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「お望みなら、世界最高のロック・バンドを作ってやろうか-」~CD帯より引用~
・・・格好良いねえ元気のあった頃のアグレッシヴな時代のマイルスはやる事も言う事もホント!A面全体を占める「Right Off」の格好良さ。ひたすら暴力的に同じパターンを繰り返すドラム(コブハム!)とベース(ヘンダーソン!)のリズムセクションにジョン・マクラフリンの「やったれ!」という感じの鋭~いギターが切り込んでくる。そしてマイルスのあの「音」が「プッピッ」とくるとね!もうそこはマイルスの世界。
こりゃもちろん「ジャズ」という括りには収まりきらない音楽です。どちらかと言えばロックです。いやロックか。モダン・ジャズの純粋なファンには受け入れがたいものがあるんでしょうね。グシャグシャ・マイルスの前哨戦みたいなものだし。
しかしねえ、編集があるとは言え、これがほぼ全編スポンティニアスな演奏である事自体信じがたいが、マイルスの場合ほとんどの曲がそうらしいので、これはもう各ミュージシャンの集中力!というのもあるかもしれないけど、計算されつくした図柄の鳥瞰図がマイルスの頭の中に事前に入っているというべきでただただ驚くしかない。
マイルス主導のもとでマイルスにコントロールされ行われる一大饗宴という訳である。
マイルス教祖の元へ集ったミュージシャンがマイルスのために捧げる演奏。こういう図式って強烈なリーダーを擁するバンドにはよくあるのかもしれないけど、マイルスの場合はこれがとても効果を上げているように思える。
「マイルスだったら・・・」、「マイルスのフィールドでは・・・」、「マイルスとやるんだから・・・」と言った参加ミュージシャンの思惑が良い方向に出て、本人さえ思い及ばないようなベストな演奏が出来る瞬間を迎えているような気がする。それぞれの心の中にあるマイルス像を表現するために本来自分が持っていないものまで提供する、そんなイメージ。
「Right Off」はテーマの格好良さと中間部で入るマクラフリンの決めはもうそれだけで有名なフレーズになってしまっている。27分近くある演奏が短く感じられる。ウルトラ級のテクニックを持つミュージシャンが参加していても弾く必要のない所では弾かない。
しかし、どうあがいたところでマイルスについてはとても1枚では語り尽くせないです。若きトニー・ウィリアムスと組んだ頃の目もくらむような4ビートもたまらんし。時代によって本当にスタイルを変貌させているミュージシャンです。
Kind of Blue、 On the Corner、足を突っ込むと抜けられず!恐いぞ!何と言うのでしょう・・・蠢く磁場のような。演奏する姿もうつむいてウロウロして絶妙のタイミングで「ポペッ」とくる。とにかく総括できません・・・
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