Eve / The Alan Parsons Project | 音楽見聞録

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The Alan Parsons Project
Eve

 アラン・パーソンズ・プロジェクトはビートルズやピンクフロイドのレコーディング・エンジニアなどで名前をあげたアラン・パーソンズとミュージシャンのエリック・ウルフソンの二人でコアを成し、あとはその都度アルバム毎のコンセプトにより必要なミュージシャンやヴォーカリストを集めてレコーディングする、ある意味理想的とも言えるグループ。

 まず、ミュージシャン同士で煮詰まるというバンド特有の欠点がないもんね。作品毎に全く異なったコンセプトやテーマを作りやすいし、全く異なったテーマを設定しても、それに見合ったミュージシャン、特にヴォーカリストを自由に選べるという点はかなりの強みでしょう。

 反面、クオリティを上げておかないと「個性」が出にくいという欠点もあります。

 
 プロジェクトの中で1枚選ぶとなるとこのアルバム「Eve」がお気に入り。VO入りの曲が7曲、インストものが2曲。これに対し起用したヴォーカリストが6人!それも男性VO4人、女性VO2人ともう曲ごとに見事にバラバラ。

 しかし、エンジニアゆえなせる技なのか収録された各曲には統一的な質感が感じられる。なかなかの名盤だと思うのですが如何でしょうか?
 こってりオーケストラをフィーチャーした曲あり、エレクトリック・ポップ的な曲(今聴くとさすがに古くさいけど)ありで非常に楽しめる。

 女性VOの一人、クレア・トーリーはピンクフロイドの名アルバム「狂気」の「虚空のスキャット」でのヴォーカリスト。このように意外なVOを知る事ができるのも楽しみの一つ。


 但し、アラン・パーソンズの連れてくるミュージシャンは自分がプロデュースしたバンド等が中心となるため、レコーディングを重ねる度にメンツがある程度固まり始め音の方も段々とマンネリ化していった。アルバムコンセプトの面白さでそれをカバーしていた80年代初めまでは良かったが、段々とコンセプトそのものがマンネリ化した結果、その後はアルバム毎に2~3の良い曲はあるが全体的にはつまらなくなってしまったという印象がある。CMで名前を売ったところもあるけれど、途中からのあまりにヒット狙いの軽めの路線にはちょっと白けた。

 ヒプノシスのジャケットもあいかわらずエグイ・・・・