蜃気楼ボールを花形に打たれた飛雄馬
しかしその花形も、野球生命を失い
球界を去った
もはや蜃気楼ボールを打てる打者はいなくなり
完全に無敵と化した飛雄馬
花形の抜けたヤクルトをしりぞけ、長嶋巨人は
リーグ3連覇を果たした
一方父一徹は、この頃から体調を崩し
倒れて病院に搬送される
一徹の余命はあとわずかと判明
それを知らされた飛雄馬は、一徹に
長嶋巨人初の日本一と自らのМVPを約束
予告通りそれが達成された時、星一徹の命も尽きた
王者阪急を日本シリーズで4タテ
4連投4連勝、最後は完全試合で日本一を決めた
飛雄馬がМVP獲得
長嶋監督が実際に日本一に輝くのは
これから二十数年先の話だが・・・
『長嶋巨人、日本一は星ひとりで投げ抜いて
達成した日本一ですっ』
『かつて西鉄稲尾が4連投で日本一を
勝ち取りましたが、全て先発完投の星は
それを凌ぎました』
「いや、まだ生まれてないよ
もう間もなくだと思うが・・・・」
『お義父さん死去の知らせとほぼ同時かよ・・・
まさか星一徹の生まれ変わり、、、、
いやいや、そんな怖い事は考えるのよそう。。。』
「たった今ですね・・・・ブーちゃんから電話
あったんてすよ・・・ええ」
「最後は苦しみもせず静かに眠るように・・・・
お前の勝ちを見てすぐじゃった・・・・」
「父ちゃん、このMVPは父ちゃんと一緒に
獲ったものだよ・・・・」
「周りのやつらが父ちゃんの事なんと言おうが
俺にとって父ちゃんは誇りだっ」
「なーにがゼッコーチョーだっ!
そんなんじゃレギュラーは獲れんぞっ」
「スマン・・・ちょっと挨拶に来ただけだ」
「星先輩っっっ、ホントシャレ通じないんスね、、、、
それじゃあアメリカで生きていけませんぜ」
「実は俺、今度江川の専門捕手に選ばれたんス
長嶋監督直々の指示ですぜ」
『あいつが江川か・・・・あいつのせいで
番組も原作も打ち切り・・・巨人の人気も
急降下したんだよな、、、、』
「ま、球団からの出場自粛命令受けてます
けど、その間の面倒は俺が見る事に・・・・
しっかり鍛え直してやりますよ」
「いや、あいついろいろ言われてますけど
性格は良いやつなんですよ
星先輩にはかなわないまでも
良い球投げますしね」
「そうなのか?」
「またシャレが通じないとか言われそうだが
巨人軍の未来はお前たちにかかってるんだ
しっかりやってくれよ」
「よっしゃー、江川っ
星先輩にお前の本気の球見せてやってくれっ」
ただ本人も家族もマスコミにイジメ倒され
当時笑顔を見せる事などなく、仏頂面が目立ったため
この江川さんも何考えてるかわかんないくらい
無表情だ・・・
今でこそいろんなファンや選手から尊敬される
江川さんだが、この頃はプレーも人格も
全て批判され、日本で一番の嫌われ者だったなぁ、、、
「やあ、サッちゃんか・・・・
試合の帰りかい?」
「また負けたでヤンスよ、、、、」
「あの花形もどきにまたまたホームラン
完全試合どころか大炎上でヤンス」
「うるさいっ、あんたのエラーで
リズム狂ったのよっ」
「その前からコントロールダメだったでヤンス
四球連発で、押し出しでヤンス」
「いや・・・それはその・・・」
「やったー、これオークションに出したら
いくらで売れるかな?」
「おい・・・・・・」
「これ貰った時は本当に光栄でした
でもやはりこれは監督の背番号です
俺が付けてちゃいけない」
「お前はいまやまぎれもなく巨人の星です
その背番号は君に与えたものだ
君が持ってなさい」
「し・・・しかし」
「メジャーに行って、もしダメだったら
すぐ戻って来なさい
そのために残しておくんです、ええ」
「でも俺メジャー移籍なわけではなく
野球留学・・・いわば練習生です
それに多分日本には戻って来ませんよ・・・
父ちゃんも花形もいないし・・・・」
「よかったな父ちゃん・・・・花形に
こんな立派な墓作ってもらえて」
「俺アメリカに行く事を決めたんだ・・・・
それも正式契約なしの野球留学
向こうでテスト受けて、ルーキーかマイナー
からスタートさ」
この後花形や伴、左門なんかもやってくるが
みんなセリフはない
そもそも前年の20勝投手を野球留学に
出すなんてあり得ないんだけどね・・・
当時いくら日本のプロ野球とメジャーに力の差が
あったとしても、日本のプロ野球そこまで
レベル低くなかったし、、、
最後にこんなポエムみたいなのが出てくるが
最後の最後に梶原先生に気を効かせたか
丸目役の田中亮一さんって、デビルマンの
不動明やってなかったっけ?
なんとこの最終回には明子ねーちゃん一切
登場せず
明子役の白石冬美さんの名前もなかった