのテーマやご贔屓の作家を適当にチョイスして読んだりしている。これがまたいい。

 人気のあるミステリー作家の小説って、映画化されたりTVドラマ化されることも多く、原作を読む前に映像化された作品を観てしまったり、それとは逆に、映像化された作品があまりに面白く、映像を観たあと、原作本を改めて読むこともあったりする。

 そんな、買ったものの、未読のまま本棚に重なっているミステリー小説がまだまだたくさん残っていて、それが大きなプレッシャーになったりしてるから困ってしまう。

 

 

 日本での「週刊文春ミステリーベスト10」、「ミステリが読みたい!」、「このミステリーがすごい!」、「本格ミステリ・ベスト10」などで軒並み年間ベストワンに輝き、「本屋大賞翻訳小説部門」でも第1位に選ばれるなど、海外ミステリー小説としても異例の大評価を浴び、世界で大ヒットした小説、それが「カササギ殺人事件」だった。

 当然、そのことを知り、直ぐに小説「カササギ殺人事件」を買って読んだのだが、期待通り、このミステリー、滅茶苦茶面白かった。

 原作者はアンソニー・ホロヴィッツ。

 その後、次々と出版された、「メインテーマは殺人」、「その裁きは死」、「ヨルガオ殺人事件」、「殺しへのライン」、「ナイフをひねれば」、「死はすぐそばに」、「マーブル館殺人事件」も買い求め(まだ何点か未読のものもあるけれど)、どれもが面白かった。

 しかしそれでも、「カササギ殺人事件」を初めて読んだときの衝撃が、忘れず今でもずっと脳裏に残ってはいるけれど・・・。

 

 

 そんな傑作「カササギ殺人事件」が映像化されたというので、早速観てみることに。

 このドラマ、原作者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身が脚本を手掛けて映像化したということも知って、ますます興味が湧いてしまった。

 確かに彼は、これまでにもTVドラマ「名探偵ポワロ」や「刑事フォイル」などの脚本も手掛けてきているわけで、その意味では今回も手慣れたものだろう。

 ドラマは全6話。

 原作は、メインの殺人事件を暴く物語の中に、もう一つ別な「名探偵アティカス・ピュント」の活躍を描く物語が挿入されるという、二重構造になっていて、そこがまた画期的で面白かった。

 なので、それを映像でどう表現しようとしているのかに俄然興味をひかれたのと、名探偵アティカス・ピュントをどんな役者が演じるのか・・・その二つが知りたかったのだ(原作を読んでいて、その結末等は既に知っているわけでして)。

 ドラマを観終えて思ったのは、確かに大きく二つの異なる物語を上手に無理なく描き切った点は流石だと感心した。

 ただ、名探偵アティカス・ピュント役の俳優にはちょっとガッカリした。ティム・マクマランという俳優らしいのだけれど、想像していた名探偵アティカス・ピュントとは全然違っていたからだ。

 まあ、推理ものの結末(真犯人)をあえて知ってて観るのと、まったく予備知識なく推理に挑むのとでは、天と地ほどの大きな差があるわけで・・・。

 原作を読まずにこのドラマを観た人にとっては、結構楽しめるミステリードラマなのではと思いますが・・・。

 

 

 

 

 

 土曜日も日曜日もランニングをした。

 走ったのは2日間とも約7キロ。いつもの海沿いコースだったけど、ちょうど日曜日は「国スポ大会」の「トライアスロン」が行われていて、交通規制が敷かれていたので、選手が必死で走っているそのコース脇の道路を並走するように走った。

 そして土日は「ヨガ」もやった。

 インストラクターの自宅2階がスタジオになっていて、そこで、土曜日が「ボールで腹膜リリースヨガ」、日曜日が「二の腕をしぼるパワーヨガ」と「背骨を正しく使って後屈を深めるヨガ」の2セット。

 帰って、リアルタイムで観ることが出来なかったドラマと映画を観る。

 まずは、夏ドラで一番話題のTBS「Tシャツが乾くまで」。

 生方美久の脚本だ。

 ただ、7回8回9回辺りの展開が、それまでの流れから大きく軌道修正しちゃっていて、そこがちょっと戸惑った。

 生方美久、物語を何処に着地させようとしているのか、よく分からなくなってきたのである。

 その最終回だけれど、最後はまあ何とか上手に纏め上げた感じがするし、ラストのラストは案の定、視聴者にそれぞれ解釈させるような終わり方で〆ていた。

 そういう意味では、きちんと軌道修正して、余韻の残る最終話ではあったと思う。

 

 

