14日、吉祥寺は井の頭公園南岸玉川上水沿いの『粋』に行った。
ここでは音読指導者水田さんの音読並びにサイコロ暗算学習会が開かれているのであるが、そのランチタイムは完全自然食ということで自転車で出掛けて行った。
当人は「恥ずかしい」を連発するが、自分のメソッドを伝える人を見るのは実に興味深いことである。
そこには「工夫」が加わっている。
着くと、音読ではなくてサイコロ暗算の最中だった。
生徒さんは30代40代の女性たち。都会的な面持ちである。
机の上のお盆の上で順次サイコロを転がしてもらう。
それを小さなホワイトボードに書いて、暗算表を利用しながら解答していく。
9×18×4=?
水田先生の「間」が良い。
ちょうどよく考える間を与える。
これはこの学習指導に欠かせない「技術」なのだ。
答えを出した時ではなく、考えている時にアタマが良くなっているのだ。
「どうしたら良いでしょうかね〜」と学習者と同目線なのも好い。
自分にも参考になることが多々あって嬉しい。
18×18×2=324×2
いいや、9×9×2×4=8×81で=648
すると、「歓声」が起こる。
「ああそうだったのか!」「その手もあったのか!」
4×8×12は?
これはふつう4×96=400−16とやるが、
16×24=20×20―4×4とやることも可能。
女の人たちがこれを面白い!と思ってやっている。
講師の紙芝居師的上手さに驚かされる。
胸に抱えたままのホワイトボードに上から数字を書くが、慣れているのかこれが結構綺麗に書けるのがすごい。
自然食のランチはどれも美味しかったが、12時間漬けて発芽した玄米を炊いたというご飯が本当に味わい深かった。
皆素材が良い。
カタカムナ音読と自然食美食。そこには言葉にできない「共通点」があるようだ。
キッチンスタジオ&カフェ・粋(すい)は、緑の井の頭公園をずっと抜けたジブリ裏の玉川上水沿いにある。
お料理は完全オーガニック&ヴィーガン&グルテンフリーで、シェフは陣田靖子さん。
手だけではなく心が行き通っている、完食ではなくて感触。
スペースは、縦長で木調。どこかV-netと共通するムードがあるが、水槽はない。
昼食を兼ねたお話し会に最適。不定期営業なので行かれる場合はHPで確認が必要。
幸福な気分で新緑のトンネルの中を自転車で突き抜けて帰った。