飛雄馬の蜃気楼ボールに苦しめられる横浜大洋
ついに球団一丸となり、蜃気楼ボール打倒
プロジェクトが発動された
その第一の刺客に選ばれた左門だったが
球団が全精力を注いだプロジェクトチームでも
蜃気楼ボールの全容究明には至らない
そんな中左門は、蜃気楼ボールがキャッチャー
捕球直前ひとつのボールになる事に注目
その正体はソニックブームだと気付く
そして迎えた飛雄馬との対決
左門は見事ホームランを放つも、それは自然の
強風に助けられてのものだった
この夜のカープ戦も飛雄馬が抑えに登板
カープ打線を三者凡退に打ち取って
巨人が勝利した
巨人寿司では早くも優勝祝賀会の話題が・・・
まあ実際のこの年は巨人優勝逃したんだけどねw
「まだ優勝の話は早いよ・・・・
蜃気楼ボールもこの間左門さんに打たれたし」
「たまたま強風吹いてちゃんと変化しなかった
だけで、別に左門が強風吹かせたわけじゃ
ない」
「しかし・・・・その強風吹かせそうなやつが
約1名いる・・・・」
「激烈!!ツバメ返し打法」
花形は打倒蜃気楼ボールのために
二軍落ちを自ら広岡監督に申し出た
勿論優勝戦線真っただ中で主力花形の
欠場を広岡監督は簡単に許可しなかった
「そもそも私の経験からして蜃気楼ボールを
理論的に打つのは不可能だよ」
花形の固い決意に広岡監督も
二軍落ちをしぶしぶ了承したのだった
スパコンに囲まれた謎の施設
何をやってる会社なのか意味不明だった
「やあ花形さん
例のアレ、期待通りに仕上げましたよ」
どうやら金で言う事聞かせたらしい
花形の注文は、仮想蜃気楼ボールを
ホログラムで作り出すシステムのようだ
3Dメガネもなく、ホログラムの球を肉眼で
視認できる、今でも難しい装置だ
勿論仮想のボールを蜃気楼ボールと
同じように変化させる事も可能だが
画面の中ではなく、実体化させてるし・・・・
「蜃気楼ボールの再現はありがたいが
やっぱり打てないでは意味がないぞ、、、」
「くそっ、スイングを早くしても
分裂してるボールが打てん、、、、
やはり広岡さんの言う通り打つのは不可能
なのかっっっ」
しかも真っ赤な仮想蜃気楼ボールは
残像として目に焼き付くため、なんだか
視力もおかしくなった
だが「放っといてくれ!」と
明子ねーちゃんの言う事も聞かない
昼間は仮想蜃気楼ボール打倒の練習
夜は空気力学の勉強
そりゃ頭もおかしくなる、、、
明子ねーちゃんが悩んでるのは
花形の奇行だけではなかった・・・
この時明子ねーちゃんにもある変化が
「ふふっ、何を今更・・・・
そんなのは以前からある事じゃないか」
「今回だけは様子が違うのよ」
「異様に疲れて帰って来るし
口数も減って、まるでノイローゼだわ」
「仮に連れて行っても、飛雄馬の球が
打てない限り同じ事だわ」
「わしに蜃気楼ボール攻略をしろとでも
言うのか?」
「お前、以前はわしと飛雄馬の確執をあんなに
嫌っておったのに、何の心境の変化じゃ?」
「花形君はその事知っておるのか?」
「まだ言ってないわ・・・今言うべきかどうかも
わからないの、、、、」
「どうせ私が言っても花形が飛雄馬との
勝負を諦めるとは思えないし・・・
私どうしたらいいのか」
「飛雄馬は大切な弟だわ・・・・
でも今は私は花形の妻なの
どうかお父さん・・・花形の力になって
あげて」
「は・・・花形さん・・・・
差し出がましいようですが、もう無理ですよ
体にも悪いし止めた方が、、、、」
「止める?
金出してるのは僕だ
僕が止めろと言うまで続けてください!」
「花形さん、、、」
「まいったな・・・・最初は面白そうだから
協力したけど、これじゃあキ〇ガイの相手だ
他の仕事もあるのに。。。。」
「まあそう言うな
彼も打倒蜃気楼ボールにそれだけ必死なのだ」
「えっ!?
あんた誰!??」
「そうじゃが、別にわしは飛雄馬のために
スパイに来たのではないぞ」