 次に観たのは、ドラマ「告白-25年目の秘密₋」(日テレ)。

 このドラマ、今回が最終回だと勘違いしながらずっと観ていて、誘拐犯が捕まり、2人の距離もタイトル通りの告白で縮まって、それまでの伏線も幾つか回収され、あとはラスボスとの決着を残すのみかと思っていたら、なんとそこは次週に繋げるらしい。

 ドラマ「告白-25年目の秘密₋」、ついつい気になって観てしまう。ということは、それなりに面白いドラマだということになるんだろうな。

 

 

 そして「告白-25年目の秘密₋」と同じように、今回配信の第9話が最終回だと思って観ていたのが、「Disney+」独占の海外ドラマ、「いくつもの鋭い破片」。

 これまた最後だと思いながら観て行ったら、次回の配信が最終話だという。

 舞台は1981年のLA。廃頽的な高校生活を送っている男女が、恐怖の連続殺人に巻き込まれるという内容で、原作者であるブレット・イーストン・エリスが自ら主人公となって(もちろん小説上の虚構ですが)緊迫感を保ちながら進んでゆく。

 そんな第9話、ラストは容疑者全員が一堂に会され、推理ものお決まりの「真犯人は誰か?」が、遂に次回最終回で解き明かされることになる(らしい)。

 観ないと・・・。

 


 

 最後に、眠い目を擦りながら観たのが、映画「スーパーガール」。

 「ユーネクスト」で有料配信されていたので(ポイントを使わないままでいると削られてゆくだけなので)、観ることにした。

 この映画もまた、映画館で観るのを見逃していた映画ではあったのだが・・・。

 スーパーマン・クラーク・ケントのいとこのカーラは、故郷であるクリプトン星を失ってしまい、今は愛犬クリプトと酒浸りの日々を送っていた。

 そんなある日、兇悪な敵の出現によって愛犬クリプトが毒に侵されてしまったことから、敵が持つ解毒剤を奪還すべく反撃へと出る・・・。

 うーん。

 特に可もなく不可もなく。

 映画は大コケしたらしいけど、その理由が観てよく分かる。極々普通。新鮮味はまったくないです。 

 

 

 

 

 

 村上春樹の復刻版「そうだ、村上さんに聞いてみよう」を、とにかくページを捲って読みたいところから次々読み進め、結局一気に全ページを読んでしまった。

 村上春樹の実生活が色々と垣間見られ、興味津々読むことが出来た。まあ復刻版なんで、最初の本も読んではいたんだけれど・・・。

 たとえば、「ニューヨーク」でのフルマラソン大会で、3時間24分のベストタイムで完走したこととか、今は週3回泳いで週3回ランニングをしているだとか(「復刻版」なので、実際はかなり過去の日常なのかもしれない)、日本映画では何が好きとか、映画監督では誰が好きとか、ロックやジャズやクラシック音楽などについても、それぞれ読者からの質問に対して真摯に答えていた。

 

 

 しかし、どうしてそこまでの熱烈な読者だというのに、彼の日々のライフスタイルぐらい模倣できないんだろう?

 否、模倣したいというのも少し違うな。

 単に真似たいんじゃなくて、彼を知るそのずーーっと前から、そういう自分の中にあるどうしても曲げられない幾つかの規範をきちんと守り続け、群れることをやめ、静かで清潔感を伴う、そういう毎日を淡々と送りたい・・・そう思っていただけだ。

 でもそれが中々出来ない。

 日々の享楽にうつつを抜かし、楽なほう、楽なほうへと流される。自堕落でいい加減で、何事にも飽きやすく、意志の弱さが半端ない・・・。

 なので、村上春樹とまでは言わない、日常生活ぐらいはシンプルに、そして有効に使い切りたい、そう心から思うのだ。

 

 

 そんなことをつらつらと書いてたら、なんと、村上春樹の個人全集「村上春樹WORKS」全16巻が新潮社の創立130周年記念出版として刊行されるらしい。

 来年1月から順次発刊されるというではないか。

 「村上春樹WORKS」、ほぼ全ての小説、ノンフィクション、エッセイが収められるということで、その第1回配本は、単行本で全3巻、文庫本で全6巻に分冊されていたあの「1Q84」(約3400枚)が1冊に収録されるという。

 ということで、早速「Amazon」で予約した。

 改めて、もう一度すべての作品をじっくり読んでいこう、そう考えたのだ。

 それまで、自分の日常もきちんと洗い直そうとも。このままだと、駄目になってしまうから。このままだと、死んじゃう間際に後悔してしまうから・・・。

 だって、時間がないんだ、人生は・・・。