Under The Iron Sea / KEANE | 音楽見聞録

音楽見聞録

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CDレビュー中心のつもりが、映画や書籍など他の話題も。

アンダー・ザ・アイアン・シー -深海-/キーン
 
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 まずはジャケット。いいですねコレ。実はこれCDサイズの縦6枚分つながった絵の一部です。波の下は海中の世界。ポップでありながらどこかレトロな雰囲気を残す作品。これを書いたSanna Annukkaさんとは何者でしょうか。気になるイラストレーターです。

 さて、このバンドは3編成でとてもメンバー構成が変わっている。リード・ボーカルにドラムにキーボード。つまり伴奏するための旋律楽器はキーボード(それもほとんどがピアノ中心)一人だけとなる。このミューシャンが楽曲や演奏、作曲の要になっているのは間違いないでしょう。強めのエフェクトをかけたキーボードをたくさん重ね、ベースも演奏している。従ってこのメンバー構成から想像されるような音の薄さはありません。


 ライブの様子もちょこっと見ましたが、まあ一部テープエフェクトを使用しているとは思いますが、それなりに再現しとります。


 ボーカルは割とエモーショナルにストレートに歌うタイプで雰囲気はあるけれどそれほど印象に残る訳ではない。

 ステージでのナルへの入りっぷりもちょっとだけ気になるところ。間違った方向に進むなよ~


 このバンドは実に独特の雰囲気がある。どこか幻想的な雰囲気はプログレの香りさえする。敢えて似たバンドを捜せば、2枚目3枚目あたりのレディオ・ヘッドにほんの少しだけ雰囲気が似ているかもしれない。彼らもどこかでプログレを感じさせたし、プログレファンのリスナーも多かったように記憶している。


 グラミーにノミネートされたらしいアップテンポでキャッチーな「IS IT ANY WONDER?」やタイトルソングとも言える「CRYSTAL BALL」がこのバンドの白眉といえるか。個人的には「CRYSTAL BALL」が一番好きです。

 とても似合いそうな簡単なピアノとドラムで歌われるバラード曲の方が意外と平凡でつまらなかったりする。


 このアルバムは2006年発表の2作目で、実は1作目は聞いた事がないのだが、かなり印象が異なるらしい。


 曲。雰囲気もあり素晴らしい瞬間もあるが、どうしても単調になりがちなところがある。同じ雰囲気でアルバム1枚分を聞かせるには少々力不足の感がある。こうなるともうメロディライン頼りになる。とても微妙なスタンスにいるバンドと言えるかもしれない。これからの方向性によっては良い作品も作れそうだし、その逆もあり得る。


 音はしっかりとUKロックの系譜を踏襲しています。