大洗磯前神社(後編) ~ガルパン痛絵馬~ | 本を持って南の島へ

大洗磯前神社(後編) ~ガルパン痛絵馬~

海の中に建つ神磯の鳥居から二の鳥居、随神門を経て大洗磯前神社の拝殿までやって参りました。

御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。

大洗磯前神社

 

 

2024年の干支龍が描かれた巨大な絵馬(*1)。

拝殿に目を移すとには何やら豪華な彫刻が。

大洗磯前神社

 

 

木鼻の龍はくりくり目。

大洗磯前神社

 

 

反対側の龍はかみつかんばかり。

大洗磯前神社

 

 

欄間には彩り鮮やかな透し彫り。

幻の名工とされる後藤梅介徳清(*2)の作とも。

大洗磯前神社

 

 

外からは鳥と植物の彫刻を10枚見られるが、1枚だけ鳥がお出かけ中。

 

 

絵馬は国家試験合格、安全と健康、恋愛成就などの願いや、ここには書けないイミフも。

奉納者が描いたと思われる少女たちはガルパンのキャラですね。

大洗磯前神社

 

 

そうなんです。ここ大洗はガルパンの聖地なのでありました。これは痛絵馬と呼ぶらしいです(*3)。

大洗磯前神社

 

 

拝殿前にはカエルが三匹。

「無事にかえる」「物がかえってくる」「欲しいものがかえる」と良いことづくめ。

大洗磯前神社

 

 

拝殿の左奥には末社の大杉神社、水神社、八幡宮。

大洗磯前神社

 

 

本殿は茅葺。江戸時代初期の神社建築。

 

 

本殿裏に咲き誇る梅。

 

 

本殿右側の末社は、大神宮、静神社、水天宮。

大洗磯前神社

 

 

海が眺められる大洗磯前神社でした。ではそろそろお暇しましょう。

大洗磯前神社

 

 

駐車場に戻る途中には軍艦那珂の忠魂碑(*4)。艦内神社として大洗磯前神社が祀られていました。精緻な艦容が石に刻まれています。

 

 

これから、近くの大洗魚市場に向かいます。

カキとかイイダコを買い食いするんです。

 

 

(*1) 巨大絵馬のサイズは横約4m、縦約3m。1トンあるという説もあるが裏が取れず。厚さ15cmの松、けやきなら、900~1260kgと1トン前後にはなる。

 

(*2) 江戸時代から明治時代にかけて関東地方で活躍した彫師。3Kmくらい北の四郎介稲荷神社の彫刻を手掛けている。

 

(*3) 痛絵馬とは、アニメ、ゲーム、漫画などのキャラクターや作品を題材とした絵馬。通常の絵馬とは異なり、キャラクターへの愛や作品への感謝の気持ちなどが表現される。

 

(*4) 軍艦那珂は、大東亜戦争中に活躍した日本海軍の軽巡洋艦。1944年2月17日にトラック島周辺海域で沈没し乗組員353名が戦死。忠魂碑は戦没した乗組員の霊を慰めるために1983年に建立。