新巨人の星Ⅱ第20話 「魔球攻略作戦」 Bパート | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

飛雄馬の蜃気楼ボールに手を焼く横浜大洋は
ついに球団一丸となって打倒策に乗り出す

 

「蜃気楼ボール打倒プロジェクト」
この刺客に選ばれた左門

 

だが大洋球団が収集した情報とデーターから蜃気楼
ボールを徹底分析するが、まだ不明な部分は
多かった

 

蜃気楼ボールの正体は残像現象
これは解明したものの、左門は蜃気楼ボールが
キャッチャー捕球直前に分裂を止める謎にこだわる

 

しかし上空を飛ぶジェット機のソニックブームから
その謎をついに掴むのだった

 


ここは左門の秘密特訓場近くにある料亭

 


「あ、女将
いま会議中なんで入室は待ってください」

 


「え・・・でもお料理が冷めちゃうわ」
「とにかく重要な会議らしいんだ」

 


「ソニックブームだって?」

 


「そうです、蜃気楼ボールが捕球直前に
ひとつの球に戻るのは、ソニックブームが原因
ですたい」

 


「飛行機が音速を超えられない時代には
ソニックブームなどなく、これが知られたのは
ここ数十年の事です」

 


「音速より遅い速度の飛行機は、空気抵抗は
それほど強くなく空気の流れは緩やかですが
音速を突破すると空気の壁ができます」

 


「すると飛行機はこの空気の壁をぶち破る
事になるんです」

 


「この時の衝撃波はものすごく
とてつもない爆発音と振動がきます」

 


「蜃気楼ボールがひとつになるのは
この空気の壁にボールが衝突するからなんですビックリマーク

 


「しかし蜃気楼ボールはそんな爆音しないぞ
第一蜃気楼ボールって飛行機と同じ速度なのか?」

 


「そうだよ!
音速って時速1200キロくらいだぞ・・・
星のストレートはせいぜい160キロ台だ
それでソニックブームなんて変じゃないか!?」

 


「別に星君の蜃気楼ボールが音速を超えてるとは
言うちょりません、ボールがひとつになる
原理はソニックブームと同じだと言っとるのです」

 


「ま・・・まあ理屈としてはわかるけど
それちょっとムチャじゃないか。。。タラー

 


「ムチャだろうがなんだろうが、蜃気楼ボールに
実際その現象が起きてるのは事実ですたいっ節分

 


「おい待てよ、、、なんかわし付いて行けんわ
もはや野球屋の管轄外だぞ、、、滝汗
「あの妙な光弾撃てる機械の方がわしは
ついて行けませんがのう・・・汗

 


「まあわかり易く説明しましょう」

 


「はぁっ、全くうちを貸し会議室みたいに
使いやがってさぁ、、、ちょっと不満むかっ
うちは老舗の料亭だよ」

 


部屋から出てくる横浜大洋関係者たち

 


「あら?
おでかけですか・・・今お料理を・・・」

 


「悪いな女将、食事は後で
チンしてくれればいいよ」

 


「ふざけんなっ!
うちはコンビニじゃないよっムカムカ

 


小川に浮かべた笹船

 


「この笹船が分裂したボール
川の流れを球道と思ってくんしゃい」

 


「このように板で川幅を狭くしてあります
この板が空気の壁です」

 


ザーーーーーーッ

 


「おおっ笹船がひとつになったぞ!!
蜃気楼ボールがひとつになる理由は
こういう事か」

 


「そうです
何らかの方法でボールに振動を与え
残像現象を起こした後空気の壁にぶつかり
ボールがひとつになる・・・・」

 


「この際ボールにあんな振動与える方法とか
ボールが平べったくなる理由は考えんでくんしゃい」

 


「要は、それをどう攻略するかですたいっ!

 


一方左門の末っ子ミチは、近所のガキンチョたちから
左門欠場の事でいじめられていた。。。

 


「敵前逃亡さーもん、給料ドロボーさーもん
弱虫弱虫さーもんニヤリ

 


「お前の兄ちゃん大洋の恥さらしだむかっ
「なーにが星のライバルだムキー
「そーだそーだ、給料ドロボーの芋にいちゃん
じゃねーかえー

 


「おんどりゃー、うちのミチになにするでごわすっムキーッ
これ四男のサブなのか?

