やはり音読は疲れるのか、久しぶりで9時間以上眠ってしまった。
昨日は書こうと思うことを書かぬうちに席を外れて食事をして入浴して床に就いてしまった。
タイカレーランチで満腹後、コーヒーを飲みながら話した。
それは労働と趣味の関係についてだった。
それは、何かの関係で、例えばタクシーの運転手はどのような趣味を持つか、彼らは余暇時間、自由時間に何をしているかという話になって、人はどのような労働をするとどのような趣味を持つ傾向に至るのかという議論になった。
―「眠る」というのは、労働で疲れ過ぎているわけだから、「趣味」をやってる時間はない。
―前に戸塚の駅直通のマンションの19階に住んでいる中学生がいて、この子はストレスが溜まると、「とことん平面を走りたい」と言って、学校休んで諏訪とかから電話くれたことがあったな。
―事務関係の勤め人とかは家へ帰るとテレビかpcのモニター画面になるのかな。休みの日はやっぱり焚き火とか自然のところに行きたくなる人が多いのかな。温泉とか。
―静岡県にはヤクザが多いと言われるが、それは漁港が多くてオカに上がった漁師たちが博打に手を出すためだという。漁も博打みたいなところがあるから、オカしいね。富山県の米騒動なんかも網元が博打の胴元も兼ねていたのが騒動の原因の一つだという。
―工員はギャンブル好き多いですね。パチンコ、競馬、競輪。ギャンブルはみんなに愛されている遊びですね。胴元が公共機関というのに微笑みを禁じ得ないですが。
―タクシードライバーもパチンコかな?
―いやいやそれじゃあ座りっぱなし。スイミングなんていうのは?
―いやそれはないでしょう。前に「カミさんと山登り」というのがあったが、これは妙に納得が行った。うちに来ていた電気工事屋は、年1回のヨーロッパ古城美術館巡りと答えたが、これも奥さんと一緒だった。
―ヘェー、意外といい趣味ですね。電気工事やっていると、ついでに室内にかかっている絵も見るようになっちゃうんですかね。それに内装とか。
―ペンキ屋さんは、「観劇」と言ったのでよく聞いてみると、それは宝塚だった。
―塗装業者が宝塚!何で?
―本人曰く、きれいだから。
―ははあペンキ屋はきれい好きだっていうことですかね。だったら清掃業者は何って言ってみたくなりますよ。それにしても先生は、何でペンキ屋と趣味の話なんてするんですか?
―いやそれはペンキが乾くのを待つ間ヒマだから。格闘技家は釣りが趣味の人が多いそうだが、その理由は釣りは格闘技と違って魚がかかるまで動かなくてもいいからっていうけどホントかねえ。
―お医者さんでエロビデオってのは?
―それはいるかもしれない。だが、楽器演奏というのは意外と多い。スポーツの人もあるが、マラソンなどこれは健全の鏡をやっているのか。
―同じ党に投票したからって趣味が一緒とは限らないように、仕事と趣味の相関関係は測り難い。しかし何かがそこにあるはずだ。先にも出たように、体力的に疲れすぎる労働をしている人はほぼ趣味を持つことができない人たちである。しかし、体力的時間的余裕のある人たちでも、自分の趣味を自分で見つけることができる人は限られてくる。中には、自分の趣味を自分で見つけるということを知らない人たちもいる。この自分の趣味を持つ習慣を教育が全く与えようとしないのはなぜなのか。それは個人の趣味を持つことが服従を受け入れる者にふさわしくないと言う意識があるからなのか。それとも「趣味」をしている時、人間が「自由」であることが誰かにとって不利益であるからなのか。本来自由を味わうためには、そこに何かをする時間と趣味がなければならない。例えば、「お祈り」とか、短い時間でできることもある。だから、必要なのは今が自分の時間であるという「意識」なのではないのか。あるいはその時間が来ることへの意識と決定が必要なのではないか。そしてそれは目が覚めていることを意味することになる。