The Lonesome Jubilee / John Cougar Mellencamp | 音楽見聞録

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John Mellencamp
The Lonesome Jubilee

 「ジョン・クーガー」、「ジョン・クーガー・メレンキャンプ」、「ジョン・メレンキャンプ」・・・この人も結構改名が多いなあ。このアルバムを発表した1987年は「ジョン・クーガー・メレンキャンプ」だったと思う。


 実は私は個人的にはアメリカのカントリー系の音楽はあまり聴かない。乾ききった音と、たとえマイナー調の曲でもどこかにある脳天気さみたいなものがあまり好きになれない。ライ・クーダーが行っていた一連のルーツ・ミュージック掘り起こしみたいなものはそれでも少しは聴いていた。その程度。


 だが、このアルバム。もうめちゃアーシーで格好良いアルバムとしか表現できない。まさに土の香りがする。結果、私の中では87年のベスト3に入る名盤になってしまった。
 ジョン・クーガーはこのアルバムまではいかにもアメリカン・ロックらしいアメリカン・ロック(?)の王道パターンでの作品を発表し、それなりのシングル・ヒットも出してきたが、この盤は自身のルーツに立ち帰った印象がある。ヒットチャートの動向を気にせず、ひとまず休んで、周りを見回して、自分のいる位置を確認しているようなアルバム。


 楽曲はとにかくシンプル。楽器もアコギ(ドブロも含む)、マンドリン、ハープ、バンジョー等、中心となるものはシンプルで土臭いもの。これでもしもバリバリのカントリーでもやられた日にゃあ、このアルバムとの出会いも無かったろうが、ここで展開されているルーツ・ミュージックはたまらない~。


 こうして録音された作品、そこには決してカントリーではない土着「ロック」が厳然としてある。音はひたすらカラっと気持ち良く響く。無駄なものはない。メレンキャンプの声も曲にぴったり合ってる。そして曲もつぶが揃っている。「Check It Out」、「We are The People」、「Empty Hands」、「Hard Times for an Honest Man」などはメロディがとっつきやすく頭の中に残る。かっこ良いなあ。
 あまり聴く機会のないジャンルではあるけれど、この路線捨てがたいな~。