- Oingo Boingo
- Dead Man's Party
今や映画音楽家としてすっかり有名になってしまったダニー・エルフマンだが、彼が率いる音楽集団オインゴ・ボインゴも劣らず面白かった。彼らのアルバムを1枚だけ選ぶとなると考えてしまう。
バンドの一つの特徴でもあったホーンセクションを加えた作品なら本作だし、バンドとしての音楽の最終的な完成度なら94年の「BOINGO」を選ぶし、躍動感を楽しむなら解散ライブを収録した95年の2枚組「Farewell」(このライブは長尺のビデオも出ており必見!)になるところ。
アルバム「Dead Man's Party」は収録の同名曲がこの時期のバンドを表す代表的な曲。キレの良いブラス・セクションとギター・リフのかっちりした構成の上で歌われるエルフマンの独特な歌声。いや~クセになりますです。クールなホーンの音と独特の曲調がマッチしている。
「シアトリカルな」と言っても基本的には米国、ニューヨークのバンドという事もあって、いわゆるイギリスのプログレ系バンド(例えば、ピーガブ時代のジェネシスとか)のそれとは一味違う。叙情性を前面に押し出すというおしつけがましさはほとんど無い。
バンドのサウンドは捻ったようでいながら実は素直であっけにとられるくらいキャッチーなメロディーを持つ曲があったり、パンキッシュで勢いだけの曲があったりと、詰まるところニューウェーブ時代を駆け抜けたエルフマンの持つ様々な音楽の引き出しの具現化といったところか。
映画音楽にも非常に冴えを見せたミュージシャンなので、バンドという形態で出来る事はやりつくした、という事が解散に繋がったのだろうか。
ちなみにこのバンドのギタリスト、スティーブ・バーテックは相変わらず映画音楽家となったエルフマンの片腕です。スティーブはオーケストレーションのスコアをおこせる(つまりエルフマンの鼻歌をオーケストラ用の譜面に書き直すことができちゃう!)才人。すごいね。
エルフマンのサウンドトラックでは近作なら「チャーリーとチョコレート工場」が良い。強烈なエフェクトがかかっているが久々にエルフマンの歌声も聞くことができる。
- Danny Elfman, Rick Wentworth, Danny Elfman
- Charlie and the Chocolate Factory [Original Motion Picture Soundtrack]