The Dark Side of The Moon / Pink Floyd | 音楽見聞録

音楽見聞録

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狂気/ピンク・フロイド
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 確か15歳の時、友人からこのアルバムをかりた。それまで「プログレ」という言葉すら知らなかった自分。


 「が~ん!」衝撃的だった。「Time」冒頭の時計の鐘の音が頭の中でファンファーレを鳴らす!こんなの有り?「俺はついに新しい音楽の世界を見たのか?」のけぞる様な思いで耳に全てを集中し、気が付けばアルバムが終わっている。


 良い意味につけ悪い意味につけ、いわゆる「プログレ」というジャンルをある程度世の中に知らしめてしまったという意味ではキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」に比肩する作品と言えるだろう。

 このアルバムを聴いてしばらくの間は、またこの感動を味わいたい!という半ばプログレ中毒症状のような思いで西新宿界隈でのプログレ・レコード漁りの日々が始まった、私にとっては記念すべきアルバムである。(悪い道に足をつっこんだとも言えるが・・・)
 

 今聴いても各曲が非常にキャッチーでかび臭くない。曲のメロディが豊かでわかりやすい事この上ない。アルバムのコンセプトも非常に普遍的で分かりやすいテーマを選んでいる。まあ万人が思い描くところの類型的なプログレという所でしょうか。ただそうは言ってもそれまで誰もやってなかった事を見事にやり遂げた、という作品。


 デイヴィッド・ギルモアのギターの音色はあいかわらず良い。ロジャー・ウォーターズはじめVOも良い。コーラス隊も効果的に配置されている。ニック・メイスンのちょっとだけモタリ気味のドラム、リチャード・ライトのホニョニョ~ン・キーボードもこの時期は健在。楽器のテクニック云々より、やはりこの4人がピンク・フロイドなのですね。


 このアルバムの曲構成、頭に焼き付いちゃっている人多いだろうな。チャート・インの記録がギネスに載っていたりと時代を超えたモンスター・アルバム。発売からこれまで一体何人の人がこのアルバムを体験したことだろうか。ジャンルに拘ることなく是非体験すべき名アルバム。

 最もフロイドらしいのは後半のメドレー部分。たたみ込む構成で迫る。Us and Themなど名曲も多く収録されている。