「VioletFizz」終演後記録 登場人物について『サクラ』 | 人様に傷つけられるような安いプライドは持ち合わせてございません。

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プロを目指し爆走中の劇団「Z・A」の主宰木田博貴のブログ。
いろんな事を日々綴るつもり、「Z・A」の最新情報なんかも載せる予定。

こんばんは

いよいよ今週末に迫ってきた、「隻眼の紅蓮丸Short Ver.森町」

稽古も残すところ水曜日木曜日の二日間

はたして、初めての地で、どれだけのお客さんが来てくれるのか?

こんなに未知数なのも久しぶりですね

Z・Aも、そもそも演劇も知らない人も多いだろう

そんなところでやるアウェー感が最高に楽しみ

もともと俺はアウェー大好き人間なのでね

やり逃げ出来る感じが大好きで

そもそも三島や浜松でやり逃げしてやるぜって感じで紅蓮丸やったら

評価していただき

「ちょっと面かせや」

的に話題にしてもらったわけで

こんかいもどうなるでしょうか?

 

さて、と言うことでブログは「VioletFizz」終演後記録、登場人物については今回が最終回になります

今回書くのは、やはり主人公『サクラ』

 

 

 

彼女はなんでしょうね

一言で言うなら

「救い」

だったのかな、と

 

物語としてはもちろん

 

俺にとっても

 

当初は、『ガラ』に仕事を頼みに来る少女

それだけだったんだよね

「必殺仕事人」で言うなら、頼み人

あくまでも最初は『ガラ』を軸に物語を考えていて

彼女はその依頼人でしかなかった

でも、物語が進むにつれて

抱えているもの

出会う物、出来事、言葉

それらが彼女をドンドン成長させていくのを観ていたら

いつの間にか主人公は彼女になっていた

 

それが分かってから、彼女の視点で物語を書くことになって

そしたら、彼女の抱えているコンプレックスが見えて来て

この物語は彼女の新しい一歩を描く物語なんだと思えたんですね

 

最初は、ただ人を頼るだけだった彼女が色んな人と出会い

出会いだけではなく、様々な感情をぶつけられ

その上で、過去の自分と決別をしようとする

その姿を美しいと取るか醜いと取るかは人それぞれで

 

もちろん物語だから美しく映りがちなんだけど

現実世界で起こっていたら、結構めんどくさい事だったりすると思うんですよ、彼女のやってることって

彼女自身も言っていて

「自分勝手なことは醜い事かも知れない、けどその醜さに蓋をしてしまったら人形と変わらない」

これ、実は視覚的絵巻で言うべきことかどうかは迷いました

どちらかと言えば、昔の木田博貴作品でテーマにするような一言だったりして

安っぽいセリフを、どれだけ大切に、熱を持てるのか

でも、今回の「VioletFizz」は自分としても新しい視覚的絵巻の形を求めていたので、これで良かったのかなと思っています

これまでの「紅蓮丸」シリーズとは少し違い、少し投げかける作品と言うか

少し締めれるような作品にしたくて

それを彼女が担ってくれたのかな

 

実は、中盤に出てきたバーのシーン

『サクラ』が『ガラ』に少しさらけ出すところ

変なマスターがいたところ

 

あのシーンが一番最後に追加されたシーンです

初めはあのシーン無かったんですよ

でも、もっともっと『サクラ』のことをお客さんにも、『ガラ』にも

そして俺自身知らないといけないと思って、あのシーンを追加しました

そしてあのシーンが実は一番好きなシーンでもあります

まあ、嫌いなシーンなんてめったにないので珍しい事でもないんですが

それでもあのシーンと

クライマックスの『ローリエ』を動かすところ

最後に『セージ』に酒を差し出すところ

これは『サクラ』の最高の見せ場でしたね

 

今回の物語の一つのテーマが「感染」であり「連鎖」

多くの人間の影響を受けて、『サクラ』が感化され、成長していき、影響を与える

そんな物語も描きたくて

お姉さんの素直なストレートな感情に魅力を感じ

『ガラ』の不器用な言葉に追い詰められ

そして自分の殻を破り、『ローリエ』を動かし

色んな人の力を借りつつ『セージ』の殻を破る

そんな物語が描きたくてラストシーンは書きましたね

 

どこまで描けたのか

そして表現できたのかはまだ分かりませんが

それでもこの作品に彼女がいたことが大きな救いになったんじゃないかなと思っています

誰かに力を与えられるような

そんな女の子を少しだけ描けたかな

 

あの後、きっと二人は幸せになれたんでしょうね

全然考えてなかったけど(笑)

でも、そうであってほしいと思うので

幸せになったと言っておきましょう

作者として

 

またいつか彼女と出会いたいものです

 

 

 

さて、こんな感じで登場人物についてはこれで終わりです

もちろん書き忘れていることもあるので、また時間がある時に追記するかもしれませんが

ひとまず一段落

 

でも、もう少し「VioletFizz」については書こうと思います

もう少しネタがあるのでね(笑)

 

では、今日はこの辺で

 

 今日も写真を一枚


初日の『サクラ』と仲間たち

そして『サクラ』のお友だちも



おし、更新!!!