DIY(後編):ハードディスクドライブの分解=ご苦労さん
DIYといっても Destroy It Yourself (ぶっ壊さんかいおんどりゃー)の後編です。古の13.6GBしかないIDEタイプの分解を続けます。
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前編の最後で磁石を外したところで、ヘッドの動きを制限しているストッパを抜く。
ヘッドをディスク板と干渉しない位置にずらし、ディスク板を引き上げる。
2枚のディスクを取り外し。そこらの鏡より平滑度は高くピカピカ。昨年おしおき分解した4TB HDDの約300分の1の容量。
裏返してモーターと基盤をつないでいるフラットケーブルを外す。
モーターの固定ネジを外して、軸と一体のスピンドルモーターを取り出す。モーターはこれ以上分解できず(無念)。
ヘッド軸側面のネジ①を外してヘッドを引き抜く。また裏面の基盤とつながるコネクター②も外す。
当時の技術の粋を集めたヘッド。ディスクの回転で生じる気流でわずかに浮き、ディスクとは非接触。
裏の基盤を外す。
ボイスコイル下側の磁石を取り外し。
ヘッドの軸も取り外し。
はい、バラバラになりました。なにかに使えるものはなさそう。磁石も形状が変だし。
なので磁石最後のお務めはディスク板のデータ消去。裏表念入りにこすって消磁。
すでに無効データで上書きの上強力な磁石で消磁したので省略したけど、念を入れるならディスク板を踏んづけて折り曲げてしまえば完璧。
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以上で使い道のない古くて容量の小さなHDDの「ご苦労さん」分解でした。