立川再訪ー2 | JOKER.松永暢史のブログ

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Green Springsから出て多摩都市モノレール立川北駅に出る。

ホームから見ると、先ほど1Fで地図を入手した「タクロス」は超高層ビルで、今、屋上から吊り下げたロープをつけただけのガラス窓拭き人が、その恐ろしい仕事をしているのが見える。彫刻作品を見るとき作者の姿を想像してしまうのとは逆に、目の前の仕事人の日常生活を思い図ったりしてしまう。「釣り」だろうか、「ギャンブル」だろうか、はてまた「創作」であったりしたら面白い。

JR線を跨ぎ越して、立川南駅。次の柴崎体育館で降りて、小川の流れる立川公園の中を通ってLaLaLaへ。

地域活動・音楽プロデューサーのしおみえりこ氏にお会いする。目的は、基地の街立川が芸術の街に生まれ変わった理由についての取材。そしてそのような場所での音読活動が可能であるかということの相談。

しかし、どうやらこの人は、自分と同じく筋金入りの「ADHD者」で、話が思いついたところへ次々飛ぶので、なかなか本題に入れない。

しかしそれでもどうにか、北口の「ファーレ」は、1994年に都市再生機構により完成され、その芸術群は、アートディレクター北川フラム氏が選んできたものであると思われること、Green Springsは「立飛ホールディングス」により2020年に開設され、「公共事業」ではないことなどを知ることができた。

「立川地域文化財団」が創設されたのが1988年。立川市の文化振興計画が始まったのが1996年からであるから、「ファーレ」はその間に着手されたということになる。

このほかにももっと詳しく話が聞きたいと思ったが、そこに次々と来客があり、それが皆、画家、造形家、音楽家、地域活動家といった自己表現力の強い女性たちばかりで、落ち着いて話をすることは不可能になって諦めた。ともあれそこには、立川に生まれ育ったという人はいなかった。

著書を差し上げて、再会をお約束して、その場を辞した。

彼女は、近くフランスに渡り、「シュバルの理想宮」で、成田ヒロシの個展開催を提案すると言う。

立川―自分の直感が正しいとは限らないが、この地で音読活動を始めることに成功すれば、良い結果が生まれやすいと感じた。