旧太子駅は廃墟マニア御用達(その1/4)
温泉といえば草津温泉。長野原から標高1200mの草津温泉に到達するには2つのルートがあります。かつて有料道路だった青ルートと六合(くに)を経由する赤ルートです。両方とも国道292号ですが、青ルートは登坂車線が整備された快適な道路。「♫草津良いとこぉ、一度はおいで~♫」とタイヤが奏でるメロディラインまで用意されています。
一方、赤ルートは狭くて急坂もあるワインディングです。大型車とのすれ違いが困難な所もあるんですが、走っていて楽しいのは断然赤ルートです。なので、草津温泉へ行くときは赤ルートを通ってしまいます。
で、今回赤城自然園(前編、後編)から草津温泉に向かう途中で立ち寄るとこを探してグーグルマップを眺めていたら、あったんです。不覚にもいままで通過していた謎の廃墟、旧太子駅跡があったんです。
ということでやって参りました、旧太子駅(おおしえき)です。戦時中に鉄鉱石を積み出していた貨物専用線の駅です。
戦後は旅客も輸送してたものの1971年に廃線。現在は、復元されたホームや駅舎、貨車の博物館になっています。ここは駅舎内の展示スペース。大人200円の入場券はここで。
駅舎を抜けると、マニアが喜ぶ廃墟が現れました。鉄鉱石を積み込むホッパーです。上から貨車に鉄鉱石を落とします。
これが鉄鉱石。9年前に訪れたチャツボミゴケ公園で見た穴地獄はこの鉄鉱石を掘り出した跡だったんです。やっと2地点が繋がりました。
場内には数台の貨物列車が展示されています。これが地味なようで、遍歴をたどると意外と面白いんです。
最初に現れるのは、京都市の大宮交通公園からやってきたヨ6720。
生まれて初めて貨車の中に入りました。うれし~
内部は機関車の模型や世界の貨車の展示会場になってます。
ボロボロだった車両はここ太子駅で再整備されかつての姿が蘇りました。「はるばる京都からやってきてよかった」と目をうるませてました。
太子駅その2につづく