地球征服を企む宇宙の帝王ゴアは
突如現れたマグマ大使に驚愕
マグマの弱点を知るため、データ集めに
バドラという怪鳥を送り込む
バドラ出現に、村上記者はマグマ大使に
応援を依頼
しかしその頃、マモルとガムは抜け出して
マグマとバドラの戦いを見ようと現場に向かったが
ゴアの円盤に捕まってしまった
「そんな怖い顔をしないでくれたまえ
君たちは私の大事なゲストだよ
危害を加えるような事はしない」
「いい加減な事を言うなっ
地球の侵略者のくせに」
「君たちは誤解をしている
私は子供が好きなんだ
この円盤内にもいろんな星の子供たちが
平和に暮らしているんだよ」
「じゃあ何故地球を攻撃するんだっ!?
お前の攻撃で子供だって犠牲になるんだぞ」
「私は無差別に攻撃なんかしないよ
私の戦いは子供達とではなく、聞き分けのない
石頭の大人たちを懲らしめるための戦いなのだ」
「難しい言葉を知ってるね
その通り、私は子供たちがもっと自由に暮らせる
縛りのない宇宙を作る事が夢なのだよ
宿題も体罰もない平和な宇宙をね」
「この子たちは、いろんな星から集めた
君たちの友達なんだよ
みんなこの円盤内で平和に暮らしているんだ」
「今バリアーを解除してあげよう
この子たちとお友達になってあげたまえ」
「あっ、壁がなくなってる・・・・」
「みんなこいつに騙されてるんだっ
こいつは物凄く悪いやつなんだぜ」
「行きたいならマモルだけで行きなよ
僕は絶対ゴアの口車には乗せられないぞっ」
「うちのママが言ってたけど、子供好きな人に
悪い人はいないらしいぜ」
「僕は人間じゃないし、ゴアも人間じゃないっ
マモルがそんなだと、人間全部が
バカだと思われちゃうぞ」
「いいよもう、こんなわからず屋放っといて
行こう」
「えっ、いいの?」
「おやおや、仲間外れにされちゃったね・・・・」
「余計なお世話だ
僕はお前と戦うために生まれてきたんだ」
「僕のお父さんはマグマ大使なんだぞ!
そのうちお前をやっつけるから覚悟してろ」
「ふはははっ、これは思わぬ収穫だ
このガキの体を徹底的に分析しろ!
マグマ撃退の手掛かりになるかもしれん」
「私はアラン星人のチクルよ
あなたは?」
「村上マモル、地球人だよ」
「ねえ、君たちなんでここにいるの?
君たちはいつ自分の星に帰るんだい」
「自分の星に帰る?」
「だって君たちのパパやママは心配するだろ?」
「パパやママってなーに?
それ美味しいの??」
「私たちのおうちはこの円盤よ
ゴア様は優しいし、何やっても叱らないわ
毎日おいしいものいっぱい食べさせてくれるし
いろんな星の言葉も教えてくれるの
だからあなたともお話できるし」
「もしかして君たちゴアに記憶消されたり
洗脳されてるんじゃないの?」
「うふふふふ、言ってる事がちょっと
わかんないわ
なんだかおもしろいのね、マモルって」
「わかんないのはこっちだよ、、、」
「ねえ、そんな変なお話よりみんなと
楽しく遊びましょうよ」
「う・・・・うん」
「体全体が生態部品で出来ているのか・・・
ロボットと生物の中間と言う事だな
しかし地球人がこんな精巧な生物を
作れるとは・・・・」
「この子供の体組織は
ダイナモニウムというダイヤモンドに近い
物質で構成されていますが、この物質を
地球人はまだ発見しておりません
地球人の行けない地球の地下でしか採掘
できない鉱物です」
「エネルギー源は電気です
約1000万ボルトの電圧で動いています」
「この子供の大きさから推定すると
マグマ大使はおそらく5000万ボルトの電圧で
動いていると思われます」
「電気か・・・するとマグマから電気エネルギーを
奪ってしまえばやつは動けなくなると言う事だな」
「5000万ボルトより大きなマイナスの電流を流せば
あるいはマグマの電気エネルギーを吸収
できるかもしれません」
「うむ・・・・5000万ボルトより大きな
マイナスエネルギーか・・・・・」
「残念ながらそんな高出力のマイナスエネルギーを
放つ武器は我々は持っていません・・・」
「まずいぞ・・・・ここが襲われたらただでは済まん
全員に退避命令だ!
それと防衛庁に連絡しろ」
「げ・・・・原発」
「村上さんっ、すぐにマグマ大使にやつを
止めてもらわないと」
「村上さん、残念ながらマモル君とガムは見つかり
ませんでした、、、」
「そんな事より大変なんだマグマ大使っ」
『ガムのバカ・・・僕は別にゴアを信用したわけじゃ
ないんだ・・・あれはあいつを油断させるための
芝居だったんだよ、、、』
「今に見てろよマグマっ
ここが貴様の墓場になるのだ
ガハハハハハハ」