【複製2】屏風ヶ浦は10kmの崖 銚子市~旭市
当記事はこちらの記事の複製です。グーグル検索にヒットしないため再々掲します。
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茨城県のくぐれない鳥居がある息栖神社からチーバくんの耳の先、銚子市に移動してきました。
銚子市の南側に九十九里浜まで延々と続くのが屏風ヶ浦(*1)。
火山灰と関東ローム層からなる高さ40~50mの断崖が、10Km先の刑部岬(ぎょうぶみさき)まで続きます。
遊歩道のスタート地点には伊能忠敬の銚子測量記念碑。
忠敬はこの付近から富士山の方位を測定し測量の精度に確信を得たそうです。
かつて屏風ヶ浦は波によって年間50~100cmも削られ、こんな大きな波食窪まで。
1960年代に消波ブロックが設置され、波食のスピードは10分の1に減少(*2)。
崖の上では、よくドラマが撮影されます。そう、最後に犯人が告白をするシーンです。
崖の上も見たかったけど危険かつ私有地があるので立入禁止。
下の穴は波で削られた波食窪、上は人が掘った穴。
右の地層がずれているとこは断層。タモリが喜びそう。
崖が途切れているところもあって、高波や津波対策でしょうか堤防が築かれています。
上からは民家が確認できます。この階段を上り下りして堤防を越えるわけです。
川には津波や高波を防ぐ水門。
天気もいいし、もう少し先まで歩いたら戻ります。
「東洋のドーバー」とも呼ばれる屏風ヶ浦。
普段は見ない地層が延々と10Kmも続くとは新鮮な体験でした。
屏風ヶ浦の沖合には高さが最大260mの洋上風力発電所。現在は開発段階。
2028年9月には31基が運転開始する予定(洋上風力発電プロジェクトの資料)。
ウインドサーフィンかっこいい(*3)。
1月末で寒いだろうに元気に操ってました。
この後、「地球の丸く見える丘展望館」から地球を眺めてきます。
追記: 今回のドライブ旅行の総集編を公開しました。
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(*1) 屏風ヶ浦は江戸時代の遊覧旅行「銚子磯めぐり」の終点。
その景観は歌川広重の「六十余州名所図会」にも描かれるほど。
(*2) 九十九里の砂浜の減少の一因は、屏風ヶ浦や太東崎の崖の侵食対策により砂の供給が減ったこと。
(*3) 実は20年前オルベリでウインドサーフィンをやったことがあるんです。
あの頃は若かった。何回落ちてもボードに這い上がれたし。