- PFM
- Per un Amico
プログレ・ファンにはもうお馴染みのイタリアのバンド、プレミアータ・フォールネリア・マルコーニ(これ、お菓子やさんの名前らしいですが・・・)、通称PFM。
全編に渡り前面に押し出されるメロトロン。つま弾かれるガット・ギター。叙情性いっぱいに盛り上がる楽曲。そして変拍子。イタリアン・プログレのイメージのある一面を決定付けてしまったバンドであることは間違いない。
このアルバムは後にELPのマンティコア・レーベルから発売される世界デビュー盤「幻の映像」の元となったアルバムの1枚でイタリアでは2ndアルバムにあたる。
「幻の映像」で再録音された楽曲と原曲が比較できる。(但し数曲はそのままこのアルバムから引用されている)
私自身は明らかにこちらのアルバムに軍配を上げる。薄いベールがかかったような少しだけ息苦しい濃厚な空間。夏の昼間、昼寝から覚醒した一瞬に感じる自分を見失なうあの感じ。彼らの幻想的な楽曲の雰囲気はイタリア盤の方がより鮮明なイメージとなり聞き手に伝わってくる。
特に「幻の映像」の中の名曲「人生は川のようなもの」の原曲「ほんの少しだけ」はイタリア盤の方が圧倒的に好みである。
ピート・シンフィールドが世界デビュー盤で加えた大袈裟で必要のないエンディング効果音はいったい何なの?そしてその変わりにカットされてしまった完璧に美しいイントロ。なぜこの部分をカットしたんだろう?この一事をとっても、よりストレートに一般受けするように作りかえられてしまった印象がある。
そしてなによりもこのバンドには英語で歌われるそれよりもイタリア語の響きが合う。
と言いながらも、これまた名盤の下のアルバムは英語盤の方が実は印象が良いんだよな~・・・・なぜ?
ただ、この頃になると明らかに世界のマーケットを意識している事がわかる。曲の手触りが初期とは少し異なるから。