ある日突然地球にパル遊星という天体が接近
衝突はしなかったが、この異常現象に
天文学者たちは慌てる
パル遊星は平和な星だったがゴアの送り込んだ
灼熱怪獣アロンによって星全体が炎に包まれていたのだ
破壊寸前のパル遊星からリーザ王女ひとりだけが脱出
地球に逃げ延びたところをガムに助けられる
ガムはリーザをムラカミ記者のところへ連れて行き
自宅で保護しようとするが、ゴアの部下に追跡され
ムラカミ記者の車は崖下に転落してしまった
「家の雑草だけ燃やしても雑草はそれで絶滅しないだろ?
それと同じさ
前のやつらは地球に運ばれて来た人間モドキの
一部にしか過ぎないよ」
「するとゴアは次々と新しい人間モドキを
地球に・・・・」
「しかしなんで我々を狙ったんだ?」
「この子宇宙人だって言ったな
もしかしてこの子を狙ったのか・・・・」
この時リーザは意識を取り戻すが
不時着のショックか記憶を失っていた
家の中からはゾロゾロとゴキブリのように
人間モドキが現れ、ガムを捜す
「どうだった?」
「家の中は人間モドキだらけだよ」
「くそっ、人の家にっ」
マモルたちは、静岡にあるムラカミ記者の
実家の別荘にとりあえず避難
ムラカミ記者、実は名家のお坊ちゃんで
家を引き継がず新聞記者になったらしい
「それにしても避暑地のはずなのに妙に暑いな
まるで蒸し風呂だ、、、」
「ここのところ異常気象でして・・・・
地球温暖化って言うんですかね
私にはわかりませんが・・・」
「ねえパパ、大変だよ!
森のリスやシカなんかが物凄い数で
大移動してるよ」
「何?」
「森の動物たちは危険に敏感ですからな
何か察知して逃げ出したんでしょう」
「危険って何?」
「余計な心配はしないでいいよ
お前たちはここの露天風呂に入って行きなさい
天然の温泉だ」
マモルはガムを露天風呂に誘うが・・・
「いやだよ~僕の体は硫黄なんかにつかると
酸化して塗装がくすんじゃうんだ。。。」
「いいからいいから
背中流してやるよ」
だが露天風呂はとても人間が入れないくらい
グラグラと沸騰していた
ドドドドドーーーーン
その時轟音が辺りに響く
「あっ、見ろよあれっ!」
「お坊ちゃま、何を・・・・」
「決まってるだろ、富士山噴火なんて
大ニュースじゃないか」
「凄いな・・・・噴火するするとは言われていたが
本当に噴火するなんて」
「恐ろしい事です・・・・きっと神様が
お怒りになったんでございますよ、、、、」
「大きな被害ででるかもしれないと言うのに
お坊ちゃま写真など・・・・
旦那様が聞いたら嘆かれますな」
「おいおい、親父に変な事言うなよ」
「お・・・おいっ、なんか怪物がいるぞ」
富士山の麓から突然アロンが姿を現わした
こいつ実はマグマ大使のオープニングや
第1話に出て来たのと同じ怪獣なのだ
別の番組ではアゴンと名乗り、ドラマ化もされていた
アロンは真っ赤に燃え滾る鉄球のようなもので
アロンが通ると周りは灼熱地獄に陥った
「お・・・おいっ、どうしたんだ!?」
「アロンですっ、アロンが現れたんだわ
パル遊星はあいつに滅ぼされたんですっっっ」
どうやらリーザの記憶が戻ったらしい
「パル遊星って、もしかして君は
パル遊星の人なのか!?
この間大爆発した・・・・」
「パパっ大変だ、富士山に大怪獣が出たよ!」
「だ・・・・大怪獣?」
「それがアロンです
あいつは通るたびに街は焼け野原に。。。。」
「するとパル遊星の爆発もその怪獣の仕業
なんですね!?」
「そうです、ゴアという悪魔のような宇宙人が
送り込んできたんです」
「記憶が戻ったんですね?」
「ええ、私は地球にこの危険を知らせに
来たんです・・・父の命令で」
そこにフラフラになったガムがやって来た
「どうしたんだよガム・・・・」
「あの怪獣の熱と地上の暑さで僕のエンジンが
オーバーヒートしそうだよ。。。。」
「アロンの仕業ですわ!
あいつは体から発する熱で全てを
焼き尽くすんです」
「すると富士山の噴火もこの異常気象も
その怪獣の仕業という事か・・・・」
「なんてやつだ、地球の気候まで変えて
しまうなんて。。。」
更に地震も発生
「同じだわ・・・・パル遊星と・・・・
早くあいつを倒さないと」
「倒すったって・・・・」
「ムラカミさんっ、なんとかしてっ!」
「なんとかって言われても、、、、、」
「どうしたのかねマモル君」
「アロンだよ、ゴアがアロンって怪獣
送り込んできたんだ
マグマ大使、アロンをやっつけてよ」
我が物顔で暴れまくるアロン
周囲はもはや人間が近づけないくらいの
高温に達した
アロン、富士山を噴火するだけあって
マグマ大使よりはるかにデカイ
なんとマグマ大使、相手の寸尺に合わせて
巨大化する能力も備えていた
しかしアロン、自分と同じような大きさの
相手と格闘した経験は薄いのか
マグマの攻撃に戸惑う