 


「ミチ、大丈夫たい?
あいつら今度見つけたらボコボコにしてやるけんムカムカ
「・・・・・・・」

 


「ジローあんちゃん、豊作にいちゃんは
弱虫なんかじゃなかとね?」
何故かジローあんちゃんと呼ぶミチ

 


「あたりまえじゃービックリマーク
豊作あんちゃんはスゲーんだぞっプンプン

 


しかしジローなら、身長がミチと変わらんのが
おかしい・・・前より縮んだのか?

 


ビシュッ

 


フワンフワンフワン🥎🥎🥎

 


この日も飛雄馬が先発

 


大洋打線を軽く抑えていく

 


『星、8回表まで大洋打線をわずか3安打
完封ベースですっ』

 


「ひゅーまくーーーーん飛び出すハート

 


「ないすぴ!!
今日も完封だねチョキ

 


「ようサッチーっ、今日も祝杯あげっから
巨人寿司貸し切りな!
おやじさんに言っといてくれウシシ

 


「三振ばっかりのやつがなーに言ってんの!
少しは飛雄馬君の援護しろっ丸豚っムキー

 


「う・・・うるせーよドプスチビっむかっ
星先輩の女房役やってんじゃん、、、、、汗

 


「ははっ、そうだぞ丸目
少しは打つ方で援護頼むぜ」
「ほ・・・星先輩まで、、、ショック

 


飛雄馬、そう言いながらも大洋ベンチが
気になる

 


「左門さん今日はベンチ入りしてるらしいのに
一向に姿見せないな・・・・」

 


「どーせ出て来ても打てませんよ!
こっちはそにっくぶーむなんだっ照れ

 


左門、ペンタ裏で素振りを続ける

 


『とにかく今やれる事は全てやったですっ
あとは全力で挑むのみですたいっ炎

 


『横浜大洋、9回表の攻撃
打順は1番のミヤーンからです』

 


「ミッちゃん、試合見ないの?」

 


「あんちゃんが出ない大洋の試合なんか
みとうないけん、、、ショボーン

 


バッター懐かしのミヤーンw

 


蜃気楼ボールをバントハッ

 


しかしキャッチャーゴロで簡単にワンナウト

 


続く長崎も蜃気楼ボールの前に
三球三振

 


ここで別当監督代打を告げる

 


『ついに来るか・・・・左門豊作っタラー

 


『おおっと、代打は左門です
大洋ファンから大きな声援が飛びます!!
応援する2人が次男ジローと三男マサヒロ
だとしたらやはり黄色いシャツはサブという事に・・・

 


「わあっ、豊作あんちゃんだーっお願い

 


『ここのところ謎の欠場を続けた左門
最後に代打で出場です』

 


ゆっくりと打席に入る左門

 


勿論全球蜃気楼ボール

 


フワンフワンフワン🥎🥎🥎

 


「ぬぉぉぉぉーーーーーっ節分

 


パコーーーーンドンッ

 


特訓の成果か、ボールがひとつになった時に
素早いスイングで対応
しかしやはり振り遅れてファールに

 


「やはり秘密特訓してたな・・・・
スイング速度が見違えるくらい速い」

 


『バットには当てられるとですっ
後はどうフェアゾーンに運ぶか・・・・ぼけー

 


「頑張れあんちゃんっ、ホームランだっムキー
長女のチヨもなんか昔のお京さんの手下
みたいになってるぞ(苦笑)

 


その時後楽園に強風が吹き始める台風

 


第2球の直前、マウンドにも強風が・・・

 


ヒュルルルルルル~DASH!

 


その強風の中、蜃気楼ボールが飛び込むと

 


「むっ、いつもよりボールがひとつに
なるのが早いけんっハッ

 


『これなら打てるばいっメラメラ

 


「いかんっ、ボール分裂解除が
早すぎるっガーン

 


カッハッ

 


キーーーーーーン

 


『センター柴田一歩も動かずっ
文句なしのホームランですっ花火

 


「やったーあんちゃんがホームラン
打ったーーーーーっ爆笑気づき

 


しかし左門の表情に笑顔はなかった

 


『今のはたまたまボールがひとつになるのが
早くて打てただけばい、、、、』

 


『ばってん・・・なんであんな事に・・・・汗

 


『そうか!
あの強風たいっ!

 


『つまり蜃気楼ボールは強風には弱いとですっ!!
し・・・しかし・・・』

 


『後楽園でもハマスタでも空調は
使えんとですよっっぼけー
つづく

次回 

「激烈!!ツバメ返し打法」