荒ワザ修理: ロジクール トラックボール M570 チャタリング | 本を持って南の島へ

荒ワザ修理: ロジクール トラックボール M570 チャタリング

11年前に買ったロジクール(LOGICOOL)のトラックボールM570です(*1)。最近、左クリックの接触不良がひどくなったので修理します。過去にも左クリックのマイクロスイッチの接触不良で何回か修理してるいわくつきモノ。
ロジクール トラックボール M570 チャタリング 修理

 

 

以前のようなマイクロスイッチ交換作業(*2)を避けて、なんとか接点復活剤で復活させます。ネジ穴は滑り止めゴムの下や電池ボックス内などに合計5箇所(矢印)。

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ネジを外す前に底面の穴からトラックボールを棒で押し出しておきます。入れたままでは本体全開せず(*3)。

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いじり止めネジのため、トルクスレンチのT6を使用(*4)。

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ネジを外したら分解工房のiSesamiや小型マイナスドライバーでボディーをこじる。

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丸印が左クリック用のマイクロスイッチ。

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最初はこの突起を押し込んで隙間から接点復活剤を吹き込んだものの効果なし。

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そこで、暴挙に出ます。マイクロスイッチの角をプラ用ニッパで切り取って穴開け(*5)。

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なんと、哀れな姿でしょう。ぽっかりと、かつしっかりと穴が開きました。

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こちらが接点復活剤。電気製品の多くはこの魔法の薬で直ってしまいます。

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穴から接点復活剤を吹き込んで、何回かカチカチします。

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仮組みして問題なく動作したので元通り組み立てます。

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「進む」「戻る」スイッチも反応が悪かったので、接点復活剤を吹きかけてみたものの効果なし。このタクトスイッチ(?)は密閉構造なのかも。交換が最良だけど、トラックボールは補助的に使うだけなのでお咎めなしとしておきます。

 

 

その後、しばらく使ってみたところ、快調にクリックできてます。建前上、接点復活剤はスライド式電気接点用だけど、経験上は点接触にも有効です。微小な横揺れで接点同士が擦られるのかもしれません。

 

 

(*1) 普段はペンタブをマウス代わりに使用。たまにドラッグができないソフトやWebアプリがあると、トラックボールの出番。

 

(*2) 基盤を外したり、ハンダ付け作業するより接点復活剤が簡単。

 

(*3) ボールを出してから分解しないと、この程度しか開かない。すっかり忘れていて最初失敗。

 

(*4) このレンチセットは1K円くらい。HDDの分解時にも活躍。

 

(*5) 以前、密閉型のボリュームにピンバイスで穴を開けて接点復活剤を吹き込んだことあり。今回はより手軽なプラ用ニッパを使用。内部構造を壊さないよう、少しずつ切る。ピンバイスと異なり、削りカスが内部に落ちる心配は最小限。